平成湘南日記...一語一絵

あせらずゆっくりのんびりと
花とニャンコとクッキング
時々俳句とデジ散歩
自称カメラ小僧の気まぐれ風まかせ日記

往く春

2008-04-30 16:16:30 | 季節のこと
今日は夏日でした。
いくらなんでももう、ということでリビングのテーブルから炬燵布団を取り外しました。
全国平均としても、大分遅いですね。

半そでTシャツ&短パン姿で家の周辺をカメラを携えての散歩。
まだ春の様相は無くなっていませんが、全般的にはもうすでに晩春でしょうね。

*****以下、写真をclickするとすべて拡大表示*****


<春の野芥子>
タンポポより花は小さめ、背丈は30cm以上になるか...。


<みかんの花の蕾>
もうすぐ白い五弁の小さな花が咲く。


<ハコベ>
繁縷、ハコベラともいう
春の七草の一つ


<Unknown>
だいこんの花というのが有力。
菜の花に近くに咲いていたので菜の花の変種かな、と思ってしまった。


<Unknown>


<蒲公英のワタゲ>
蒲公英も、もう終盤。
綿毛になって彼方此方に。

いつも散歩の度に名の知れぬ草花のなんと多いことか。
今回も、「Unknown」がいくつもあった。
家に帰って山草図鑑で調べて解った花が一つありました。
それは「春の野芥子」...そして一句です。

けふもまた山ゆき春の野芥子かな (楓山人)
きょうもまた やまゆきはるの のげしかな
季語は「春の野芥子」で春。

成田屋

2008-04-29 18:56:26 | 花・ガーデニング
昨年から昭和の日となったこの日。
あちこちで夏日だったようです。
我が家ではいつもならGW近辺に炬燵を仕舞うのですが今年はまだです。
もう本当に片付ける頃合いですね。

スーパーで朝顔に苗を5種類ゲットしました。
それぞれに名前が付いています。
以下、販売元のサイトでDL可となっていた画像を頂きました。


<団十郎>
市川屋の家紋の元となっているえび茶色の朝顔。
夏になると団十郎の楽屋にはこの朝顔が届けられるとか。


<江戸むらさき>
江戸前のむらさき色と白のツートンカラー


<お銀>
タグにはかざぐるまシリーズとなっていましたが、多分水戸黄門シリーズのことらしい。
残念なことにテレビの水戸黄門はこの20年以上も見たことがありません。
風呂好きのお銀さん、こちらはテレビを見ていなくても知っています。


<飛猿>
これは知りませんでした。


<弥七>
「風車の弥七」、こちらもテレビで見たことがなくても知っていました。


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夏の庭には毎年紺色の朝顔が、全く手もかからず咲いてくれます。
そしてこれらが毎年咲いてくれたらすごいだろうなあと思いながらプランターに植え替え。
特に「団十郎」さんに期待!!

成田屋の声も待たれる夏隣 (楓山人)
なりたやの こえもまたれる なつどなり
季語は"夏隣"で晩春です。

花葉牡丹

2008-04-28 22:50:26 | 花・ガーデニング
1月に寄せ植えに買った葉牡丹に花が咲いています。
茎は紫色、花は菜の花に似て黄色。
調べたら葉牡丹はアブラナ科、なるほどねえ。

1年生と言われているがうまく育てれば多年生にもなるっていうことです。
枝が出てその先端に葉牡丹がついた形になってこれが「踊り葉牡丹」と言われるらしい。

日本に来たのは江戸時代。
品種が多く、東京丸葉系、葉のふちが縮んだ名古屋縮緬系、その中間の大阪系等様々。


<花を付けた葉牡丹>


<1月買ったころの葉牡丹>

ジャンバラヤ

2008-04-27 21:08:21 | いつまでたっても料理初心者
カーペンターズ/ジャンバラヤ(YouTube)


