10月25日に所属する卓球クラブの総会が開催され、14年間務めてきた役員を卒業することになった。定年を迎えてから、地元の卓球クラブで卓球を楽しんできたが、人材不足もあって、入会2年後から微力ながら役員も務めてきた。30数名の小さなクラブであるが、ちゃんとした規約もあり、いろいろな行事もやってきたので、それなりに負担も少なくなく、最近は体力的にも限界を感じていた。ボール等の備品や大会の賞品を購入したり、週2回の練習会、月1回の月例会及び競技会、年1回の創立記念大会、合宿及び総会、トップレベル試合の見学、交流会、講習会、お花見、暑気払い、忘年会等クラブとしての行事も多彩で、自分自身の担当も限られているが、練習のコーチ役も務めてきたので、健康上の理由もあり、今期をもって役員を卒業させてもらうことにした。
14年も役員をやっていたので、いろいろな思い出もある。例えば、千葉の白子温泉での合宿は、全部で10回も参加し、練習、宴会等学生時代のような気分を味わった。練習メニューも考え、ある時期は、合宿の写真集をYouTubeやDVDで作成したこともあった。2017年には大学のトップレベル(関東リーグ1部トップ校)の選手3人を招いて、講習会を実施することができたのも思い出に残る。また、2018年には創立20周年を記念して、20年のあゆみとメンバー全員のプレイ姿を動画にしたDVDを作製し、全員に配布し喜ばれた。
クラブ自体、60歳以上から成る高齢者団体なので、平均年齢も75歳を超える。下は62歳から上は93歳までのメンバーなので、故障者も出るし、高齢でやめていく人も少なくない。卓球は高齢者でも十分楽しめるスポーツなので、皆、自分の体力に合わせて卓球を楽しんでいる。但し、高齢化が進み、創立時のメンバーはすでに誰もいないし、今や創立26年も経ってクラブ自体の存続もそろそろ曲がり角に来ているともいえる。クラブの存続のためには、若手といっても60代の連中が後を継いでいく必要があるが、今や60代でも働いている人がほとんどなので、残念ながら、余暇活動に専念することが困難な現実もある。
60歳定年は、もう古き良き時代となっているが、自分自身、60歳から仕事を卒業し自由人となれたことは大変ラッキーであった。新型コロナ問題で活動が休止していた時期もあったが、16年間貴重な経験をすることができたと振り返る。総会後、近くのお寿司屋さんで今回退任した5名で慰労会を行い、皆の労をねぎらった。今後は、コーチ等で可能な限り協力するものの、運営は新役員に任せ、自由な身で自分のペースで卓球を楽しむこととしたい。