透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

2018-06-15 19:49:12 | 日記

晴れ。最低気温5.4℃、最高気温18.5℃。

 昨日の夕方、変に黄色味を帯びた夕空が気になって表に出てみると、空一面に大きな虹が出ていました。

久しぶりに見た虹でした。あまり見かけない美しい大きな虹でした。良いことが起こりそうな予感が優しく心を揺らしていきました。

まど・みちおさんは虹という題名の詩をいくつも書いています。その中の一つをアップすることにしました。

 

「 にじ 」    まど・みちお

 

あわてんぼかみさまが

てんを むいて

おおきな

ためいきを

なさったらしい

 

また

たにまに

おっこちなさって・・・

 

わらっちゃ わるいので

みんなで

しーんと

みとれていた

 

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森と『森の絵本』

2018-06-14 15:50:34 | 

 曇りのち晴れ。最低気温7.0℃、最高気温13.5℃。

 午前中、野幌森林公園を歩いてきました。最高気温は13.5℃。冷涼な風がけっこう強く吹いていて、心が洗われるような気はしたのですが・・・・・。

雨が降る度に緑が深まり、今はしっかりした葉がで出そろい、どこも美しい緑いろです。

先日読んだ、『森の絵本』を思い出しました。

 

 

『森の絵本』(長田弘作・荒井良二絵 1999年8月10日第1刷 講談社)

文は詩そのもので、絵は緑を基調としたグラデーションが印象的です。

ページを繰るたびに広がる森の生き生きとした姿。それは野幌森林公園で出会った様々な光景とも重なり、とても魅力的でした。

美しい言葉で物語られている作中から終わりの部分の数行を、引かせていただきます。(すべての漢字にルビがふられていたのですが、勝手ながら一部のみにしました。

 

森が息(いき)しているのは ゆたかな沈黙 です。

 

森が生きているのは ゆたかな時間 です。

 

朝がきて 正午(ひる)がきて  午後(ごご)がきて

夕べがきて そして 夜がきて

ものみな 眠り ふたたび 朝がきて

 

夏がきて 秋がきて 冬がきて 春がきて

そして 百年が すぎて

きょうも しずかな 森のなか。

 

どこかで よぶ声が します。

—だいじなものは 何ですか?

—たいせつなものは 何ですか?

 

森がいつまでも豊かな沈黙と豊かな時間を持ち続けられることを願ってしまいます。

大事なもの、大切なものを見失って、大きな歯車に押し潰されてしまいそうな気がする今はなおさらかもしれません。

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冷たい雨が降る北海道開拓の村へ

2018-06-13 22:27:34 | 日記

雨。最低気温7.2℃、最高気温11.2℃。

 最高気温が11.2℃と気温が低く、北海道開拓の村にも冷たい雨が降り続けていました。

今日も学芸員であり、この村の館長でもある中島宏一氏によるお話を伺ってきました。

午前10時半から昼休みをはさんで午後4時頃まで、楽しいお話と建造物の見学でした。

旧開拓使札幌本庁舎(ビジターセンター)前のハマナスの花は満開です。雨に良い香りも控えめでした。

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雨の日の野幌森林公園

2018-06-12 17:15:02 | 日記

雨。最低気温9.7℃、最高気温12.4℃。

ヒメジョオン

 ムラサキツメクサ

大沢口

午後から野幌森林公園ふれあいコースから大沢口までを傘を差し、長靴をはいて散歩してきました。

水たまりに雨粒が落ちて円となり、それらが重なり合って美しい模様を描いていました。

雨は強く、弱く、一日中降り続いていて、乾ききった大地を潤しています。

ストーブをつけて過ごしている今日、明日も雨の予報の六月半ばとなりました。

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「羊と鋼の森」を観る

2018-06-11 21:02:32 | 日記

雨時々曇り。最低気温10.2℃、最高気温17.8℃。

ポスター画像

12時25分から15時近くまでの上映でした。

美しい森の風景が織り込まれており、野幌森林公園を歩くことが多い私にとっては親しみを感じさせるものでした。北海道の四季折々の風景はため息がでるほどの美しさで、どこか見覚えのあるような気がしました。