スーパーに出かけ晩御飯を「無印良品コーナー」で仕入れ。
「パエリヤ」「ジャンバラヤ」「タイカレー」の3種購入。

そんな中から今晩のレシピ...
再生ボタンをクリックして、カーペンターズの「ジャンバラヤ」をお楽しみください。

<ジャンバラヤ>
・米2合をざっと洗ってざるにあげ、水気を切っておく
・炊飯器に米を入れ「ジャンバラヤの素」を加えてよく混ぜる
・ウィンナーを適当に切ったものを加える
・目盛りで2合の線まで水をを加える
・炊き上がったら、スライスした青ピーマンを散らしフタを10分ほど蒸らす


今日のは辛さ加減、塩加減、水加減がバッチリで、mari-sanの評判も良好。

<スモークサーモンのマリネ>
・タッパにスモークサーモン、スライスオニオン、ベビーリーフ、スライスレモン、を盛り「マリネの素」をヒタヒタになるまでかけ、サランラップで覆い、冷蔵庫で1時間ほど置く。


マリネも「グ~」の評価を奥さんから頂きました。


ジャンバラヤ
ハンク・ウィリアムズ/カーペンターズ

Good-bye, Joe, me gotta go, me oh my oh
Me gotta go pole the pirogue down the bayou.
My Yvonne, the sweetest one, me oh my oh
Son of a gun, we'll have big fun on the bayou.
じゃあな ジョー 俺, 行かなくちゃ
ボートをさおで押してバイユ下りしなくちゃ 
俺のイヴォンヌと 最高にかわいいやつだけど
やっほー 俺達楽しいコトするんだ バイユで

Jambalaya and a crawfish pie and file' gumbo
'Cause tonight I'm gonna see my ma cher amio
Pick guitar, fill fruit jar and be gay-o
Son of a gun, we'll have big fun on the bayou.
ジャンバラヤ料理とザリガニ・パイとササフラスの粉
今夜 俺はかわいいあのコと会うから
ギター持って ビンに酒いっぱい入れて 楽しくやるんだ
やっほー 俺達楽しいコトするんだ バイユで

Thibodaux, Fontaineaux, the place is buzzin'
Kinfolk come to see Yvonne by the dozen
Dress in style and go hog wild, me oh my oh
Son of a gun, we'll have big fun on the bayou.
ティボドー フォンテノー 大賑わい
親族たちが イボンヌ見ようと大勢やって来た
洒落た格好して 大騒ぎ 
やっほー 俺達楽しいコトするんだ バイユで 

Jambalaya and a crawfish pie and file' gumbo
'Cause tonight I'm gonna see my ma cher amio
Pick guitar, fill fruit jar and be gay-o
Son of a gun, we'll have big fun on the bayou.
ジャンバラヤ料理とザリガニ・パイとササフラスの粉
今夜 俺はかわいいあのコと会うから
ギター持って ビンに酒いっぱい入れて 楽しくやるんだ
やっほー 俺達楽しいコトするんだ バイユで

Settle down far from town, get me a pirogue
And I'll catch all the fish in the bayou
Swap my mon to buy Yvonne what she need-o
Son of a gun, we'll have big fun on the bayou.
町から遠く離れて暮らすんで ボートを手に入れよう
それでバイユの魚を全部獲ってやろう
稼いだ金でイボンヌにほしいものを買ってやろう
やっほー 俺達楽しいコトするんだ バイユで

Jambalaya and a crawfish pie and file' gumbo
'Cause tonight I'm gonna see my ma cher amio
Pick guitar, fill fruit jar and be gay-o
Son of a gun, we'll have big fun on the bayou.
ジャンバラヤ料理とザリガニ・パイとササフラスの粉
今夜 俺はかわいいあのコと会うから
ギター持って ビンに酒いっぱい入れて 楽しくやるんだ
やっほー 俺達楽しいコトするんだ バイユで

庭の花

2008-04-26 09:32:48 | 花・ガーデニング
曇りのち雨予報の連休初日。
ゆっくり朝寝、8時過ぎに床を出る。
朝刊をとりに出てついでに庭を一巡。
朝食後早速カメラを携え庭へと....

