■今年も気付くともう3月です。
卒業式や転勤など人の動きも活発で、
嬉しくも切ないこの季節。
先日、子どもと一緒にあまりに美しい雲と空を見上げて、
時間の流れの不思議さを感じました。
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小笠原に住んで16年目。
結婚して15年。
今年の3月で37歳になりました。
自分でもびっくりするほど、あっという間に中年です(笑)。
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妻が誕生日に美味しいキッシュを焼いてくれました♪
子供たちからもお祝いのお手紙を頂き、
Facebookなどでも沢山のお祝いのメッセージを頂きました。
どうもありがとう☆
僕の父が心不全で他界したのが39歳。
あと2年で父の年齢に追いつきます。
子どもの頃は周りの言う、
若すぎる死というものを理解できませんでしたが、
今は身に染みるほどよく分かります。
自分のやりたいことを具体化して、
それを突き進んでいる最中に空の上に飛んで行ってしまったのですね。
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自分が幼少の頃の時間の流れ、
毎日がギラギラしていた中高生の頃の時間の流れ、
そして今の30代の時間の流れ、
どれも随分と違います。
子どもの頃の夏休みなんて、
今でいう1年くらいの感覚で、
一生続くんじゃないかと思えるほど長く感じていました。
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それから学生になって、
1日の密度はぐっと濃くなり、
友達と過ごす楽しい時間はあっという間に感じる様になりました。
バンドを始めて、みんなでお金を出し合って、
スタジオ練習をしている2時間なんて、
楽し過ぎて、今の15分くらいの感覚です(笑)。
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■それからは小笠原諸島に移住し、
結婚し、子どもがいる家族の生活ですが、
子どもの年齢と共にこちらの時間も随分と変わって来ました。
1~3歳くらいの子どもと遊んでいた時を思い返すと
そこいらの石ころひとつで何時間も遊べるほど、
身近な世界が広くて、
毎日のすべてが新鮮な時期だったんだなぁと思います。
親の方は初めての子育てで、
何も分からず精一杯頑張るので、
1日なんてあっという間です(笑)。
感覚的には子どもの頃の3時間くらいが
今の1日くらいかな?
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妻と子供と同じ美しい景色を見ていても、
その人それぞれが違う時間の感覚を持っている…
人は死ぬまでにみんな1日24時間という、
平等な時間を頂いていますが、
時間っていうものはなんて曖昧で、
その人の時代と感情で、
時間の速さなんていとも簡単に変わっていくのです。
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童話作家ミヒャエル・エンデの名作「モモ」で世界の時間をつかさどるマイスター・ホラが、
時計に対してとても面白い表現をしていました。
「時計というのはね、人間ひとりひとりの胸のなかあるものを、
きわめて不完全ながらもまねて象ったものなのだ。
光を見るためには目があり、
音を聞くためには耳があるのとおなじに、
人間には時間を感じとるために心というものがある。
そして、もしその心が時間を感じとらないようなときには、
その時間はないも同じだ。」
※「モモ」12章 モモ、時間の国につく より抜粋
その後の「星の時間」を見る時計の場面では、
生きていく中で素晴らしく色んなタイミングが合った場面を思い出させてくれる、
ハッとする瞬間がありました。
とても面白い本なので、興味がある方は読んでみて下さいね♪
どの生き物も一生の心拍数が決まっていて、
心臓がリズムを刻む速さでその生き物の寿命が決まっていると聞いたことがあります。
一生の心拍数は15~20億回だとか。
体重が大きなゾウやクジラの心拍はゆっくりで、人に似たテンポ。
寿命が50年を超え、長いです。
小さなネズミ、鳥などの小動物は速いテンポで鼓動を刻んでいます。
寿命は確かに5年未満など短いが多いです。
人は年と共に、その刻むテンポが遅くなっていきますね。
それと共に時間の感覚も変わっていくのかも知れません。
■先日は母島小中学校の卒業式が行われました。
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島を離れる中三の4人にはどんな時間が流れているのでしょうか?
