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北広島市にある国指定史跡・旧島松駅逓所へ出かけてきました。
ここの担当の方から頂いたパンフレットによると、島松駅逓所は、明治6年(1873年)に千歳島松村に設置されたとのことです。
明治17年(1884年)には、札幌市から中山久蔵が駅逓取り扱いを命じられ、中山宅が正式に駅逓所となりました。中山家はその後、明治30年(1897年)に駅逓が廃止されるまで、運営を任されていたということです。
さて、駅逓所ですが、交通が不便な地に駅舎と人馬を備えて、宿泊と運営の便をはかる目的で設置されたということです。いうまでもなく、開拓期の北海道では重要な役割を果たすもので、かつて北海道内には六百十数か所もあったそうですが、昭和22年(1947年)に廃止されました。(同パンフレット参照)
駅逓所という地は、その役どころから出会いや別れの場でもあったということでしょう。
この島松駅逓所で別れを惜しんだ人々の中に、かのクラーク博士とその教え子や職員の方々がいたようです。
「ボーイズビーアンビシャス」と別れ際に言い残して、アメリカの地へ帰って行かれたクラーク博士。「クラーク記念碑」にはその言葉とともに、訣別の地を記念してクラーク奨学会(発起人代表宮部金吾)により立てられたとも刻まれていました。
*国指定史跡・旧島松駅逓所の開館は11月3日までで、冬期間は閉館となっています。