「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ボーダーの人の行動から 子供を保護すること (2)

2013年04月18日 19時48分01秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ 問題: 子供の正常な行動に 脅威を感じる

 子供が自立してくると、 親は見捨てられたように感じ、

 抑うつ的になったり、 子供に怒りをぶつけたりします。

 無意識に 子供の依存度を強めようとするでしょう。

 子供は、 親から分離して自信を持つことが できなくなるかもしれません。

 親は 非承認的なやり方で怒鳴ったりし、 状況を悪化させます。

○ 問題: 無条件に愛することができない

 自分の不完全さを 埋め合わせるために、 子供に完璧さを要求するでしょう。

 子供が従わないと、 彼らは 自分が愛されていないと感じ、

 怒ったり落ち込んだり、 愛情を引っ込めたりします。

 子供は、 親の愛情が 条件付きであるということを学びます。

 また親は、 子供が愚かで 失敗作だと思うかもしれません。

 そうして自分のほうが 優秀だと思うのです。

○ 問題: 子供の感情や意見に 脅威を感じる

 子供に 自分と全く同じであることを要求し、

 そうでないと 脅威を感じるかもしれません。

 子供は無意識に 期待に応えようとします。

 自立は親への裏切りとなるので、 本来の姿は歪められてしまいます。

 ボーダーの人の中には、 子供に虐待やネグレクトを する人がいるでしょう。

 これは 子供の自尊心や自己価値観を 傷つけます。

 また、 パートナーの虐待から 子供を守れないこともあります。

 守ろうとすれば 自分とパートナーの関係が悪くなる、

 或いは 自分の問題で精一杯で 子供を守れないのです。

 子供は自分に価値がないと 思ってしまいます。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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