作中、主人公が先輩に調律をするにはどうしたらよいかを尋ねるシーンがありました。先輩は原民喜の言葉で答えます。
明るく静かに澄んで懐しい文体、少しは甘えてゐるやうでありながら、きびしく深いものを湛へてゐる文体、夢のやうに美しいが現実のやうにたしかな文体」と。

この映画についてどう書き表そうかと思いつつ、耳に残っていた原民喜の最初の言葉を頼りにネットで探して見つけたのが上記の引用です。

そして、この映画はまさしく、上記の原民喜の言葉に集約されるようだと思ったのでした。

明るく静かに澄んでいて、どこか懐かしさを感じさせ、甘さもありつつ、厳しさと奥の深さもあわせ持ち、美しい風景と全編を通じて流れるピアノの調べは夢のようでありながら、現実を踏まえている、という具合にです。

散らかり気味の脳内に優しい風が吹きわたり、しっとりとした清涼感に包まれた気がする映画でした。

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野幌森林公園にサイハイランなどが咲く

2018-06-10 19:41:08 | 日記

晴れ。最低気温5.4℃、最高気温16.4℃。

サイハイラン 中央線

ムラサキツメクサ ふれあいコース

ダイコンソウ 中央線

ヒメヘビイチゴか? 中央線

? 中央線

ヒレハリソウ ふれあいコース

ふれあいコース

ふれあいコース

午後からふれあいコース経由中央線を基線まで歩いてきました。

サイハイランが咲いているのを見つけました。他にも咲き始めていた花々をアップすることにします。

森をわたっていく緑の風に吹かれながら、久しぶりにいつもとは異なるルートを歩きました。

行けども行けども緑のグラデーションに包まれて歩くことができるのは、ある意味、何と贅沢で有難いことかと思います。

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「手打そば わか竹」へ

2018-06-09 21:16:16 | グルメ

雨時々曇りのち晴れ。最低気温8.2℃、最高気温12.7℃。

江別内末広町にある「手打そば わか竹」へ家人と行ってきました。私たちがお店に入った時は数人しか居ず、席は空いていたのですが、数分後には全席が埋まっていました。

このお店について、江別市観光協会のブログでは以下のように紹介されていました。

そばは道内産の無農薬栽培されたそば粉を使用し、藪(やぶ)、更科(さらしな)の2種類をご用意しております。 新そばの時期にはそば粉10割の生粉打(きこうち)を期間限定でご用意。さらに、冬期間は江別産小麦の手打ちうどんもご賞味頂けます。

 住所

江別市野幌末広町1-6

 電話

011-381-0188

 営業時間

11:00~15:00

 休日

月曜日(祝日の場合は翌日)、第3火曜日

また、麺特集のチラシには、当店(わか竹)のこだわりが記載されていました。

鰹節を直前に削ってダシをとるからつゆの香りの良さは格別。生産者から直送される、ニセコ山系のきれいな水で育つ、蘭越の無農薬栽培のそば粉を使用。妥協せず、納得のいくものだけをそろえ、とことんそばの道を追求しています。更科と藪があり、秋には江別さん小麦のうどんも。

店内の座席は25席。私は掛けそばをやぶで頂きました。お蕎麦は細切りで腰が強く、ダシの効いたつゆが後を引く美味しさでした。

店主さんのこだわりが想像を超える強さだったことを後で知り、なるほどと思ったのでした。

 

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『ペコロスの母に会いに行く』を観る

2018-06-08 20:13:33 | 日記

曇りのち雨。最低気温12.3℃、最高気温17.2℃。

朝から雨でした。傘を差しながら札幌の町を歩くのも久しぶりかなと思います。よさこいソーランの会場に予定されている大通公園は、テントが立ち並ぶなどいつもとは違う雰囲気でした。

