■小笠原はよく東洋のガラパゴスと言われます。
それは島の誕生から現在に至るまで、一度も大陸と陸続きになったことがない海洋島であること。
独自の進化を遂げた、島の固有の動植物が多く存在することが、
南米エクアドルのガラパゴス諸島に類似しているからだと言われています。
小笠原がアメリカから返還されて50周年を迎える今年、
なんと西洋のガラパゴスと東洋のガラパゴスの交流が企画されました(企画:小笠原自然文化研究所)!
※長女が母島に来島するガラパゴスの子ども達に向けて作った横断幕です♡
地球の反対側のガラパゴス諸島から、わざわざ小笠原諸島まで4人の中高生と、
あの有名なチャールズ・ダーヴィン研究所の所長さんが来島しに来ました♪
父島と母島でTV会議で繋ぎ、
西洋と東洋のガラパゴスが交流する…
とても刺激的な時間でした♪
イグアナやゾウガメなど、大きな爬虫類がいない東洋のガラパゴス・小笠原ですが、
自然の背景は冒頭で書いたように良く似ています。
しかし、今回特に面白いと思ったのはガラパゴスと小笠原が似ている部分が自然以外にもあったことでした。
■南米の孤島でもあるガラパゴス。
そこは生物の楽園ですが、飲み水に乏しく、
インカ人が過去に来た石器などはあったようですが、
永続的な定住には至らなかったようです。
人の定住はエクアドルが領有を宣言する(1832年)せいぜい200年程度とのこと。
小笠原は石器時代に人が住んだ名残はありますが、
現在に繋がる人の暮らしは江戸時代(1593年)に小笠原貞頼が発見してから、
ナサニエル・セーボレーが最初に定住(1830年)して今に至る約200年。
ここも似通っています。
※母島の南崎・小富士で水を飲むガラパゴスの高校生☆
小笠原は戦後の強制疎開で伝統的な文化や芸能の多くを失っていますが、
ガラパゴスもスペイン人が移住してからの歴史で、独自な伝統や文化がないそうです。
自給率も低く、生活物資はほとんどが輸入に頼っている部分も同じです。
飲み水のほとんどをペットボトルの輸入に頼っているガラパゴス。
しかし、そこの子供たちの環境意識の高さは目を見張るものがありました。
■僕は主催者の関係者として母島の受け入れの一部を手伝わせて頂きました。
冒頭に載せた長女力作の横断幕。
せっかくの機会なので「学業優先で出迎えを認めない」学校に対し、
無理やり港に出迎えをすることにしました(笑)。
遠路はるばる南米からやって来た、同じような世代の仲間に、できるだけのおもてなしをしたい心。
長女が作った横断幕にいたく感動してくれて、長女はとても嬉しそうでした♡
良く見ると、ガラパゴスのアオアシカツオドリや
スペイン語でようこそ!の意味、
国旗やイグアナやゾウガメなど色々凝っています♪
英語が大好きな長女。
先日のTV会議で繋がった質疑応答でも特異な英語で質問したりして、
果敢に交流し、自分の英語が通じる嬉しさと自信を感じていました♪
■ガラパゴスの子供たちは母島の自然も十分に満喫していました☆
遊歩道で終始歌って踊り続けるラテン系のノリには驚きました♪
いや~なんて楽しい雰囲気(#^.^#)
長女と同じ匂いがします(笑)!!!!
クジラの跳ねる大海原と乳房山をバックに記念撮影☆
また、驚いたのは海岸に行くと自然と海のプラスティックゴミを拾う姿勢です。
いつも僕も海洋生物に対する影響を知り、何かできないかと思い、
海岸に行くたびに無理のない範囲で拾ってはいるのですが、
当たり前に拾うガラパゴスの子供たちの精神性に驚かされました。
講演会では小笠原からの質問で
「子供たちにどのような授業で環境教育を行っていますか?」
という質問があり、
チャールズ・ダーヴィン研究所所長は、
「すべての授業に環境保全のエッセンスが入っています」
という回答をしていました。
あまりのレベルの差に圧倒されましたが、
子供たちのこの自然な関心と動きに、
頷かされました。
ガラパゴスではゴミの60%をリサイクルしているそうです。
リサイクルは莫大なエネルギーを消費するし、
リユースが理想ですが、
それだけの意識が素晴らしい。
世界危機遺産にもなったことで、
新たな意識も沢山生れたことでしょう。
南崎ではこんなに沢山のゴミをみんなで分担して遊歩道を運びました。
海ゴミを体にまとい、ジャングルを歩く姿、
なんだか素敵な飾りみたいに見えてしまいます。
第2次世界大戦の戦跡を見て、圧倒されていました。
こんなものを山の中腹に作らせてしまう戦争の惨さが伝わったと思います。
夜には宿に駆けつけ、
小2の妹、宿のお友達も一緒に島のフラを披露し、
最後は南半球ではあまり綺麗に見えないという満点の星空を見に行って、母島最期の夜を一緒に過ごしました。
■母島最終日には母島の子供たちが参加しているサッカーチームFCフォルサで交流をしました♪
島の子供たちは予想以上に積極的に交流していました!
