平成湘南日記...一語一絵

あせらずゆっくりのんびりと
花とニャンコとクッキング
時々俳句とデジ散歩
自称カメラ小僧の気まぐれ風まかせ日記

河童忌、そして今日

2011-07-24 13:44:52 | 今日の事
1927年の今日、小説家の芥川龍之介が多量の睡眠薬を飲んで自殺。
代表作の『河童』から、「河童忌」と名附けられました。
河童忌、我鬼忌あるいは龍之介忌とも。



今日の午後0時に、東北の3県を除いてアナログ放送が終了しました。
その瞬間、通常放送がシャットダウンし、下の映像に切り替わりました。



58年の歴史に終止符を打った地上波アナログ放送。
これだけの大規模な公共的サービスが全国的にほぼ一斉に停止するのは、日本史上で初めてのこと。
総務省の発表では、地上デジタル未対応は29万世帯だとのことですが、恐らく実態はそんなものではもありません。
テレビがデジタルに対応していても、アンテナが対応していない、特に集合住宅の対応が遅れており、未対応の家庭は100万世帯を超えるだろうと言われています。
また、若者のテレビ離れも進んでおり、当初景気対策として進められてきた地デジ化は、思ったほど実効を伴ってはいないようです。
今テレビを取り巻く諸々の事業はまさに転換期に差し掛かっているとみるべきでしょう。

それはともかく、政官民が強力に進めてきた地デジ化、実態とはどんなものだったのでしょう。
今月初め発行された週刊ポストに、こんな記事が載っていました。

この国の官僚が国民を騙す際によく使うのが「外国はこうなっています」という理屈だが、こと地デジ化に ついて、その論法は聞かない。なぜなら、地デジ化は「世界のスタンダード」に逆行しているからだ。

米国では、テレビを地上波で視聴している世帯は2割弱に過ぎない。半数はケーブルテレビで、残りの30%は衛星放送で視聴している。ドイツでも、ケーブルテレビが約半分、衛星放送43%、地上波はたった5%強だ。
日本の視聴者だけが、「テレビ=地上波」と刷り込まれ、地上波のデジタル化が国策として大々的に進められている。

これまで地デジ化に投入された3600億円という巨額の国費も不要で、地デジ難民も生み出さないシンプルな「デジタル波完全移行策」がある。衛星放送を使ったデジタル化である。

地上波と違い、全国に何万もの中継局を建てる必要もなく、衛星1波で全国をカバーでき、視聴者の数がどれだけ増えても番組の劣化が生じない。欧州各国では、そういった特性から、放送のデジタル化は衛星を使って進められた。日本でも難視世帯への救済策として衛星放送波が利用されている。

しかし、この衛星によるデジタル放送は、テレビなどの受信機に内蔵されているB-CASカードによるスクランブル(暗号情報)で視聴が制限されている。難視世帯ではこのスクランブルが解除されているわけだが、つまり日本で衛星デジタル放送が始まった1996年には、デジタル化は完了していたのである。スクランブルを外せば、完全移行などとうの昔に済んでいた話ではないか。

また、5割強の世帯(2600万世帯)が加入するケーブルテレビの利用者は、2015年3月までアナログテレビでデジタル放送を視聴できる。デジタル信号をアナログ方式へと変換する「デジ・アナ変換」措置により、この設備改修費用はわずか「1社当たり400万~500万円程度」(ケーブルテレビ事業者)で済む。2015年までと区切らず、すべての視聴者がデジタル対応テレビを持つまで続ければ、地デジ難民を大幅に減らせるはずだ。


※週刊ポスト2011年7月15日号より。

我が家では、3年前に地デジ対応薄型TVを購入しました。
実際、中継アンテナが建てられワタシの住んでいる地域が地デジ視聴可能になったのは一年半前です。
お蔭で、それまでのノイズやゴーストの入った映像から解放され喜んではいますが、腑に落ちない何かがどこかにわだかまっているのは確かです。

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