大通から札幌狸小路商店街5丁目の札幌プラザ2.5へ向かい、10時半から12時半まで上映のこの作品を観ました。涙あり、笑いありの感動的な2時間となりました。

ペコロスの母役の赤木春江さんは認知症の役どころをリアルに演じていました。他にも芸達者な皆さんが脇を固め、ゆるぎない作品となっていたように思います。

認知症の方々が暮らしている施設の雰囲気や介護に当たるスタッフの皆さんの姿もリアルに描かれていました。

介護スタッフさんのプロ意識の高さや人間性がきらりと光る作品ともなっていました。

また、認知症の母との介護を主体にしながら、長崎に投下された原爆のことや母親の幼馴染が口減らしのために遊郭に身を置くことを予想させるシーンなど、歴史の影の部分も盛り込まれていたことが、この作品をより印象深いものにしていたと感じました。

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苗植えを終えた水田

2018-06-07 23:02:42 | 日記

晴れ。最低気温11.4℃、最高気温26.3℃。

苗が植えられた水田をみるのが好きだ。美しいと思いながら、車窓から眺めることが多い。この度も、「オロロンライン歴史旅」というバスツアーの帰りに目にした厚別地区での光景だった。

道央で初めて米作りに挑戦したといわれている中山久蔵。久蔵は道南で栽培されていた「赤毛」と「白髭」の苗を持ち帰って北広島の地で初めての米作りに挑戦したという。

品種改良で「石狩赤毛」といわれる、寒さに強い品種を作り出し、これを各地の農家に配り続けた結果、明治40年代には全道の水田の約8割を占めるようになったそうだ。

種モミを直播する栽培方法も寒冷地の北海道ならではのもので、試行錯誤を重ねた結果なのだろう。

北海道産のお米が美味しくなってメジャーになったのも、先人の地を這うような労苦のたまものと有難く思えたのだった。

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野幌森林公園・バイケイソウ、朴の花などが咲く

2018-06-06 19:05:26 | 日記

晴れ。最低気温15.5℃、最高気温29.1℃。

フランスギク 自然ふれあい交流館付近

バイケイソウ 大沢コース

朴の花 ふれあいコース

大沢コースから大沢口を望む

大沢口 

すっかり逞しくなった森に、エゾハルゼミの声が響き渡り、美声を誇っているウグイスの声もかき消されんばかりでした。

そんな午後の森林公園内の緑陰の中に、バイケイソウの花を見つけました。どの世界にも気の早いものはあるようですが、植物に限っては、日当たりなどの環境が良かったのかと思います。

大沢口から自然ふれあい交流館前を通ると小高い丘にフランスギクが咲き始めていました。野の緑と、この花との取り合わせがなんとも清々しく、涼し気に見えました。

つぼみの白が点描のように混じる、咲き始めのこのような時がことに好きで、きれいだなーとしばし眺めていました。

さらに歩を進め、ふれあいコースに入ると、いつものところに朴の花が満開でした。

季節の花々は機を感じ取ってさりげなく咲き始め、静かに散って、次世代に命のバトンを繋いでゆくのでしょう。

繰り返される自然のいとなみはダイナミックであり、かつ繊細だと、この度も思いました。 

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北海道開拓の村の朝

2018-06-05 21:44:43 | 日記

晴れのち曇り。最低気温12.2℃、最高気温27.1℃。

7:50

7:50

7:50

朝の北海道開拓の村の風景です。つまり、開館前の準備中の様子です。

訪れる人がいない村内には、この村を支える学芸員さんや清掃作業を担当する方々が活動していました。

いろいろな方々の知恵と労力とで、北海道開拓の村がその姿を保ち続けているのでしょう。開拓の頃を偲ぶことができるこの村をなんとか次世代にも残してほしいものです。

 

