5月17日から防衛省主管の大規模接種の予約受付が始まったが、急ごしらえのせいかワクチン予約シテムにいろいろ欠陥があるようである。毎日と朝日の記者が、架空の市区町村コードや接種券番号でも予約を受け付けてしまうというシステムの欠陥情報を得て、実際に予約して確認した上で、防衛省に取材したところ、防衛大臣から「悪質な行為であり極めて遺憾だ。厳重に抗議する」と逆切れされたという。システムの不具合を報じる一方、確認後、仮の予約はすぐ取り消し、紙面でも架空の予約をしないように呼びかけており、何ら問題はないと思うが、それに対し厳重抗議するとはどうなっているのか?システム欠陥は防衛省の問題であり、マスコミを非難するのはお門違いである。それに輪をかけて、兄弟である安倍元首相がツイッターで「朝日、毎日は極めて悪質な妨害愉快犯」であると語っているらしく、とんでもない兄弟である。また、システムを作ったのは、マーソ株式会社といって、例の売国奴竹中平蔵氏が顧問を務めている会社らしい。こんなところにも、政商は暗躍しているようである。郷原信郎氏も「日本の権力を斬る」で問題点を指摘している。
実際に、予約を入れてみての感想だが、市区町村コードと接種券番号が正しくインプットできたか確認したくても確認できないことがわかった。エラーではじかれないので、確認のしようがなく、予約完了時点のマイページを印刷して確認書にしようと思ったが、接種日・時間・場所しか表示されておらず、市区町村コード、接種券番号、氏名等は一切表示されていないことがわかった。二人分予約したので、2枚印刷したが、2枚とも全く同じ文面であり、要するに、確認書になっていないので、本当に予約が取れているのか不安にかられるのである。ここにもシステムの重大な欠陥があるといえる。早急にシステム改修をしないと無用なトラブルを引き起こしかねない。予約システムの不安からワクチン接種まで不安になってきたが、寄せ集めの打ち手で本当に大丈夫であろうか?
毎日新聞の記事(5/18): https://mainichi.jp/articles/20210518/k00/00m/040/313000c
一月万冊(5/19)の解説: https://youtu.be/ehshNZc10nI
日刊ゲンダイデジタル(5/20): https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/289355
郷原信郎の日本の権力を斬る(5/20): https://youtu.be/SYVIZ6WFrq4