*****以下、写真をclickするとすべて拡大表示*****


<ブルーベリー>
昨年買ったのが花を付けました。
今年も実を付けてくれそうです。
ベリー(berryは)とは”食用の小果実”という意味。
”青い食用の小さな実”ということですね。


<カロライナジャスミン>
香りがよいのでジャスミンという名が付いている?
これは放っておいてもしっかりと花を咲かせてくれる良い子。


<カシワバアジサイ>
蕾らしきものが出てきました。
これまで2度買って2度とも一年足らずでダメにしてしまったのが、今度のは大丈夫かな。
奥さんのこだわりで、昨年また購入したもの。


<こでまり>
・小手毬(鞠)
・中国から渡来。
・小さな花が丸く集まり、手毬のように咲くことから「小さな手毬」で「小手毬」に。
我が家の庭では放っといても毎年咲いてくれる手の掛からない強い子良い子。

小手毬を弾ませて風走りぬけ (楓山人)


<こでまり2>
花言葉は「友情」 、「努力」


<モッコウバラ>
購入3年目、去年に続いて開花。
成長が早くすでに人の背丈を越しています。

新聞を取るかたわらに黄木香 (楓山人)


<モッコウバラ2>
黄の他に白があるらしい。
一重の白は良い香りがするそうで、機会があれば購入したい、とは奥さん談。


<すずらん>
裏庭に今年も花を付けました。
これもほとんど手が掛からず。
学名:Convallaria(コンバラリア)は、ラテン語の「convallis(谷)+ leirion (ユリ)」が語源で「谷間のユリ」という意味。
バルザックの小説と同じ...だったかな?


<チューリップ>
内側を覗いて見ました。
姫はご不在であらせられました。
向こう側からライトを当てて撮れば透過光効果がもっと出たでしょう。

こうして見ると、今回は白や黄色の花が殆どでした。
他の色の花がない訳ではありませんが、概ね我が家のは白系が多いかも分かりません。
どうもやはり奥さんの好みに傾いている雰囲気が無きにしもあらず、といえるかも...?

今日から11連休、奥さんも娘もカレンダー通り。
チョットばかり私にとって逆風...かな?

穀雨

2008-04-20 21:17:45 | 二十四節気
今日は穀雨、二十四節気の1つ。
4/20およびこの日から立夏までの期間を云うそうです。
今年の4月は特に雨降りの日が多かったように思います。
これも恵みの雨と思えば鬱陶しさも多少軽減するのでしょうか。

穀雨とは、穀物の成長を助ける雨のこと。
百穀をうるおし芽を出させる春雨を意味し「春雨降りて百穀を生化すればなり」と言われています。
穀雨の終わりごろに八十八夜となります。

菜の花と蜜蜂。


ついでに、雨と言えば「菜種梅雨」というのがあります。
元来は風をよんだ言葉であり、3~4月ごろ吹く南東の風を指したと言われます。
この南東の風は雨を伴うことが多い、つまり催花雨が同音の菜花雨になったとの説。
現在はほとんど春の長雨と同義に用いられ、菜の花の咲くころの長雨がこれです。

本来風を意味する言葉が雨を表すようになってしまった例をもう一つ。

スコール(Squall)とは、熱帯地方でみられる突然襲ってくる強風のこと。
多くは大雨を伴う場合が多い。
日本では、熱帯地方のにわか雨を「スコール」と称していますが、本来は上記のような強風のことを指しています。


ひと雨ごとに春らしさを増して来たかとおもうといつのまにか徐々に夏へと季節は移り変わって行くのです。

ゆるゆるとゆるゆると春更けにけり (楓山人)

穀雨の今日、インゲンとはつか大根をプランターに播きました。
多くの恵みを祈りつつ。



<24節気(にじゅうしせっき)72候(しちじゅうにこう)>
陰暦で自然現象にもとづく季節の区分。中国では冬至を起点として1年を24等分し、それを24節気(にじゅうしせっき)とよんで季節を示す目標とした。古代の黄河中・下流域の農業活動で培われた経験から生まれた季節区分なので、日本の季節に合わせると無理が生じる。

日本では1843年(天保14)以後、太陽の軌道を24等分したものを用いており、起点を立春とした。この24節気の1節を3等分したものを72候(しちじゅうにこう)という。5日を1候とし、3候を1気とし、6候を1か月とし、72候を1か年とした。72候は24節気と同じく自然の特徴的な現象によっている。

