コロナの新規感染者数が一時減少傾向を示したことを受け、政府は経済活動を動かそうと躍起になって、様々な規制を緩和しつつある。一時は、県をまたぐ旅行を禁止したり、密になるようなイベントの参加人数を規制したり、水際作戦を強化したり、しっかりとコロナ対策をやっていたが、ここに来て、感染者数が増えているのに、見て見ぬふりをしている感がある。マスコミも一時は連日のようにコロナ対策関連のニュースを取り上げ、問題提起もしていたのに、今や、コロナ収束にむけてのトピックスを扱う番組はほとんど影を潜めている。新規感染者数もニュースで伝えるだけで、増えていようが、何ら問題意識が感じられない。特に、ここ1週間以上、連日感染者数が増えているのに、ほとんど問題視されていないのはどうしてであろうか?尾身さんはじめコロナの専門家や医療関係者のテレビへの露出もほとんどなくなってしまった。ほっといても収束に向かうというならいいが、皆の危機意識が少し薄くなっているのではないかと危惧される。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」「油断大敵」の感があり、マスコミの関心も薄れ、政府の無策により再流行の恐れもある。
旅行解禁、旅行促進は個人的には歓迎するが、感染者が減るどころか増えていることは大変気になる。ワクチンさえ接種していれば、重症化もしないので、どんどん経済活動をやっても大丈夫だというなら、しっかりと的確な情報を提供してほしいところである。どうも政府の対策がちぐはぐに見える。マスコミも1年前を思い出し、真剣にコロナ問題を取り上げてほしいものである。水際対策として、日本人の海外旅行者に旅先でのPCR検査、陰性証明書の取得を義務付けるなどという不条理な対策は早急に撤回してほしい。日本入国の際の検査を拡充することにより、旅行者に旅先での検査を義務付けるような負担をかけないでほしいものである。