雪のち晴れ。最低気温-14.7℃、最高気温-3.7℃。
札幌の紀伊国屋書店1階のドアを開けると二宮金次郎像が本を手に立っていました。
手にしている本は藤倉徹夫著『金次郎はどこへいった―道内の像と昭和をめぐる旅―』。
江別市内の市民文化団体「ユベオツ書房」が刊行。240ページで、300部発行。定価2千円。紀伊国屋書店の札幌本店とオーロラタウン店、厚別店、小樽店で販売するほか、江別市内では市役所と市立病院の売店で取り扱うとのことです。
著者の藤倉徹夫さん(74)は「ユベオツ書房」の代表を務める元江別市役所職員。
2001年から15年かけて全道各地の廃校や学校を回り、約400体の金次郎像を調査したそうです。
その結果、金次郎像の建立ブームは戦前と戦後の2回あり、戦前は国威発揚、戦後は連合国軍総司令部(GHQ)による占領からの解放と戦後復興が背景にあったと分析するに至ったとか。
時代の風潮で持ち上げられたり、遠ざけられたリする金次郎さんも大変ですが、その辺りを掘り下げてくれる本のようです。
これまでは、質素で勤勉のイメージが強い金次郎像に親近感を持てなかったのですが、賭博とは無縁のこの像が今は正気を取り戻させてくれる清涼剤のような存在に思われました。
二宮金次郎像
『金次郎はどこへ』の本を持っていました。
駅前付近の冬景色
大雪で歩道は細めでした。