透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

ナナカマドの実

2020-01-09 17:14:02 | 日記

晴れ。最低気温−7.2℃、最高気温−1.1℃。

明け方の空 6:58

 以下は昨日の北海道新聞の「伊藤健次の大地の息吹・海のささやき67 ナナカマド」というコラムの一部の受売りです。

 ナナカマドの実に含まれているソルビン酸という成分は食品保存料に使用されるなど長持ちをさせる効力があります。他にも苦みや毒性を有するシアン化合物もあるのですが、これらは霜や低温で実が凍り、解凍して加水分解を繰り返すことで毒性がぬけていくのだそうです。

 ナナカマドの実は自前の長持ちさせる成分で腐らずに済み、毒性を抜いてくれる自然の力を利用してこの時期に鳥たちに食べてもらえる状態に仕上げているともいえます。

 コラムではウソという鳥を登場させて、ウソが食べごろを見極めているなどの興味深い話を展開させていました。

 今の時期、当地でナナカマドの木に群がっているのはたいていヒヨドリです。ということはヒヨドリがナナカマドの実の食べごろを見分けているということなのでしょう。

 井上靖が「赤い実の洋燈(ランプ)」と称したナナカマドの実。その仕組みと仕掛けの合理的なことに驚きました。

コメント
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