穀雨の3候
初候・葭始生・・・葦が芽を吹き始める
次候・霜止出苗・・・霜が終り稲の苗が生長する
末候・牡丹華・・・牡丹の花が咲く

おおすみ山居

2008-04-19 22:39:34 | デジ散歩
ネット友が今日タイへと旅立ったとか。
羨ましいばかりです。
お土産をいっぱい待っていますよ。
海外というと私、仕事でしか出かけたことがない。
奥さんとは、近いうち必ず観光で海外へ行くことを約束していますが...。

今日また、戸川公園へと足を運びました。
この季節、本当にたくさんの草花が我も我もとばかり生え競っているところです。
八重桜、蒲公英、菫、躑躅、芝桜、山吹、菜の花、ムスカリ、...。
中でも、紅花万作、おおすみ山居の庭園にある御衣黄と、その周辺に群生しているおきな草、が印象的でした。

<紅花常盤万作>
マンサクノハナというとマズサクと言われるように早春の花。
この花は開花が遅く桜の頃に咲く。
かなり派手な万作の花。



<おきな草>
9年前に地元のボランティア団体である「おきな草愛護会」の協力により植栽した株が、今や2,500株以上。
下向きの花は天気の良い日中しか開きません。
現在は本当に希少となった山野草。
今日は曇天につきほとんど俯いたのばかり。
無理矢理立て起こして撮ったのと、翁の髭の如く風に吹かれて飄然たる様を。




<御衣黄>
葉緑素を含んだ薄緑色の桜。
これは昨年4月にも当ブログに掲載しました。
御衣黄、って←click




飄々と我も生きたやおきな草 (楓山人)
御衣黄にまたいざなわれ山居かな (楓山人)

あじ寿司&カツオマリネ

2008-04-19 21:13:08 | いつまでたっても料理初心者
ウィークエンドクッキングからビストロ・フーサンに、カテゴリー変更。

ビストロ・・・bistro(仏)
気軽に利用できる小さなレストラン。
「あまり高くないレストラン」という意味。
日本では下手なレストランよりも高級なビストロも登場している。

今日のビストロは...NHKテレビテキスト「きょうの料理」を参考に我流のアレンジ。
<あじの薬味ずし>
①あじ刺身・・・塩をふり10分ほどおき、酢で軽く洗い、ペーパータオルで水けを取る。
②みょうが1個をあられに切る。
③青じそ5、6枚を細切りにする。
④わさびをおろし、しょうゆ大さじ二杯に溶く。
器にすし飯を盛り①②③を盛り、④をかけまわし、完成。


<カツオのマリネ>
①カツオの刺身(血合いを取り除く)・・・今日は初ガツオを使いました。
②玉ねぎ1/2・・・薄切り
③レモン・・・薄くそぎ切り
器に①②③を盛りマリネの素をヒタヒタにかけまわし全体を軽く押さえラップをかけ冷蔵庫に30分ほどおく。



今日の二品はあまりにもカブり過ぎで、工夫もバラエティも乏しいレシピでした。
しかし、酢を主体にしていることと魚と香味材が程よくマッチングしていることがポイントでしょうか。

今春、カツオは3回目かな。
初ガツオの季節とはいえ、関東の方には上ってきている訳ではなく、まだ宮崎沖あたりですよね。

「目に青葉山ほととぎす初鰹」
江戸時代の山口素堂という人が詠んだという有名な句があります。
これは初夏の季語を並べただけの、決して優れた句とは言えない気がするけれど、あまりにも有名過ぎるということか...。

竹の秋

2008-04-13 20:47:11 | 季節のこと
ここのところパッとしない天候が続いています。
庭の楓が半月ほど前から芽吹いて、今は紅葉と見紛うばかりの暗紫色の葉が繁っている。
春に秋がちょっぴり顔を覗かせたように。

雨やみて紅濃き楓若葉かな (楓山人)

