
乾燥しているところ

完成 これは左端に押し花を入れて漉いてます
和紙作りを紹介しますが和紙といっても三椏、コウゾウ等で作る本格的な和紙ではありません、まだ布野ダッシュ村では三椏等を栽培してませんので牛乳バックで特大サイズの和紙を作っています、そうよくハガキ等作っている牛乳パックですこれで用途によりますが大きのは1メートル四方、普通は35センチ×100センチサイズの和紙を漉きます。
まず空き牛乳パックを多数用意します、一度に用意するのは無理ですからきれいに洗って随分前からとっておきます(布野ダッシュ村では毎日牛乳を飲む人に収集を依頼してます)その牛乳バックを開いて10センチ角に切り水に一晩以上浸けておきます。
ここからが辛抱ですが浸けたパックの両面には薄いビニールが貼り付けてありますのでこれを丁寧に1枚づつ剥がします、剥がすコツは水の中で剥ぐことです切り口のビニールと紙の間に水を浸透させるとスーと剥がれます、失敗するとビニール側に紙が貼りつき紙があまり取れません。
量の目安ですが前述の35センチ×100センチで空きバック5個位ですが、人によって剥がし方が違いますので一概にいえません、次に剥がした紙を1~2ミリ程度にハサミで切ってきれいな水に一晩浸けます、今度はビニールがあまませんのでどろどろまではいきませんが溶けてきます。
次に浸けた紙を水ごとジューサにかけます、するとどろどろ状態になりますが一回では駄目です水を追加して最低2回はジューサにかけます、これを丁寧に行うほど木目の細かい和紙になります。
どろどろになった紙をトロ箱(プラスチックのセメントを練る箱)に移し水をトロ箱の半分位になるまで足してやります、後は漉くだけですが漉くには漉き枠がいります布野ダッシュ村では木材と網戸の網で作っています、網目は細かい目で枠は仕上げたい大きさのものをあらかじめ作っておきます、網をピンと張ること枠のサイズは仕上げたいサイズより1~2センチ大き目に作るのがコツです。
できた漉き枠でできるだけ薄くそしてまんべん(均一)になるように漉いて後は天日乾燥して完成です、乾燥するとき最初は水平で乾燥しますほぼ乾燥したら垂直でもかまいません、漉くとき慣れないと濃淡が出ますので何回も水にもどして漉いてください、まあー濃淡があってもランプシェードになったときには結構味がありますが・・・・
以上長々と述べましたが最後に この工程を1日とか2日で行うには無理がありますのでまず和紙で何を作るか決めてサイズ・枚数を計算し漉き枠を事前に作ります、また牛乳パックのビニール剥がしは時間がかかりますので剥がした紙を一旦乾燥して紙の状態で保存しておくといつでも使えます、(布野ダッシュ村では乾燥紙をストックしています)事前の準備が必要ですので十分準備して作ってみてください。