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三つの椅子

2018-06-04 21:40:06 | 日記

晴れ。最低気温12.3℃、最高気温28.6℃。

散歩の行き帰り目にしていた三つの白い椅子。

今日は最高気温が28.6℃と半袖でも汗ばむほどだったが、この三つの白い椅子は緑陰の中で涼しげに見えた。

ずいぶん前に、ヘンリーソローの『森暮らしの家-全スタイル』(田淵義雄著 小学館 2002年5.1初版)を手にしたことがあった。

その本は北見の郊外の丘の上のレストラン「遊木民族」(「牧」ではなく「木」がミソのようで)に置いてあったものだ。このレストランは私のお気に入りだったのだが、風の便りによると今はもう営業をやめたらしい。

けっこうな重さの本で、毎回、このレストランを訪ねた際によく眺めていたものだ。

先日探し物をしていた際に出てきたのが、⒑cm×7cmの小さな手帳だった。この中にソローの次の言葉がメモしてあった。

「ぼくはぼくの家に3つの椅子を持っている。ひとつめは孤独のために。ふたつめは友情のため、3つめは社交用に。」

この本の中に引用されていたものだと思う。訳によって、言葉使いがそれぞれなので、ネットで検索して原文と思われるものを載せておこうと思う。

「I have three chairs in my house: one for solitude, two for my friendship, and three for society. 」 Henry David Thoreau

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咲き始めたオオハナウドと都忘れ

2018-06-03 20:37:27 | 日記

曇り一時雨のち晴れ。最低気温12.8℃、最高気温21.5℃。

季節は日々進行中なのだと、オオハナウドが咲いているのを見て思った。

昨日咲いていなかった花が、今日咲き始めていたりするので、目が離せなくなる。

我家の庭では都忘れが咲き始めた。端正で真正直な色と姿を持つこの花は私の好きな花の一つなのだけれど、いまだに描けないでいる。今年はなんとか・・・・・。

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スズラン幻想

2018-06-02 19:37:57 | 日記

曇りのち晴れ。最低気温11.1℃、最高気温22.5℃。

民家の庭先に群れて咲いていたスズランです。

「君影草」や「谷間の姫百合」などの呼び名も、どこかロマンに満ちているなと思います。

清楚なたたずまいと甘い香りが、人々のインスピレーションを掻き立てたのでしょう。

群れ咲く姿も良いのですが、数本で咲いている姿にも心惹かれるものがあります。

さて、いよいよ六月も二日目となりました。

皆様にとって、六月がスズランのように香り高い日々となりますように・・・・・

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「いわさきちひろと絵本の世界」の講演へ

2018-06-01 22:40:14 | 日記

晴れ。最低気温11.9℃、最高気温17.9℃。

札幌大谷大学大谷記念ホールで、いわさきちひろの息子さん、松本猛氏の講演会がありました。18時から19時45分までの1時間45の講演でした。

子ども達が数人描かれた1枚の絵について、モデルは幼稚園時代の猛氏とそのお友達だということ。ちひろは一人一人に声をかけながら、その子の特徴や好みなどを引き出しながら描いていたとのことです。暖かな人柄と絵に向かうプロとしての姿勢が偲ばれました。

猛氏ならではのエピソードを他にも多く伺うことができました。

ちひろが宮沢賢治の作品やその生き方に心を寄せていたことも話されていました。

花や木、石、川、風などすべてのものに命があると感じていた賢治に共感を持ち、「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という賢治の想いに強く惹かれたというちひろ。今年は彼女の生誕100年に当たるそうです。

北海道新聞1月9日付のコラムには、「どんどん経済が成長してきたその代償に、人間は心の豊かさをだんだん失ってしまうんじゃないかと思います」と死の2年前に語ったというちひろのことばが掲載されていました。

賢治が自然から遠ざかる人間の行く末を危惧していたことと同じ内容だったことに驚きました。

そして、今、二人の危惧していたことが、だんだんあからさまになって目の前に繰り広げられているように思えます。

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