夕方5時半ころストロボ撮影。

ノムラカエデ(野村楓)は、春に紅葉する珍しい樹木、これが我が家の楓らしい。
春は暗紫色、夏は深緑色、秋は紫紅色となる落葉中高木。
別名、イロハモミジという。
春に紅葉とはこれいかに。

春の季語に「竹の秋」というのがあるそうな。(陰暦、三月ころ)
春にして「竹の秋」とは是如何、冬にして「小春日和」と言ふが如し。
などと問答のネタにもなっているとか。
春になると地中の筍を育てるために葉が枯れたように黄ばんでしまうのを「竹秋」というのに対して、秋には色艶よく青々となることから「竹の春」という。

このように季節と季節の言葉が入れ替わったような表現は他にもありそう。
これは研究の余地があります。

留守番でした

2008-04-12 21:00:21 | いつまでたっても料理初心者
emi-sanとmari-sanは朝からお出かけ。
思い立って、久しぶりにバロックを聞きながら朝食を。
まあ柄でもありませんが、本当にこんな時でもなければクラシックなど聞けはしません。
バッハの「管弦楽組曲」、オーレル・ニコレのフルートでブラックコーヒーを。

なかなかの雰囲気ではありますが、やはり1番から4番までCDの2枚組を全部通しで聞くのはさすが疲れる。

演奏途中カメラを持って庭に出てみると黒紫系チューリップが丁度いい感じに開きかけ、茎の伸びもそれらしく。


雨上がり首長くしてチューリップ (楓山人)
今週は雨(風も)の日が続いたりしてましたが、晴れの日を待ちかねたように...。

赤と黄のツートーン系はあと1週間か10日ほどでしょうか。

俳句関係か何かの本で、チューリップはあくまでも明るく陰の要素が見当たらないため、俳句を詠むにはあまり適当ではない、とか。
確かにそうかも知れません。
和名を鬱金香(うっこんこう)というそうですが、これも俳句になりにくいかも知れません。
子供のころ花の絵というとなぜかチューリップを描いたような気がします。

チューリップ児のお絵かきの始めなり (楓山人)

あくまでも明るさを身上(信条?)とするのがチューリップなのでしょうか。

5時頃からパエリアを作り始めました。
サフランがないので、「ガランマサラ」を使ったカレー風味で。
<材料>
鶏もも肉、アサリ(ムール貝の代わり)、パプリカ(赤ピーマン)、エビ、アスパラガス、ガランマサラ、ブイヨン、ニンニク、米。
手順(レシピ)は省略。

米を入れて炊き上げようかという時に二人が帰って来ました。
異口同音に「パエリア風?」「パエリアもどき?」
いやあ、まいりましたね!

今日のテンプレートは一皿にドーナッツひとつだけ...。
このテンプレ、2パターンだけではないぞ!
いったいいくつパターンあるのかな?

春のスイーツ

2008-04-08 22:20:46 | デジ散歩
今日は明け方前から強風が吹き荒れています。
この風、明日の昼ごろまで続くとのこと。
桜の花はきっと全て散ってしまったに違いありません。

先日からこのブログのデザインを変えています。
テーマは、スイーツ/ドーナッツ...。
最初に出て来るブラックコーヒーから湯気がでています。
そして、次に差し出されるドーナッツ、日によって一皿の時と二皿(日交替)の時があるって、...。
それ、私は今日初めて発見しました。

ミスドのドーナッツです。



目借り時

2008-04-06 22:19:11 | デジ散歩
この一ケ月というもの、実に眠い朝が続いています。
原因の一つは花粉症。
花粉症の薬は殆ど例外なく強く眠気を催す成分が含まれる。
夕食の後に服用すると間もなく強烈な睡魔に襲われる。
床に就くと、気管支に支障のない楽な夜はもう夢の一つも覚えていない。
しかし明け方目が醒めかけると、夢と現の行ったり来たり。
ということで「春暁」そのもの状態。


春の季語に「蛙の目借り時」「目借り時」というのがあります。
春に眠くて堪らないのは、蛙が鳴きたてるこの頃に人は蛙に目を持って行かれる(借りられる)ためと言われる。
また、「目借る」は蛙が雌を求めるという意味の「妻狩(めか)る」から転じた語という。

