透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

卓上四季から

2025-01-29 17:28:33 | 日記

曇りのち晴れのち雪。最低気温-8.4℃、最高気温0.8℃。

今日は午後から久しぶりに雪が降り、5㎝ほどの雪が積もりました。

冬将軍の采配に近くの公園も雪化粧をしています。

ベンチに積もった雪は明日までその席を独占するのでしょう。

本日の卓上四季では花の力が取り上げられています。

駅の片隅の生け花に心を慰められたことがあった筆者。

続いて、

阪神淡路大震災の折に加賀乙彦氏(作家・精神科医)が東京から神戸大で精神医療の指揮をとっていた中井久夫氏に支援を申し出た際のエピソードが語られます。

加賀氏は生花を持って現地入りしてほしいと頼まれ、段ボールいっぱいの花を携えて被災現地へ向かうことになったのです。

交通網は寸断され、鉄道やバスを乗り継いで届けることに。到着するとすぐに、チューリップなどの黄色の花々は各病棟に飾られました。

コラムは

「被災直後だから暖房は十分ではなかった。けれども花々は患者や医療スタッフのこころをあたため、勇気づける。花がもつ力であった。」と結ばれています。

飾られた黄色の花々は置かれた場所でただ咲くことに一所懸命だったのでしょう。

その姿を見ているだけで心が落ち着きを取り戻していくことの意味の深さを思いました。

心が折れそうなときの人はもろく、一見、か弱く見える花の秘めた力に慰められるということ。花の力の限りなさを改めて感じさせられたコラムでした。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

コメント
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