高麗川河川敷で、ささやかに花見

　４月４日（土）

　「不要不急の外出は控えましょう。」と自粛要請されているけれど、さりとて高齢者が家の中にジッと籠っていると、それでなくても衰える足腰の老化が増々加速してしまう。確か小池都知事も「健康や気分転換くらいの散歩は、ＯＫ牧場ですよ。」と仰っていたような気がする。せっかく桜が満開の時期だし、あと何年観られるか判らないので、妻と二人で花見に出かける事にした。

　我家からテクテクと歩いて途中のスーパーで弁当と冷えた缶ビールを買い、１時間程で高麗川河川敷の桜並木がある公園へ着いた。桜の木の下の芝生にシートを広げ、ささやかな花見の宴を始める。

高麗川河川敷の桜並木

　傍を流れる高麗川

　桜の下で花見（周囲との間隔を充分にとっております。）

　綾小路きみまろさんの決まり文句じゃないが、これが「い～まから４０年前」の若かりし頃なら、さぞかし楽しい心浮き立つ花見であっただろうが、「あ～れから４０年」の今じゃ二人の間にさしたる会話も無く、桜が散るかのような静寂の宴となった。でもまあ、この４０年間さしたる事も無く、こうして花見ができるのは有難い事であります。

　３０分程で食事を終えるとシートを畳み、その後はほろ酔い気分で１時間程高麗川沿いに歩いて我が家へ戻った。「自粛勧告が発せられる中、この非常時に花見をやる何て言語道断、この非国民め」お怒りの向きもあるだろうが、感染防止の３密には充分留意しておりますゆえ、年寄りの我儘を広い心でお許し下され。

川沿いに上流へしばらくウォーキング（前方に見えるのは関越道）

「本日分完売・・」と書かれたお店に朝一番に行けば

　皆さんご承知のとおり、今の時期はどこのドラッグストアへ行ってもマスクを手に入れる事は殆どできません。店の入口には「お断り」の張り紙が貼られているけれど、その書き方はお店によって微妙な違いがあります。

　「当分の間、入荷の予定はございません。」と書かれた店から、「本日の分は完売いたしました。」という店まで、では「本日の分は完売」と書かれた店へ朝一番に行けば、マスクを購入できるのだろうか？それを実証する為に、近所のドラッグストア（スギ薬局）へ、お店がオープンする朝９時頃行ってみた。

　薬局の前には既に５０ｍ程の行列ができていた。程なく店員さんが入口の扉を開けて、行列は少しづつ店内へと吸い込まれて行く。密集した列に並んでいると感染しそうな気がして、極力息を詰めて順番を待った。

　オープンからそれ程待たずにマスクの棚へ着き、１箱買う事ができたが、先日買ったものに比べ今回のものは３枚入りで５００円と、だいぶ割高だった。マスクを手にすると、今度はレジの前にできた行列に並ぶ。

　Ｇｅｔしたマスク

　棚には確か「お一人様１箱限り」と書かれていたはずだが、前に並んでる爺さんは何と３箱も手にしている。どうなるか見ていたら、案の定レジのお姉さんに１箱を残して没収されていた。何という身勝手でド厚かましいジイさんであろうか。批判覚悟で言うけれど、こんなジイさんこそ真っ先にコロナウィルスに感染してシン・・・・（放送禁止用語だった。）ほしいものだ。

　今回の実証実験で判った事は、「本日の分は完売しました。」と張り紙に書かれたお店に朝一番に行けば、高い確率でマスクを入手できるだろうという事でした。しかし朝９時頃にお店へ行く何て仕事を持ってる現役世代には無理であろうし、暇な年寄の方が断然有利です。本当は外出機会の多い現役世代の方が必要としているのでしょうが。

　先日「全世帯にマスク２枚を配布いたします。」と安倍総理が大見栄を切ったけれど、ショボイやり口と評判の悪いこの施策、仕事などで外出せざるを得ない現役世代の方々へこそ、優先的に配った方が良いと私は個人的に思うんですが、そうなると大票田である老人層やマスコミなどが黙っておらず、大ブーイングとなるんだろうなあ。

映画館が休業なのに、何でパチンコ店がやってんだよ。

　小池都知事の自粛要請勧告も虚しく、東京都のコロナウィルス感染者数は連日うなぎ上りの増え方で、いよいよ感染爆発のカウントダウンが始まったのではと不安になってきます。

　しかしながら相手が目に見えぬウィルスという事もあって実感としてあまり恐怖を感じぬのか、私の住む街辺りではさしたる自粛ムードが感じられない。先週末も映画館や一部の飲食店などは休業していたが、多くの店は普段通りの営業をしていた。

休業中の映画館

　正直言えば、生活に直結するスーパーやドラッグストア、ファミレスなどが営業してくれるのは、我々庶民にとってありがたい事です。しかし休業しても何ら生活に影響を与えないパチンコ店が、何処もかしこもド派手に営業を続けているのは「なんでだろう。？」と思う。

お客で賑わうパチンコ店

　パチンコ店何て行かないからあまり様子は知らないけれど、「チンジャラ音が響き渡る店内は如何にも換気が悪そうで、クラスター感染には絶好の環境に思える。

　こういう状況下で営業をする方もする方だが、ノコノコ出掛けて来る客も客だ。「こんな非常時くらい我慢して、家でおとなしく写経か読書でもやってろよ。」と言いたくなってくる。