しかし、朝寝がこんなにも心地よいのは何も春に限ったことではありません。
「三千世界の鴉を殺しぬしと朝寝がしてみたい」とは高杉晋作の都々逸。
都々逸の意味はともかく、世間一般の生活サイクルに逆らう行為の中で、朝寝ほどその若干後ろめたい行為によってこそ得られる、この快感以上のものを私は知らない。

朝寝して猫の重さもここちよし (楓山人)
季語は朝寝で「春」です。
寝床の腰の横あたりにどっしりと重く圧し掛かった猫の重量というものは、休日の朝でこそ心地よいもの感じられるものかな。


八重咲きの水仙が今年も...。

桜狩り

2008-04-05 18:30:19 | 季節のこと

先週に続いて桜の話題です。
最近『日本人が大切にしてきた季節の言葉(復木一郎著)』を買って読んで「桜狩<さくらがり>」という言葉を知りました。


『桜がりきどくや日々に五里六里 芭蕉』
(桜の花を探して奇特にも一日に五里も六里も歩いたよ)
のように昔は、桜狩りといって桜の花は歩いて探しまわって鑑賞するもの、というのが一般的だったようです。
桜の名所がすでにあちこちにあった訳ではないのです。

平安時代に作られた和歌に
『見てのみや人に語らむ櫻花手毎に折りて家づとにせむ』
と、桜を折って持ち帰る習慣があり、昔も美しさを家に持って帰りたいという気持ちがあったのでしょう。


近代文学においては、
『桜の森の満開の下(坂口安吾)』より
桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげたり団子(だんご)をたべて花の下を歩いて絶景だの春ランマンだのと浮かれて陽気になりますが、これは嘘です。なぜ嘘かと申しますと、桜の花の下へ人がより集って酔っ払ってゲロを吐いて喧嘩(けんか)して、これは江戸時代からの話で、大昔は桜の花の下は怖しいと思っても、絶景だなどとは誰も思いませんでした。
近頃は桜の花の下といえば人間がより集って酒をのんで喧嘩していますから陽気でにぎやかだと思いこんでいますが、桜の花の下から人間を取り去ると怖ろしい景色になりますので、能にも、さる母親が愛児を人さらいにさらわれて子供を探して発狂して桜の花の満開の林の下へ来かかり見渡す花びらの陰に子供の幻を描いて狂い死して花びらに埋まってしまう(このところ小生の蛇足(だそく))という話もあり、桜の林の花の下に人の姿がなければ怖しいばかりです..........。

『桜の樹の下には(梶井基次郎)』より
桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。何故(なぜ)って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ..........。

この二作品、いずれも桜の花に対して著者の観念的な思想が込められているとはいえ、いにしえの日本人の桜の花に対する気持ちは、必ずしも儚く美しい潔いものでもなく、まして美意識に偏ったものではなかった、ということ。

<花見の歴史>
『日本後紀』に嵯峨天皇が812年(弘仁3年)神泉苑にて「花宴の説」を催した、というのが記録に残る最初の桜の花見だとの説あり。

吉田兼好の『徒然草』には貴族風の花見とそうでない田舎ぶりの花見の違いが説かれており、室町初期には地方の武士階級にも花見の宴は行われていたことが伺える。

桃山期もっとも大規模な花見は豊臣秀吉の醍醐の花見である。

花見の風習が広く庶民に広まっていったのは、江戸期吉宗の代に江戸の各地に桜を植えさせ、花見を奨励してからだといわれている。
江戸で著名な花見の名所には愛宕山 (港区)などがある。
この時期の花見を題材にした落語としては『長屋の花見』や『あたま山』など。





善きにつけ悪しきにつけ、古代より日本人のDNAに刻みつけるほど桜は日本人とともに歩み続けて来たのです。
戦争中は軍国主義の道具として使われた歴史もありました。
兵士は桜のように潔く散るべしとして。

もののふが競いし道に散る桜 (楓山人)
その昔武士たちが競って駆け抜けたといわれる馬場道に桜のトンネルが架かっている。
桜散る中を駆け抜けたのか、駆け抜けた後その余韻に桜が散るのか...。