GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

7つの贈り物

2009年03月22日 | 映画
映画『7つの贈り物』を見てきました。

いやあ、重い。感動できた人も多いみたいですが、後味の悪い重さが残りました。

宗教観の違いかなあ。

なにがあろうとも、人生ああなってしまってはおしまいだと思います。

結末を際立たせるために、2時間の上映時間のうちほとんどが伏線で、しかもそれらが最後に回収されるまでの間、ずっと曖昧にしか提示されないため、どう感情移入して、どう楽しめばいいのかがさっぱりわからず、どうにもイライラ。

それもこれも、ラストの“ドンデン返し”を堪能するため、と我慢していたのですが、中盤でなんとなくオチが読めてしまい、なんとも消化不良に。

この作品を見る人は、予習は厳禁。先を読もうとせず頭を空っぽにして、忍耐強く見れば、感動できるかもしれません(ただしさわやか系ではないです)。

まあ僕がひねて評価してるだけで、けして悪い映画ではないと思いますよ。


近江鉄道

2009年03月21日 | 日記・コラム
休日を利用して、ご当地ローカル線の近江鉄道に乗って来ました。

幼少の息子に鉄ちゃんの英才教育を施すどこぞの浜松市民みたいに鉄道が好きなわけではないのですが、滋賀県民として一度くらい乗っとこうかな、という気になったので。

滋賀に住んで17年、一度も乗ったことのない近江鉄道。貴生川~彦根間を単線に揺られる事約1時間強。途中いくつかの駅は無人で、駅名の看板は字が剥げ落ち、駅舎も屋根と改札があるだけの簡単な作りの物が多く、“電車でめぐる懐かしの駅展覧会”のノリで案外楽しめました。

お年寄りが自転車ごと電車に乗って来た時は感動しました。ちゃんとスタンド立てて、鍵をかけてから座席に座ってました。

さすが滋賀。「自分の住む県が好きな人の数ランキング」で、沖縄、京都、宮崎などに次いで4位だか5位だったのも頷けます(そうかなあ)。




パッセンジャーズ

2009年03月21日 | 映画
映画『パッセンジャーズ』を見てきました。

飛行機事故の生存者が数名。それぞれの証言が食い違い、どれが真実で何が嘘なのかわかんなくなってさあ大変、な作品です。

伏線に見えて伏線でなかったり、一見無関係ない事柄が重要フラグだったりと、ハラハラドキドキ目が離せない!…と思いきや、中盤で先が読めてしまいテンションだだ下がり。

終盤ドンデン返し系の映画は、何作か見たら後はだいたいパターンが同じなので萎えます。

逆に言うと、そういう作品に縁がなかった人ならすごくおもしろく見れる映画だと思います。

墜落シーンがあるので、近々飛行機に乗る予定がある方は見ない方がいいかもしれません。


シグルイ12巻

2009年03月21日 | マンガ
『シグルイ』12巻を買ってきました。

月刊誌連載のため、年に二度しかコミックスが出ない上、大ゴマが多く進行が遅いのでかなりイライラするのですが、どこぞの大物気取の休載乱発漫画家と違い毎月きちんと連載されてますし、遅い進行を差し引いても十分おもしろいので、また半年間ゆっくり待つとします。

今回はスプラッタシーンが全くないので、そういうのが苦手な人も大丈夫だと思います。




百合烏賊

2009年03月20日 | マンガ
『ユリイカ』なる雑誌(?)に諸星大二郎特集が載っていたので購入。

バックナンバーの一覧を見ても、「終末論」「日本国憲法」「ナノテクノロジー」「中島らも」「スピルバーグ」「発達障害」など、小難しくカオスな特集ばかりなので、なんでこの本に諸星漫画?と一瞬は思いましたが、いざ名前を並べてみるとなんの違和感もないのが“諸星大二郎”だったりします。

その内容は、いろんな専門家やライターが、様々な角度で諸星作品を徹底批評しているのですが、たしかに諸星漫画は語れる要素にまみれていて、「俺はこんなすげえ作品を知っているんだぜ」的な気持ちにさせるのはわかるのですが、ちょっと小難しく考えすぎというか。

ある批評のタイトルは「神話創生の現場への遡行~諸星大二郎におけるミステリと神話のメソッド~」(長)。芥川龍之介やエドガー・アラン・ポーや三島由紀夫などの単語が大仰に並び、いろんな例を持ち出して作品を分析しています。

皆さんいろんな知識がおありなのですね。すごいすごい。

でも、諸星漫画って、理解するには頭を使いますが(僕の頭が悪いからかもしれませんが)、別に理解できなくても、自然と伝わってきて、気づけばおもしろいんです。

なぜかわからないけど、なぜかおもしろい、のが諸星漫画なので、分析や批評なんて愚の骨頂ですよ。

なによりも、諸星作品以上の物を作り出せない人達が諸星作品を批評する姿は、年俸5億円のプロ野球選手を必死に「がんばれー!」と応援している安月給サラリーマンみたいで哀れです(あ、俺か)。お前の方が頑張れよ、みたいな。

…けして、読んだ批評の内容が難しいのばかりで、無学の僕には全然わからず、悔しいのでヤケクソで批判しているわけではけしてありませんので、悪しからず。