透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

「北前船ー西回り航路にみる北前船交易の遺構」

2015-01-25 09:22:42 | 日記

晴れ。最低気温-14.0℃、最高気温-1.8℃。

今日も開拓の村へ出かけました。国道沿いのバス停を降りて、ゆるやかな坂道を登り、20分くらい歩くと開拓の村エントランス・旧札幌停車場の黄色の壁と赤い屋根が見えてきました。村内に足を踏み入れると、雪がまばゆいばかりに輝き、旧開拓使札幌本庁舎の白壁と雪を乗せた白い屋根に緑に縁取られたラインが一段と美しく見えました。

13時半から15時半まで、村内のビジターセンター地下講堂で「北前船ー西回り航路にみる北前船交易の遺構」の講演がありました。講師は北海道開拓の村副館長・学芸員の中島宏一氏。北海道に様々な文化をもたらしたのは全国からこの地に入植した方々が出身地から持ち込んだものによるものと漠然ととらえていたのですが、北前船によるものも大きかったのかとこの講演を伺って思いました。

自分で撮影された写真の数々とそれにまつわる史実を踏まえたエピソードがとても良い味付けになっていて、それぞれの土地の名産を日本海を航路にして運んでいたという北前船の姿は、大変だったろうと思いつつも、ロマンを感じるものでした。

大きな富が動くところに、精神性高く、完成度の高いものが生まれ、育ち、保存されるということは皮肉なことでもあるのですが事実でしょう。そうした中で残された数々のものが今を生きる私たちの眼や心を豊かにしてくれるのは確かで、世代を超えて大切にしたいものだと思いました。

                            

                            

                            

                            

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