6月9日から12日まで、大阪のヤンマー・スタジアムで、第106回の日本陸上競技選手権大会が開催されている。NHKがライブで放送してくれているので、オリンピック以降、久しぶりに生のスポーツの感動を味わうことができた。個人的には、走る、跳ぶ、投げるといった陸上競技は苦手もいいところで、運動会ではいつも惨めな思いをしてきたが、昔から競技を見ることは好きであった。特に、マラソンや駅伝は、テレビでもよく見ていた。50歳の時に、そんな陸上競技にひょんなことで関わる仕事をすることになり、定年まで9年間お世話になった。連盟の事務局で国際業務を担当したので、国際連盟やアジア連盟の窓口として英語文書の受付や日本からの発信窓口として、国際業務全般を担当していた。国際会議の窓口業務や会議での通訳業務も担当していたので、海外出張も多かった。業務上の必要から、日本選手権はじめ各種国内の大会や世界陸上はじめ海外での各種大会に役員として派遣されることも多々あった。海外旅行が102ヵ国までいったのは、この業務出張に負うところも多い。
9年もやっていたので、日本選手権をスタディアムで観戦する機会も多々あったので、テレビでのライブ放送だけで、十分雰囲気は掴める。今回の大阪の長居にあるスタディアムも2007年の世界陸上はじめ何回も行ったことがあり、大変馴染み深いところである。2年に一度の世界陸上も5回(セビリヤ、エドモントン、パリ、ヘルシンキ、大阪)ほど生観戦する機会があった。世界陸上の時は、大会前に、年次総会が開催されるので、自分にとっては、会議の方がメイン業務であった。定年でその業務から卒業して、はや12年も経つので、普段は、全く縁がないが、テレビで、日本選手権や各種マラソン、駅伝の生中継があったりすると一気に現役時代がプレイバックし、懐かしい思い出が走馬灯のようによみがえる。自分の出身母体がいまだに協賛スポンサーとして継続され、会場に掲げられているのを見ると嬉しい限りである。世界とのレベルの差は大きいが、今年の世界陸上は、アメリカのユージーン(オレゴン州)で開催予定で、その代表選考を兼ねているとのことなので、日本選手には頑張ってもらいたいところである。