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19日に北海道立近代美術館へ出かけた際に、常設展示室にも足を延ばした。常設展(これくしょん・ぎゃらりい)では、「かわいい?浮世絵の子どもと動物たち」と題して、浮世絵美人画に脇役として登場する子どもや、犬や猫など身近な動物たちに焦点をあてた展示が行われていた。【10月1日(火)~11月24日(日)まで】
ヨーロッパにおいても、写真が一般的ではなかった時代の子どもの様子を知る手がかりとして絵画があり、とても参考になった。日本ではどうなのだろうと思っていたところだったので、大変興味深かった。浮世絵に描かれた子どもたちの様子から、当時(江戸期)、子どもがどのような生活をしていたのかを窺うことができる。また、子どもがどのように考えられていたのかということのヒントを得ることもできそうだ。
歌川国芳「山海愛度図会(めでたいずえ) はやくねかしたい」嘉永5(1852)年 当館蔵
ネットを検索したら「NPO江戸しぐさ」というHPに「江戸の子育て」というタイトルで書かれた興味深い 文章があった。そのほんの一部を引用する。
通過儀礼
「7歳までは神のうち」「子どもは国の宝」。こんな言葉が残っているように、日本人にとって子育ては、親兄弟はもちろん祖父母、近所の人びとにとっても一大事業という認識が強かった。だからこそ、ことあるたびに子育てが大事な事を周囲で確認し、本人にも自覚させる「通過儀礼」を用意した。