1月27日
昨日の夕方日本中のお茶の間が、テレビの前で釘付けになったのではないだろうか。NHKで中継された全豪テニスオープン女子決勝は素晴らしい試合で、今まで見てきたテニスの中でも一番感動的だった。
第2セットでマッチポイントまで追い込んだ大坂選手が、その後クビトバ選手に逆転され第2セットを落した時は試合の流れはクビトバ選手に傾いたと思ったが、その流れを断ち切り第3セットを勝利して全豪オープンの覇者となった大阪選手の強い精神力と高い技術は世界トップの名に恥じないものだった。
強盗に利き腕の左手を負傷させられるという不幸を乗越えて決勝に勝ち上がった対戦相手クビトバ選手の健闘も讃えられるべきもので、相手が大坂選手で無ければ彼女に優勝して欲しいほどだった。試合後の表彰式で涙を浮かべつつ語る彼女のスピーチにも深い感銘を受けた。
あらゆるスポーツの中で陸上競技100m走とテニスだけは日本人が世界一となるのは困難だろうと思っていたが、その概念を覆す大阪選手の活躍に胸がすくような思いだった。まだ22歳の若さだから、これから大坂なおみの時代が来ると思えば何だかワクワクしてくる。
一寸気懸りなのは大坂選手の国籍問題で、彼女が国籍を合わせ持つアメリカが自国へ引き込もうとアノ手コノ手の策を巡らすのではとそれが心配だ。そんな事態にならぬよう、日本政府は可及的速やかに大坂選手への国民栄誉賞授与を検討して頂きたい。