子ども同士に言葉の壁はあまりないようです(笑)。
中学生はその後、一緒に海の見えるレストランで食事をし、
名残惜しいですが、お別れの見送りです。
最後は島の子どもが作ったレイをかけて、
別れに涙を流すほど、良い滞在になって良かったと思います♪
親にとっても長女が自分の英語が通用し、
外国の人とうまくコミュニケーションが取れる自信が持てたようで、
とても嬉しかったです。
■世界自然遺産でもある東洋と西洋のガラパゴス。
そこは自然以外にも人の暮らしに多くの共通項がありました。
資源やエネルギー問題(ガラパゴスは30~40%は自然エネルギーとのこと)、
貴重な野生動物との共存、
観光の在り方、
人間の暮らし方、
ゴミの問題、
それぞれにいいものがあり、学ぶものがあると感じました。
小笠原もガラパゴスも治安がいいそうです(エクアドル本土は危ない地域アリとのこと)。
小笠原は町中もゴミが少ないと言われました。
今年は日本とガラパゴスが交流を開始して丁度100年の節目の年だそうです。
小笠原の人口は約2500人で年間観光客数が約2万5000人。
ガラパゴスの人口は25000人で年間観光客数が25万人。
絶対数は圧倒的に違いますが、
比率的には同じなんですね~
この機会にお互いの想いを交錯し、
自然に負荷をかけすぎない、より持続可能な暮らしを模索するきっかけになれば幸いです。
子供たちも2週間以上、長い移動と活動の連続でクタクタだと思います。
関わった関係者の皆様もどうもありがとうございました♪
夏には小笠原の子供たちがガラパゴスに交流に行くそうです。
よりお互いにとって実りある交流になると嬉しいです(#^.^#)
こうなったら姉妹都市になっちゃえばいいのにと思います♡
それは島の誕生から現在に至るまで、一度も大陸と陸続きになったことがない海洋島であること。
独自の進化を遂げた、島の固有の動植物が多く存在することが、
南米エクアドルのガラパゴス諸島に類似しているからだと言われています。
小笠原がアメリカから返還されて50周年を迎える今年、
なんと西洋のガラパゴスと東洋のガラパゴスの交流が企画されました(企画:小笠原自然文化研究所)!
※長女が母島に来島するガラパゴスの子ども達に向けて作った横断幕です♡
地球の反対側のガラパゴス諸島から、わざわざ小笠原諸島まで4人の中高生と、
あの有名なチャールズ・ダーヴィン研究所の所長さんが来島しに来ました♪
父島と母島でTV会議で繋ぎ、
西洋と東洋のガラパゴスが交流する…
とても刺激的な時間でした♪
イグアナやゾウガメなど、大きな爬虫類がいない東洋のガラパゴス・小笠原ですが、
自然の背景は冒頭で書いたように良く似ています。
しかし、今回特に面白いと思ったのはガラパゴスと小笠原が似ている部分が自然以外にもあったことでした。
■南米の孤島でもあるガラパゴス。
そこは生物の楽園ですが、飲み水に乏しく、
インカ人が過去に来た石器などはあったようですが、
永続的な定住には至らなかったようです。
人の定住はエクアドルが領有を宣言する(1832年)せいぜい200年程度とのこと。
小笠原は石器時代に人が住んだ名残はありますが、
現在に繋がる人の暮らしは江戸時代(1593年)に小笠原貞頼が発見してから、
ナサニエル・セーボレーが最初に定住(1830年)して今に至る約200年。
ここも似通っています。
※母島の南崎・小富士で水を飲むガラパゴスの高校生☆
小笠原は戦後の強制疎開で伝統的な文化や芸能の多くを失っていますが、
ガラパゴスもスペイン人が移住してからの歴史で、独自な伝統や文化がないそうです。
自給率も低く、生活物資はほとんどが輸入に頼っている部分も同じです。
飲み水のほとんどをペットボトルの輸入に頼っているガラパゴス。
しかし、そこの子供たちの環境意識の高さは目を見張るものがありました。
■僕は主催者の関係者として母島の受け入れの一部を手伝わせて頂きました。
冒頭に載せた長女力作の横断幕。
せっかくの機会なので「学業優先で出迎えを認めない」学校に対し、
無理やり港に出迎えをすることにしました(笑)。
遠路はるばる南米からやって来た、同じような世代の仲間に、できるだけのおもてなしをしたい心。
長女が作った横断幕にいたく感動してくれて、長女はとても嬉しそうでした♡
良く見ると、ガラパゴスのアオアシカツオドリや
スペイン語でようこそ!の意味、
国旗やイグアナやゾウガメなど色々凝っています♪
英語が大好きな長女。
先日のTV会議で繋がった質疑応答でも特異な英語で質問したりして、
果敢に交流し、自分の英語が通じる嬉しさと自信を感じていました♪
■ガラパゴスの子供たちは母島の自然も十分に満喫していました☆
遊歩道で終始歌って踊り続けるラテン系のノリには驚きました♪
いや~なんて楽しい雰囲気(#^.^#)
長女と同じ匂いがします(笑)!!!!
