マイナンバーカードの普及にあせっているのか、政府は、カードを作ればマイナポイントがもらえるというテレビコマーシャルも始めているようであるが、作れば自動的にポイントがもらえるような簡単なものではなく、誇大広告の感がある。区役所の一角で、写真も無料でマイナンバーカードの申請受付をやってくれるというので、先日、手続きを行い、カードが用意できた旨の交付通知書が届いた。
カードを受け取るには、事前の予約が必要で、それも7日先以降でないと予約ができないという事実がわかった。ネット上で予約可能であるが、7日先以前は、すべて予約不可のマークが付いており、一旦締め切ると空席があっても一切開放していないことが判明した。30分単位の受け付けであるが、15人まで予約可能という説明を受けた。ということは、1人しか予約が入っていなくても、予約をクロ-ズするので、14人分は誰も手続きができないということ意味する。常識的には、満席ではなかったり、キャンセルが出たりしたら、受付をすべきと思うが、非効率を改善しようという気がないみたいである。書類の準備をするのに時間がかかるので、7日先以降しか一切受け付けできないという言い訳をしていた。まさにお役所仕事である。
受け取りのやりとりで分かったことは、カードの新規取得で5000円分のポイントが付くと宣伝されているが、ただ作るだけでは駄目で、受領の際、使える決済サービスを選び、それを利用して買物をして初めてその額の25%を限度としてポイントが付き、その最大が5000円分(2万円分使用)だということがわかった。宣伝チラシにはそんなことは一切書いてなく、一種の誇大広告といえる。
また、健康保険証としての利用申込と公金受取口座の登録で、それぞれ、7500円分のポイントがもらえると宣伝されているが、カード受領時の申請は不可であることもわかった。要するに、手続きをしたければ、また出直して来いということを意味する。なぜ、同時にできないか不思議であるし、マイナンバーカードの普及を真剣にやろうと考えているのか極めて疑問である。それに係員の話しによると、健康保険証と口座登録は詳細がまだ決まっていないので、どういう形でポイントがもらえるのか案内できないという信じられない説明があった。手続きをやってみて、政府のやる気度を全く感じられない印象を持った。