阪神淡路大震災から16年。
先日はハイチ大地震から1年ということで、最近のTVでその被害の程度の違いを報道していた。
阪神淡路大震災での死者6,434名で一方ハイチは20万人...
地震の規模がそう変わらないのに、あまりの死者数の違いは何故だろうか、云々...
しかし、そんな比較が何なのだろうか、何が言いたいのだろうか。
日本の方が災害への対応が良かった? 救援の技術が優れていた? モラルが?
そんな番組を見ていて、少し腹が立ってきた。
ハイチ大地震では多くの国々が援助の手を差し伸べており、ハイチもそれらを受け入れている。
思い出して下さい。
阪神大震災において、当時の村山首相は各国からの援助の申し出を悉く断った。
自衛隊も援助の体制を整えていたにも関わらず、政府からの要請が無く出動できず。
海上自衛隊の海からの援助に動き出したのに対してもストップをかけていた。
そんなふうに、社会党村山首相および政府は楽観的に考えるあまり、事実を事実として捉えることができなかったと言われている。
各国の援助を受け入れていたら、政府の動きがもっと迅速だったなら、被災者の数はもっと少なかったとも言われている。
政府は危機管理が全くできていない、できる限りのことをやったとはとても思えない、そんな悪評の嵐だったと記憶している。
政治不信や無党派層の増加などは、この頃からより一層顕著となったような気がする。
ハイチ大地震の時、日本の援助活動はというと、やはりと言うべきか反応は極めて鈍く初動が遅れに遅れた。
国際緊急援助隊の出動が命じられたのは1日半が経ってから、そして日本を出発したのは地震発生後3日経ってから。
地震被災者の救出は、72時間以内でないと生存者を救う可能性は極めて低くなると言われている。
この援助隊の派遣も、初動の遅れが支援活動の有効性に大きく影響したことになる。
そんな時、中国は地震発生から33時間後には救助隊を現地に到着させており、世界一速く駆けつけた国と言われた。
どの政党が政権を取っても同じ日本、阪神大震災の時の教訓が殆ど生かされていない日本、この差はなんなのだろう。
冒頭のTV番組では、その辺りには殆ど触れていなかった。
ところで、
大地震の読み方は、“だいじしん”か“おおじしん”か。
マグニチュード7以上の地震を「だいじしん」という。
アメリカ地質調査所ではさらに8以上を巨大地震とする。
一方、報道番組では被害規模の大きさをマグニチュード規模の目安とは別の表現として用いるため「おおじしん」という。
これはNHKの「放送用語委員会」が「放送における言葉の扱い」を定めた「NHKことばのハンドブック」によるもので、他の放送各社もこれにならっている。
だそうです。
ネット友、misakoさんから紹介して頂いたOnline画像加工サイト“IMAGING SQUARE”で写真を絵画風にしてみました。
Imaging Square