10月3日、読売新聞が主催する「アクティブライフフェスタ2024」のチケットが当たり、大手町三井ホールに妻と行ってきました。会場には500人ほどの人が来ていたが、抽選の倍率は5倍以上であったようである。会場参加とは別にネットによるオンライン配信も実施されたとのことである。講演は、3部に分かれ、1部は協賛社の太陽生命保険から認知症に特化した保険について説明があり、2部では、料理愛好家の平野レミさんによる講演、3部では、医師で作家の鎌田實さんによる講演があった。平野さんの講演は、「キッチンから幸せ発信!」という演題で、楽しく暮らすヒントが詰まったスライド写真を見ながらのトークショーで、彼女流の創作料理を面白楽しく拝聴し、元気をもらうことができた。彼女はSDGsを生活や料理で実践しているようで、大変参考になった。彼女は、主婦として家庭料理を作り続けた経験を生かし、料理愛好家として、「シェフ料理」ではなく、「シュフ料理」をモットーに、テレビ、雑誌などを通じて数々のアイデア料理を発信していることで有名である。実物にお目にかかったのは初めてであるが、明るく、溌剌として若々しく、自分より年上であることを知ってビックリした。すでに亡くなっているが、ご主人は、和田誠さんというイラストレーターで、長男の奥さんは、上野樹里という女優である。
3部の鎌田實さんの講演は、「生きているってすばらしい~認知症・脳卒中・心臓病にならない生き方~」という演題で、80歳の壁をピンピン元気に越えていくために、認知症や脳卒中、心臓病にならないコツを医師の立場から伝授してくれた。運動の仕方や食事の摂り方などもわかりやすく話してくれた。
印象に残ったポイントは、
・高齢者は、無関心(社会の動き)、無気力(運動)、無感動(読書、映画)という三つのアパシーに注意すること。どれも認知症の元となる。
・動脈硬化、高血圧、心臓病、認知症どれも血管が大事であり、シミ、しわ、むくみなどもその前段の症状であるので注意を要すること
・朝昼夕食のボリュームは、4:4:2が理想的で、朝食と昼食をしっかり食べ、夕食は軽めにしたほうがいいこと
・オートファジーといって細胞内のタンパク質を分解するための仕組みで細胞を正常な状態に保つために、夕食から朝食までの間を10~12時間あけたほうがいいこと
・認知症や脳卒中などの病気の原因は、血管の「慢性炎症」であり、防止のために、抗酸化力、ビタミンK、カリウム、高たんぱく、葉酸をたっぷり含むブロッコリーなどの野菜を多く摂取すべきであること
・脳活として、①幅広歩行 ②野菜ジュース ③魚・たまご ④血圧を上げない等の目標を掲げ実践する必要があること
・飲み物では、ジュース類は、ボトル1本に10個分、スポーツドリンクでも3個分くらいの角砂糖が入っている感じなので、避けた方がいいこと
・スクワットが体にいいので、毎日実践してほしいこと(会場全員で体験)
鎌田先生については、日曜朝、文化放送の「日曜はがんばらない」を毎週聴いており、同年代で本も何冊か読ませてもらっているので大変親しみが深い。番組では、3回も投稿文が読まれ、定年後のシニア海外留学や我が家の十大ニュースの編集について、先生に褒めてもらったこともあったが、まさか生の講演を聴く機会があるなんて思ってもいなかったので、嬉しい思いであった。医師の立場からシニア世代の応援者として、力強い味方であると感じている。明るい平野さんとシニアの味方、鎌田先生の話を聴いて、元気をもらったような気がする。