GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

ホテルの有料チャンネル

2006年09月06日 | 日記・コラム

 最近出張でビジネスホテルに泊まると、ちょこっとハイテクっぽいシステムを導入している部屋にあたることがあります。たとえば部屋のテレビ。

 従来のホテルだと、有料テレビサービスとして、アダルトチャンネルと映画チャンネルなんかが用意されていたりします。この場合、かなりの比率で前者に重きがおかれ、後者はむしろカモフラージュ用のチャンネルであるといえるでしょう。

 どういうことかというと、後者の映画チャンネルは、フロントでの清算や視聴用カードの購入などの際、誰かに見られてバレてしまった場合に、「いやあ、昨日の映画はおもしろかったなあ(※注)」などと、アダルトチャンネルを見ていた事実をごまかす事ができるよう、ホテル側の配慮で存在するチャンネルなのです(断言)。

 そう、学生がHな本を買うときに、欲しくもない一般雑誌を上に重ねてレジに持っていくあれです(違う)。したがって、コンテンツの内容はたいして重要視されず、おもしろい映画や番組はまず見ることができません。

 しかし最新のホテルの中には、テレビがブロードバンドと接続されていて、ネットで配信されている番組の中から、好きなものをどれでも選び見放題、というサービスもあります。その中にはアダルト番組も10数種類あるのだけ、どとりあえず置いておいて、特筆すべきは映画コンテンツの充実ぶりです。最新作こそないものの、準新作クラスがズラリと揃っています。全部20作品くらいあったでしょうか。『SAW』『SAW2』『バイオハザード』『カンフーハッスル』『ロードオブザリング』『ハリーポッター』などなど、という充実っぷり。これは一人身サラリーマンのヒマな晩にはありがたい、というか、むしろいくつも見ようと思うと一泊じゃ足りないくらい。アダルトチャンネルなんか見るヒマないよ、正直。

 しかし、この最新システムでも、未だ克服できない壁があります。今も昔も有料チャンネルを見るために必要な「視聴用カード」。大抵ホテルの廊下に販売機があるのだけど、これの動作音が大きくて嫌になります。ましてや音の響くホテルの廊下、部屋にいながらにして、「あ、今誰か買ったな」とわかってしまうのです。

 いくら目的が映画目当て&映画に比重がおかれた新システムとはいえ、恐らくは未だ根強い「有料チャンネル=アダルト」の黒き先入観。それを思うと、たとえ後ろめたいことがなくても、若干購入を躊躇してしまう方も多いと思います。

 たとえばキン肉マン2世目当てでプレイボーイを買おうと思ったら、その号に限って表紙が女優のヌードで、女性のレジが男性と交代になるまで持っていけなかったジレンマは誰にでも経験があるでしょう(遠い目)。このハイテクが進んだ現代社会においても、その悲劇は繰り返し起きているのです。せつないなあ、こんちくしょーめ。

 ええい、カード販売機め、こういうときに限って千円札をリバースするな!…そんな叫びが、今夜も世界のどこかのビジネスホテルでこだましています。

 なお、この際筆者がアダルトチャンネルを見たことがあるかどうかは、今回の話題とは、何一つとして関係がないので、またの機会にとっておくことにします。押忍。

※注1…事実、某社の社長がフロントでの料金精算時、周りに聞こえるようこの内容の独り言を繰り返していた。