(前の記事からの続き)
○ 問題: 子供の正常な行動に 脅威を感じる
子供が自立してくると、 親は見捨てられたように感じ、
抑うつ的になったり、 子供に怒りをぶつけたりします。
無意識に 子供の依存度を強めようとするでしょう。
子供は、 親から分離して自信を持つことが できなくなるかもしれません。
親は 非承認的なやり方で怒鳴ったりし、 状況を悪化させます。
○ 問題: 無条件に愛することができない
自分の不完全さを 埋め合わせるために、 子供に完璧さを要求するでしょう。
子供が従わないと、 彼らは 自分が愛されていないと感じ、
怒ったり落ち込んだり、 愛情を引っ込めたりします。
子供は、 親の愛情が 条件付きであるということを学びます。
また親は、 子供が愚かで 失敗作だと思うかもしれません。
そうして自分のほうが 優秀だと思うのです。
○ 問題: 子供の感情や意見に 脅威を感じる
子供に 自分と全く同じであることを要求し、
そうでないと 脅威を感じるかもしれません。
子供は無意識に 期待に応えようとします。
自立は親への裏切りとなるので、 本来の姿は歪められてしまいます。
ボーダーの人の中には、 子供に虐待やネグレクトを する人がいるでしょう。
これは 子供の自尊心や自己価値観を 傷つけます。
また、 パートナーの虐待から 子供を守れないこともあります。
守ろうとすれば 自分とパートナーの関係が悪くなる、
或いは 自分の問題で精一杯で 子供を守れないのです。
子供は自分に価値がないと 思ってしまいます。
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