任天堂DS-liteが急にほしくなりました。目当ては10何年かぶりにリメイクされ発売された『ファイナルファンタジー3』(以下FF3)。しかし巷でのうわさによると、このDS-lite、入手がやたら難しいそうな。まあ、無理ならいいや、程度の軽い気持ちでソフマップに行くと、なんか、普通に売られていました。どうも入荷したてホヤホヤらしい。こちとら三十路前の独身男性、金ならいくらでもあるぜ、と即購入です。
ところがところが、肝心のFF3が売り切れてありゃしまへん。かなんなあ。んじゃあ、まあ、変わりになにか別のゲームを買ってかえりまひょか、とあたりを見渡したのだけど、ない。欲しいゲームがない。思わずやってみたくなるゲームがない。久々に見たゲームソフト達は、なにか子供だましに見え、手に取るのもはばかられた。こ、これが大人になるってことか・・・!(そうかなあ)
仕方なしに帰ろうかと思ったら、どうもDS-liteは、ゲームボーイアドバンス(以下GBA)のゲームも遊べるみたいです。せっかくなのでGBAのコーナーもチラ見してみる。
すると、先ほどとは打って変わって、三十路前の多感なハートに直撃なゲームばかり!目線の先にはファミコン時代のオールドゲーム復刻版の数々。『スーパーマリオブラザーズ』『迷宮組曲』『チャレンジャー』『スターソルジャー』などなど。とりあえず、我が小学生時代の青春の一本『スターソルジャー』を含む、『ハドソンベストコレクション』を購入。シューティングの名作『スターフォース』、『ヘクター87』も遊べるお得な一本です。
そういえば、『ヘクター87』といやあ、ハドソンの“おもしろさマル超”シリーズとか銘打たれたブランドの第何弾かだった記憶が。たしか同シリーズで『ボンバーキング』『ファザナドウ』なんかが出てたよなあ。・・・はっ、マニアックな方向に進んでしまった。VIVAファミコンロッキー。
…しかし、こういう痛々しく昔を懐かしむってのも、大人になるってことなんだろうなあ。そう思うと、少年時代の自分が遠くに感じられてしまい、ちょっとだけさびしくもありました。
その帰り道。電車の中で読んだ週プレ(週刊プレイボーイ)のグラビアコーナーよりも、同誌で連載中の『キン肉マン2世』でヘルズベアーズの片方の正体がウォーズマンだったことに興奮しっぱなしな自分に気付き、結局のところ、自分が本当に大人なのか疑わしくなり、思わず「子供じゃないやい!」とつぶやかずにはいられない、今日このごろ。夜風が胸にしみるぜ。