10月24日、年齢を重ねても積極的に活動したいと考える「アクティブシニア」を応援する読売新聞主催の「よみうりAGELESS DAY2024」というイベントがよみうり大手町ホールで開催され、由美かおるさんのトークショーと和田秀樹さんの講演会に参加してきた。100歳時代をより豊かに生きるために、「AGELESS-年をとらない」をテーマに、いつまでも若々しく・明るく・健康に生活するための役立つ情報を提供してくれるというもの。
プログラムは、A-由美かおるさんによる「人生100年時代を美しく生き抜くために」 B-和田秀樹さんによる「60歳からの生き方」 C-高倉健さんを語るトークショーと「鉄道員(ぽっぽや)映画上映 D 加山雄三さんの特別シネマコンサートと4部に分かれていて事前応募による抽選制(500人)であったが、時間の都合でABCに応募した内、AとBのみが当選したものである。日本では急速なペースで高齢化が進んでおり、65歳以上の割合は総人口の30%に迫る勢いであり、まさに500人の年寄りが集結した印象であった。
由美かおるさんのトークショーは、協賛の中銀インテグレーションの社長をまじえての対談形式で、人生100年時代を美しく生き抜くための様々なヒントについて語っていた。後半では、彼女のブリージングという呼吸法を参加者全員で実践した。彼女は74歳とうことであったが、健康法を実践しているせいか見た目も若々しくビックリした。また、今回楽しみにしていたのは、シニアの味方である精神科医である和田秀樹さんの講演である。彼は、「80歳の壁」「70歳が老化の分かれ道」「60歳からはやりたい放題」はじめ、我々世代向けにたくさんの本を執筆している。図書館の本を借りて何冊かの本を読ませてもらい、彼のユニークな考え方に賛同することが多い。今回の講演内容は、書籍を通じ、認識していたことも多く、再確認した形となった。
「60歳からの生き方」として印象的でメモを取った主なアイテムは、下記の通り。
・できないことはやめ、できることをなるべく残す
・衰えたなりの生き方を考える(ウィズの考え方)
・長生きと幸せのどちらを取るのか?
・高齢者に車の事故が多いというのはウソ
・車の運転をやめたら要介護リスクは2倍以上(免許は返却するな)
・足し算の健康法
・頭を使い続ける
・男性ホルモンの必要性~意欲 人づきあい 肉を摂取
・臓器別診療より総合診療が必要~特に高齢者には
・前頭葉を鍛える~想定外対処の重要性 毎日を実験と思え
・うつ病に注意~この道しかないと考えるな やってみないとわからない(人生いろいろ)
トークショー・講演の最後に、来年10月に幕張で開催される世界プロフェッショナルダンス選手権のPRとダンスの実演もあったのは意外であった。また、会場には、協賛の世田谷自然食品のブースがあり、「飲む黒酢とりんご酢」と「十六種類の野菜」ジュースと試飲と1本プレゼントをもらった。シニア向けのマンション案内や大人の塗り絵や年寄り向けの書籍販売コーナーもあり、まさに参加者の大半が60歳以上ならではのイベントであった。応募者が多数いたからか入場にあたって、当選ハガキの提示だけでなく、当選者名簿との照合やリストテープの取り付け等厳重管理のため、長い列ができており、若干違和感を覚えた。たいしたイベントではないので、当選ハガキの提示だけで十分である。高齢者をもっと信用してほしい気がした。