透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

札幌学院大学にて「講演と音楽の夕べ」

2018-10-27 20:07:06 | 日記

雨のち晴れ。最低気温11.7℃、最高気温18.0℃。

札幌学院大学

 

我家から徒歩で6分ほどの札幌学院大学で第43回目の学術講演会があり出かけてきました。

午後2時過ぎから約1時間半あまり、漫画家ヤマザキマリ氏の講演があり、その後、フルートとヴァイオリンのコンサートが約1時間にわたって行われ、午後5時に終了となりました。

ヤマサキ氏は「時空と国境を越えて」という演題でお話をされました。『テルマエ・ロマエ』の作者でもあり、この作品で第3回マンガ大賞・第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞しています。マンガ作品も多数ですが、ほかにも『国境のない生き方』『男性論』など著書多数。

千歳に母親が在住し、ヤマザキ氏もこの地で4歳から15歳までを過ごし、17歳で絵画を学ぶためにイタリアへ渡ります。14歳下の詩人と結婚するも子どもができて離婚。一時母のいる北海道へもどり、大学でイタリア語を教え、道産子ワイドで湯めぐり番組の担当となるなど、いろいろな職をこなしました。これらが『テルマエ・ロマエ』を生み出す原動力となっていったと述懐されていました。

生い立ちからして、一般常識からかけ離れているので、今が着地点だとして、かけ離れているのは当たり前かなどと一人で納得していました。ヤマザキ氏は現在、イタリアに在住とのこと。

1時間半に及ぶお話はどこも眠気の覚めるような滋味あふれるもので、実体験を通しての語りならではの臨場感満載でした。面白さの連続でまさに「時空と国境を越えた」ものばかりで、とてもこの場で書ききれるものではない内容量でした。

強いて感想を求められたなら、「世界観が変わるほどの衝撃を受けた。」と答えたいです。

さて、ほどよく、上質の刺激を浴びて、熱を帯びた頭を、続くフルートとヴァイオリンのコンサートでゆるやかにクールダウンさせてもらった後半の一時間でした。美しい音楽のしらべを生演奏で聴くのは久しぶりで、心が潤うひとときとなりました。 

コメント (2)
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