「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

子供を保護するための 実践的な提案 (3)

2013年04月24日 20時51分13秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○自分の考えを持つことや、 新しい経験をすることを 奨励してください

 ボーダーの親と 一緒でない時間を 経験させてください。

 でも嫌がったら 無理強いしないように。

 ちょっと散歩に連れて行き、

 帰っても親がそこにいるからと 安心させてあげればいいでしょう。

 子供が、 他の子たちと正常な関係を 築けるように応援します。

○ 子供が ボーダーの人の行動を 個人的に受け取らないよう、 手助けしてください

 子供は大抵、 全ては自分のせいだと 考えるものです。

 子供が この障害を個人的に受け取らないよう、 次のように言ってあげましょう。

 「ママは病気なんだよ、 君をとても悲しくさせるような。

 君のせいで ママが怒ったり泣いたりするんじゃないんだよ。

 ママは 君をとても愛しているし、 君がママを幸せにしてるんだよ」

 「パパは大人なんだけど、 時々自分を コントロールできなくなってしまうのよ」

○ 子供に関して、 ボーダーの人と 境界を設けてください

 あるノン・ボーダーの夫は ボーダーの妻を脇に引っ張って、

 「子供が聞いてる, 怖がっている」 ということを はっきり分からせます。

 「子供を巻き込んじゃいけないよ」 と言って、

 妻を2階へ促したり、 落ち着くまで 子供を別の場所に連れて行きます。

 穏やかに提案することが ボーダーの人の行動を 変化させる場合があります。

 子供に与えるダメージについて 説明し、

 どうすれば欲求不満に対処できるか、 共に考えます。

 子供への虐待は どんなものでも深刻に受け止めてください。

 無視すれば 虐待を許可することになります。

 常にその境界を守ってください。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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