我々年寄りの味方である医師で作家の鎌田實さんと精神科医の和田秀樹さんのという最強コンビの共著である「医者の話を鵜呑みにするな」という本を図書館で待っていたが、やっと順番が回ってきた。二人とも一連の主張はぶれておらず、共感すること大である。
プロローグでは、「長生きの呪縛」から解き放たれた者勝ち!として、
・満足して人生を閉じるか、不満を抱えたまま逝くか?
・健康で幸福の条件は「できること」を大事にすること
・「長生きの呪縛」とらわれると不幸になる
・現代医学は引き算医療、足し算で生きよう
気になるポイントは、
第1章 「壁」なんて壊した者勝ち!
・毎日「やることを」持っている
・週3回の運動でめざせ!「老い方上手」
・元気で長生きの源は「楽天主義」~ストレスを溜めない
・最高の脳トレはパズルより好奇心!
・免許は絶対に返納してはいけない
第2章 医師のいいなりにならない者勝ち!
・人生は「美味しいものをたくさん食べた者勝ち」
・コレステロールが高いほうが「うつ」になりにくい
・「一病息災」くらいがちょうどいい
・わがままな患者でいいのだ!
・「チュージング・ワイズリー(賢い選択)」のすすめ
著者は「臓器別診療」ではなく、総合的な診療体制の必要性を強調
しているが、全く同感である。
第3章 「ボケの壁」を超えた者勝ち!
・認知症は老化現象の一つにすぎず、始まっても10年程度は大丈夫
・認知症と診断されても、もぅ駄目ということではなく、進行を遅らせる
ことも可能~趣味、好奇心を持つことが老化を遅らせる
・脳が素直に喜ぶこと(好きなこと)をやればいい
・脳には「報酬系」という回路があり、褒められたりご褒美をもらったり
すると頑張れるようにできている~自分で自分を褒め、ご褒美をあげる
べし
・運動は生活習慣病の最大の予防策
・年をとったら苦労から逃げろ~ストレスを避けることに尽きる
・フレイル(心身が衰えた状態)にならないよう気を付ける
・うつ病・認知症を予防するほどほどの人間関係が必要
・「よい睡眠」が脳の老化防止につながる
第4章 老衰上等!「老い方、死に方」を自分で決めた者勝ち!
・二人が薦める健康寿命を延ばす食べ物は、
1野菜 2青魚 3赤身の魚 4肉や大豆 5卵 6ネバネバしたもの
7エゴマ油 8発酵食品
・納豆は最も安くて強力なサプリメント
・元気でいたかったら、肉を食べよ!
第5章 結局、人生は面白く生きた者勝ち!
・孤独は楽しむもの、孤立は避けるもの
・金持ちパラドクスに陥ると不幸にまっしぐら
~まさに”DIE WITH ZERO”の考え方と同じ
24日に和田秀樹さんの講演を生で聴く機会があったが、さらに彼の考え方に親近感を覚えた。講演会については別途レポート予定。