10月27日、衆議院の総選挙が行われ、自民党がオウンゴール連発というのに、俺が俺がの頭の悪い野党乱立により、自公政権は過半数を割り、厳しい結果となったものの、ぎりぎりのところで踏みとどまった感もある。自民党が第一党の座から落ちるかなとも期待していたが、なぜか一般国民の多くが、いまだに犯罪集団を支持しており、いかに現状に満足し、甘い汁を吸っている連中が少なくないということも明らかである。裏金を作り、政治活動という隠れ蓑ですべて懐に入れ、税金も一銭も払わないという政治家も問題だが、その政治家を責めることなく、サポートする一般国民もまだいるということのほうが呆れる。非公認というのは単なるポーズで当選すれば復党は必至であり、ずるい政策である。2000万円を非公認の裏金議員の政党支部に支給したという事実からも、自民党の金権体質は全く変わっていない証拠である。野党も頑張ったと評価されるが、野党が乱立して立候補すれば、自民党に利することになるので残念である。自己主張したい気持ちはわかるが、出馬すること自体自民党を支援することと同じである。もっと自民党を敗退させることも可能だっただけに残念な思いである。自分の区でも、野党から6人も立候補しており、自民党の勝利は投票前から明らかで、白ける思いであった。
裏金議員46人の内、28人が落選したことはいいが、18人も信任されたことは極めて遺憾である。特に落選してほしかった萩生田氏と西村氏が当選したのは極めて残念であるが、裏金疑惑で注目された松野氏、下村氏、高木氏、武田氏、丸川氏、甘利氏、二階氏の三男が落選したことは大変好ましい結果であった。萩生田氏にしても野党から3人も立候補したことが有利に働き命拾いしたものである。また、犯罪疑惑のある木原誠二氏や鞍替えの世耕氏の当選は複雑な思いである。木原氏は、あれだけのスキャンダルを起こしても当選させてしまう有権者はまさに“喝”である。
また、紙の保険証の廃止という愚策を独断で決め、日本中に迷惑をかけてきた河野元デジタル大臣を当選させてしまったのも残念である。また、国民民主党が大躍進したようだが、立ち位置がどうも解せない。玉木氏は、総理指名でも野田氏に入れないと公言しているので、国民を騙した裏切り者ともいえる。これで立民中心の政権交代は遠のいた印象で、自民党の独裁政権が権力を握り続け、日本をさらに駄目にすることになろう。腐敗した自公政権は裏金議員、保守党、国民民主党等を取り込み、政権を維持することになると思われる。