GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

ジョグジャカルタ-2

2007年08月15日 | 日記・コラム




 ボロブドゥール寺院を見学したあとは、ジョグジャジャルタ王室関連の施設を見学。詳細をガイドが説明してたけど、i-pod聞きながら居眠りしてたのでよく覚えてない。

 歴代王族の写真や肖像画、ロイヤルバティックの展示、実際に使用されていた施設(裁判所、結婚式の時の輿とか)をダラダラ見学。







 馬車に乗って、ジョグジャカルタ王室の王女様との食事会に向かう(仕事のコネね)。TシャツにGパンという、およそロイヤルな場に出るいでたちとは言えない風体で馬車に揺られること10分。普通に車道を通り、右折の時も対抗車を無理やり制止してまかり通る。インドネシアの馬車は男前である。



 着いたのは、別荘というか別邸というか、噴水を中心にした庭に面した会場だった。王女様達も全然ラフな格好で一安心。ちなみに一番偉い(という表現は語弊があるけど)王妃様はさすがに来ていなかった。代表者の簡単なあいさつとプレゼント交換の後、バイキング形式の食事会スタート。



 やはりというか、スープをズズズッと音をたてまくって飲みあさる中年男性人。王女様を目の前にして、肝が据わっているというか、なんというか。そんな国辱どもだけれど、言ったところで直るわけがないので、ほっといてマイペースで食事に熱中。なかなかおいしい。



 ふともよおしたので、トイレに向かう。王室関連の施設だし大丈夫だろう、とタカをくくっていたのが間違いか。水洗&洋式には程遠い、純インドネシア式トイレだった。和式便器をひとまわり小さくした楕円形便器に水が少々。その左側に溜まっている水を桶ですくって便器を流すシステム。紙は基本的になく、左手でふいて、水で洗うのだ。・・・インドネシアの生活様式をバカにするわけでも、いちゃもんつけるわけでもないけど、ごめん、無理。小だけして大は我慢の子。



 (いろんな意味で)楽しい食事会が終わり、王女様たちに別れを告げる。王族と言っても、インドネシアは現在大統領制。絶対的な権力を持っているわけではなさそうだけど、さすがというか、かもし出される雰囲気は、やはり普通の人たちとは違っていた気がする。

 その後、仕事でも扱っている、王室管理のロイヤルバティックを販売するショップに移動。ちなみにバティックとは、布地に蝋で柄を描きその部分を防染する、いわゆるロウケツ染の染物の事。やはり手がかかっているだけあって、高いものになるとそこらの土産物屋の相場より0(ゼロ)がふたつほど多くついている。ここで購入したのがシルク100%の王室の証明書つきの本物バティック。138万ルピアなり(1円=70~80円程度)。安月給の身には少々高くついたが、もし日本で同じものを作ったとしたら、と考えると、涙が出るほど安いと思うよ。



 ホテルに移動。昨日のバリのホテルが、良くも悪くも「THIS IS 南国!」だったため、かなり警戒していたのだけれど、ちゃんとお湯は出るし、テレビはNHK(衛星放送)がしっかり映り、トイレも清潔でひと安心。いや、昨日のだって、あくまで日本と比べるこちらが悪いのだが。郷に入りては~の言葉じゃないけど、こちらの適応力のなさのせいである。マアフ(ごめんなさい)。



 休憩後、晩御飯を食べにバスで移動。ボロブドゥール寺院に並ぶ世界遺産、ブランバナン寺院の、すぐそばにある屋外レストランに到着。日も暮れ、ぼんやりとした明かりに包まれただけの暗い場所だったけれど、その分目の前のライトアップされた寺院の幻想的な美しさが際立っていた。そんな中食べる食事がおいしくないわけがなく。





 食事後はとなりにある屋外劇場に移動。5~10月限定で上演される舞踏劇『ラーマーヤナ』を鑑賞。どうせチープな舞台劇だろうと思ったらとんでもない、完備された舞台設備を駆使した、見ごたえのある(古典)ミュージカルだった。英語ながらも解説としてしっかり字幕が出て、ストーリーもわかりやすかった。もっともおっさん連中は途中でだれて居眠りしたり、退場してタバコ吸ってたけど。

 結局最後まで見ることかなわず、ホテルに戻る。

 寝る前にちょこっと散歩をしてみる。インドネシアの街中は夕方~夜がとても賑わう。屋台や路面店の活気がすごいし、バイクや馬車もガンガン通っていて賑やか。だけど、同時にアングラっぽい臭いも漂っていて、ちょっとドキドキ(注:観光客の先入観を多分に含むので実際はそうでもないと思うよ)。



 いい加減疲れてきたので、部屋に戻ってベッドに直行。悶々とした昨日と違い、今日はよく眠れるぜ。

 そう思ったのが甘かった。現地時間にして朝の4時。突如街中に響き渡る大音量のアナウンスが。どうも宗教儀礼的なお祈りの言葉みたいだ。これがもうやたらうるさく、そして長い。当然眠れるわけもなく、またもやインドネシアの洗礼にしてやられたのであった。