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早稲田大学総長再選のニュースで思い出す父親、清玄さんの思い出

2022年06月18日 15時27分19秒 | ニュース

 

18日に田中愛治早稲田大学総長が再選されたというニュース記事を目にしたが、田中氏といえば、お父さんの「田中清玄」さんのことが浮かび、懐かしい思い出がよみがえる。写真を拝見すると風貌は似た感じである。10年前の2012年9月に田中清玄さんの思い出についてブログを書いたが、その一部を紹介(一部修正)してみると。。。

「ドイツ駐在中(1985-1989)、日本からのいろいろなお客様のお世話をする機会も多かったが、その中で、一際、印象に残っている人物が「田中清玄」なる政治の大物フィクサーである。彼は、過去に壮絶な経歴を持つ大物であるが、当時、中国の鄧小平と親交が深く、英国のサッチャー首相(当時)に中国情報を伝えるために、一人で、頻繁にヨーロッパに来ていたものである。まずパリに入って、岸恵子さんに会ってから、フランクフルトに来て、その後、サッチャーに会いに英国に行くことが多かった。ドイツ立ち寄りの目的は、ドイツワインの買い付けである。宿泊は、フランクフルト近郊のヴィスバーデンにある老舗ホテルが常宿になっていて、翌日は必ずヴィスバーデンのワインケラーに行ってワインを相当数買い込む。小生の仕事は、まず空港に出迎えに行って、ヴィスバーデンのホテルまで送り届ける。次の仕事は、ホテルに着いたら、トランクから下着を含めすべての荷物を取り出し、タンスにセットすること。何回かお世話していると、お土産を必ず持ってきてくれた。トランクを開けると、サッチャー宛のお土産に並んで、小生宛のお土産の名札を見て恐縮したのを覚えている。翌日は、いつものワインケラーで、試飲後にいろいろなワインを買い付けるが、これにも同行することになる。このワインは天皇宛、このワインは首相宛とか有名人の送り先をリストにしながら、何種類かのワインを買い込み、これを日本に送る手配をするのも仕事の一つであった。食事時からワイン片手に夜中まで世界の政治情勢や日本の政治の歴史の話を中心に彼の政治談議を聞くのが常で、話についていくのも大変であった。もちろん、翌日に、ホテルから空港まで送り届け、次のロンドン行の飛行機に無事乗せるのも最後の仕事であった。彼のような大物フィクサーのお世話は正直言って大変であったが、書籍をサイン入りでもらったり、いっしょに食事をして、ワイン片手に政治談議をしたり、もうあれから、約25年、月日の経つのは早いが、貴重な経験をさせてもらい感謝するとともに、今となっては懐かしい思い出となっている。」

そんな田中清玄さんの次男が早稲田大学の総長になったことを知った時は大変驚いたが、今回再選されたということで嬉しい思いである。早稲田ファミリーとして、縁の不思議さを感じる次第である。

写真  清玄さんと女主人とワインの試飲

朝日新聞デジタル記事(6/18): https://www.asahi.com/articles/ASQ6K6TZBQ6KUSPT00K.html?iref=comtop_7_04

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