他所の街はどうだか知らないが、私の街の図書館に平日の昼間訪れると、殆どのソファーは爺さん達に占拠されている。年金暮らしで暇を持て余した老人にとってお金がかからず冷暖房が効いて居心地の良い図書館は、唯一寛げる場所なのかも知れない。不思議な事に女性の姿は殆ど見掛ず、齢老いた男というのはつぶしが効かず心安らぐ場所が無いんだなと、こんな所で実感する。
それをとやかく言うつもりはないが、図書館のソファーで居眠りをする年寄りを多く見掛けて見苦しいなあと思ってしまう。図書館は読書の場であって仮眠場所では無い。本を読まないのであれば席を譲ってサッサと家へ帰るべきで、マナーを守らぬ年寄りは増々嫌われちゃうよ。
更に最近酷いなあと思ったのが、突然怒り出すクレーマー爺さんだ。老化で脳が退化するせいか、感情の抑制が効かなくなり怒りっぽくなる年寄りが多い。
先日も図書館で一人の爺さんが大声を出して職員の人にクレームをつけていた。聞こえてきたのはどうやら「自分が見たい新聞が、他の人が長時間独占されて読む事ができない。それを何とかしろ。」という内容で、言ってみれば無理難題に近いクレームだ。
こんなボケクレーマージジイの相手をする年若い職員の人が気の毒に思えて、ジジイの禿げ頭を引っ叩いてやりたくなった。でも考えてみればこの爺さんも何処にも居場所が無く、こんな場所でしか憂さを晴らせない哀れで気の毒な存在なのかも知れない。