クジラの跳ねる大海原と乳房山をバックに記念撮影☆
また、驚いたのは海岸に行くと自然と海のプラスティックゴミを拾う姿勢です。
いつも僕も海洋生物に対する影響を知り、何かできないかと思い、
海岸に行くたびに無理のない範囲で拾ってはいるのですが、
当たり前に拾うガラパゴスの子供たちの精神性に驚かされました。
講演会では小笠原からの質問で
「子供たちにどのような授業で環境教育を行っていますか?」
という質問があり、
チャールズ・ダーヴィン研究所所長は、
「すべての授業に環境保全のエッセンスが入っています」
という回答をしていました。
あまりのレベルの差に圧倒されましたが、
子供たちのこの自然な関心と動きに、
頷かされました。
ガラパゴスではゴミの60%をリサイクルしているそうです。
リサイクルは莫大なエネルギーを消費するし、
リユースが理想ですが、
それだけの意識が素晴らしい。
世界危機遺産にもなったことで、
新たな意識も沢山生れたことでしょう。
南崎ではこんなに沢山のゴミをみんなで分担して遊歩道を運びました。
海ゴミを体にまとい、ジャングルを歩く姿、
なんだか素敵な飾りみたいに見えてしまいます。
第2次世界大戦の戦跡を見て、圧倒されていました。
こんなものを山の中腹に作らせてしまう戦争の惨さが伝わったと思います。
夜には宿に駆けつけ、
小2の妹、宿のお友達も一緒に島のフラを披露し、
最後は南半球ではあまり綺麗に見えないという満点の星空を見に行って、母島最期の夜を一緒に過ごしました。
■母島最終日には母島の子供たちが参加しているサッカーチームFCフォルサで交流をしました♪
島の子供たちは予想以上に積極的に交流していました!
子ども同士に言葉の壁はあまりないようです(笑)。
中学生はその後、一緒に海の見えるレストランで食事をし、
名残惜しいですが、お別れの見送りです。
最後は島の子どもが作ったレイをかけて、
別れに涙を流すほど、良い滞在になって良かったと思います♪
親にとっても長女が自分の英語が通用し、
外国の人とうまくコミュニケーションが取れる自信が持てたようで、
とても嬉しかったです。
■世界自然遺産でもある東洋と西洋のガラパゴス。
そこは自然以外にも人の暮らしに多くの共通項がありました。
資源やエネルギー問題(ガラパゴスは30~40%は自然エネルギーとのこと)、
貴重な野生動物との共存、
観光の在り方、
人間の暮らし方、
ゴミの問題、
それぞれにいいものがあり、学ぶものがあると感じました。
小笠原もガラパゴスも治安がいいそうです(エクアドル本土は危ない地域アリとのこと)。
小笠原は町中もゴミが少ないと言われました。
今年は日本とガラパゴスが交流を開始して丁度100年の節目の年だそうです。
小笠原の人口は約2500人で年間観光客数が約2万5000人。
ガラパゴスの人口は25000人で年間観光客数が25万人。
絶対数は圧倒的に違いますが、
比率的には同じなんですね~
この機会にお互いの想いを交錯し、
自然に負荷をかけすぎない、より持続可能な暮らしを模索するきっかけになれば幸いです。
子供たちも2週間以上、長い移動と活動の連続でクタクタだと思います。
関わった関係者の皆様もどうもありがとうございました♪
夏には小笠原の子供たちがガラパゴスに交流に行くそうです。
よりお互いにとって実りある交流になると嬉しいです(#^.^#)
こうなったら姉妹都市になっちゃえばいいのにと思います♡