GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

バリ島-2

2007年08月13日 | 日記・コラム
 今回若干お子様には不向きな表現が含まれています。精神年齢に自信がない方は読まないでください。押忍。

 バリに到着して最初の夜。

 上司が飲みに繰り出すと言うので、同僚ら4名と一緒に(いやいや)着いていく。すると、ホテルのロビーに見知らぬ現地の人が待機していた。ツアーに同行していたガイドさんの友人らしい。上司が(おそらく日本語で)二言三言話しをすると、交渉成立といった趣で、車に案内された。

 車は5人乗りの乗用車だったが、後部トランクが改造されており、左右の窓際にシートが設置されていて座れるようになっていた。とはいえ所詮はトランク。他の若手二人と一緒に乗り込んだところ、満員電車のごとくギチギチになる。段差を通るごとにゴツゴツぶつかる頭と窓。追突=死の恐怖に耐えつつ、目的地のわからない車に乗り続ける。

 そのうち上司が事情を説明。ナイトクラブに行くのだという。お酒を飲みながらお店の女性と談笑、気に入った子がいたら、交渉してニャンニャン(80年的表現)OKなシステムなのだと。そんなこったろうと思った。あいにくそういうクOOらえな趣味は持ち合わせてないので、普通に飲んで、普通にお話して、普通に帰ればいいや、と決める。

 そうこうしているうちに街灯も月明かりも届かないような、漆黒の闇に包まれた集落に到着。助けを呼んでも、走って逃げてもおそらく無駄に思えるような、ダークなオーラをまとった、しかし外観は無機質な一軒の建物。ガイドに案内され、仕方なしに中に入る。

 玄関をくぐり奥に進むと、ガラス張りの壁が見えてきた。ガラスはすりガラスになっており、ちょうど人間の目の高さの部分だけが透けていて部屋の中が見えるようになっている。ちらっとのぞくと中には十数人の女性が。目があった瞬間、全員が一斉にカタコトの日本語でアピールしてくる。ちょっと待て、これのどこがナイトクラブじゃ。

 上司連中が女の子を選び別室に消えて行く中、僕と、後輩と、新婚早々の先輩の3人は選ぶのを拒否し、庭の隅で飲み物だけ注文。本当は早く宿に帰りたかったのだけど、道もわからないし、手段もない。恐怖と嫌悪に耐えながら、ただただ時間をやりすごす。

 そのうち別の客がぞろぞろと入って来る。白人が主だったが、東洋人も見かけた。

 1時間ほどすると全員戻って来た。一緒に着いて行った女の子達も、挨拶をしに来た。みんな屈託のない明るい笑顔。その意味を考えるだけで鬱屈した心持になるので、今はもう思い出さないようにしている。

 そして帰路。建物の写真を撮りたい衝動に駆られたが、(いろんな意味で)消されるのは嫌なので我慢。幸せそうに、自慢げに先のことを語る連中の話を聞き流しつつ、頭を窓にゴチゴチ、ホテルに帰った。


関係ないけど現地のサークルK。


 事の成否を論じても意味がないというか、人様に講釈たれるほどの普遍的な価値観を持っているわけでもないし、知識も持ち合わせていない。むしろ僕みたいなのは圧倒的少数派。実行グループの人たちも、ほとんどは家族のために汗水たらしてまじめに働いている良き父親な人たちなわけで。

 でも、僕は。

 『真の勇気は第三者の目撃者のいない場合に示される。』【F・de・ラ=ロシュフコー】

 なんて言葉まで持ち出すのは大げさすぎるんだろうけども(いや、そもそも第三者に見られちゃマズい事も案外やってるしさあ)、このままできるだけ曲げずに、人生やり過ごして行ければな、と思う。

 あっちょんぶりけ。