下級生や姉妹、親への感謝をスピーチし、涙が溢れます。
中学生で母島を離れる親と子の感情は言葉にできないほどです。
来年は我が家の長女も島を離れる年齢となります。
僕が中学3年生の頃なんて、
親元を離れる事なんて一つも考えず、
ただただ毎日を楽しむことだけに一生懸命でした。
母島の子供たちは、
先を見据えて生きなければいけない現実が迫っているのです。
どんな進路を彼女が選んでも、
親としてできる限りのことはしてあげたいと思っています。
2年前、長女と学校見学に訪れた自由の森学園の校長先生がとても素晴らしい言葉を語っていました。
高校を卒業する若者にこういう風に語れる校長がいる学校はカッコいいと思います。
一部、抜粋です。
「早く、効率よく、なるべく楽に あたかも近道を探すように生きるのではなく、
自分にとっていい方法とは何かを考えて模索して選択していくことを大切にしてほしいと私は思っています。
限られた時間内で効率よく正解を出していくという「テスト学力」と「生きる」ということはイコールではありません。
世の中の常識や社会の風潮に流されるのではなく、自分の学んできたことをベースとした「観」に基づいて自分自身を生きるということを大切にしていってほしい。そして、そのような一人ひとりが尊重される社会を形成する一人であってほしい。私はそう願っています。」
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■僕自身も30代半ばを超え、
体力も衰えはじめ、徹夜もできなくなりました(笑)。
それでも過去に戻りたいと思ったことはなく、
今が一番楽しいし、
これからやりたいことは沢山あります。
人それぞれに与えられた時間は、
その人次第で変わっていく、
そう思います。
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子育てしていく中で、
子どもは今の一瞬を楽しむことに命をかけていると感じます。
その子供の魂から学ぶことはとても多いと思います。
何度もこのブログでも言っていますが、
明日死んでも後悔しないで、
笑って死ねるように、
今を一番に楽しんでいこうと思います♪
そして、その自分を支えてくれる家族や友人、島の皆さん、
本当に有難うございます(*^_^*)
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卒業式や転勤など人の動きも活発で、
嬉しくも切ないこの季節。
先日、子どもと一緒にあまりに美しい雲と空を見上げて、
時間の流れの不思議さを感じました。
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小笠原に住んで16年目。
結婚して15年。
今年の3月で37歳になりました。
自分でもびっくりするほど、あっという間に中年です(笑)。
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妻が誕生日に美味しいキッシュを焼いてくれました♪
子供たちからもお祝いのお手紙を頂き、
Facebookなどでも沢山のお祝いのメッセージを頂きました。
どうもありがとう☆
僕の父が心不全で他界したのが39歳。
あと2年で父の年齢に追いつきます。
子どもの頃は周りの言う、
若すぎる死というものを理解できませんでしたが、
今は身に染みるほどよく分かります。
自分のやりたいことを具体化して、
それを突き進んでいる最中に空の上に飛んで行ってしまったのですね。
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自分が幼少の頃の時間の流れ、
毎日がギラギラしていた中高生の頃の時間の流れ、
そして今の30代の時間の流れ、
どれも随分と違います。
子どもの頃の夏休みなんて、
今でいう1年くらいの感覚で、
一生続くんじゃないかと思えるほど長く感じていました。
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それから学生になって、
1日の密度はぐっと濃くなり、
友達と過ごす楽しい時間はあっという間に感じる様になりました。
バンドを始めて、みんなでお金を出し合って、
スタジオ練習をしている2時間なんて、
楽し過ぎて、今の15分くらいの感覚です(笑)。
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■それからは小笠原諸島に移住し、
結婚し、子どもがいる家族の生活ですが、
子どもの年齢と共にこちらの時間も随分と変わって来ました。
1~3歳くらいの子どもと遊んでいた時を思い返すと
そこいらの石ころひとつで何時間も遊べるほど、
身近な世界が広くて、
毎日のすべてが新鮮な時期だったんだなぁと思います。
親の方は初めての子育てで、
何も分からず精一杯頑張るので、
1日なんてあっという間です(笑)。
感覚的には子どもの頃の3時間くらいが
今の1日くらいかな?
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妻と子供と同じ美しい景色を見ていても、
その人それぞれが違う時間の感覚を持っている…
人は死ぬまでにみんな1日24時間という、
平等な時間を頂いていますが、
時間っていうものはなんて曖昧で、
その人の時代と感情で、
時間の速さなんていとも簡単に変わっていくのです。
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童話作家ミヒャエル・エンデの名作「モモ」で世界の時間をつかさどるマイスター・ホラが、
時計に対してとても面白い表現をしていました。
「時計というのはね、人間ひとりひとりの胸のなかあるものを、
きわめて不完全ながらもまねて象ったものなのだ。
光を見るためには目があり、
音を聞くためには耳があるのとおなじに、
人間には時間を感じとるために心というものがある。
そして、もしその心が時間を感じとらないようなときには、
その時間はないも同じだ。」
※「モモ」12章 モモ、時間の国につく より抜粋
その後の「星の時間」を見る時計の場面では、
生きていく中で素晴らしく色んなタイミングが合った場面を思い出させてくれる、
ハッとする瞬間がありました。
とても面白い本なので、興味がある方は読んでみて下さいね♪
どの生き物も一生の心拍数が決まっていて、
心臓がリズムを刻む速さでその生き物の寿命が決まっていると聞いたことがあります。
一生の心拍数は15~20億回だとか。
体重が大きなゾウやクジラの心拍はゆっくりで、人に似たテンポ。
寿命が50年を超え、長いです。
小さなネズミ、鳥などの小動物は速いテンポで鼓動を刻んでいます。
寿命は確かに5年未満など短いが多いです。
人は年と共に、その刻むテンポが遅くなっていきますね。
それと共に時間の感覚も変わっていくのかも知れません。
■先日は母島小中学校の卒業式が行われました。
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島を離れる中三の4人にはどんな時間が流れているのでしょうか?
下級生や姉妹、親への感謝をスピーチし、涙が溢れます。
中学生で母島を離れる親と子の感情は言葉にできないほどです。
来年は我が家の長女も島を離れる年齢となります。
僕が中学3年生の頃なんて、
親元を離れる事なんて一つも考えず、
ただただ毎日を楽しむことだけに一生懸命でした。
母島の子供たちは、
先を見据えて生きなければいけない現実が迫っているのです。
どんな進路を彼女が選んでも、
親としてできる限りのことはしてあげたいと思っています。
2年前、長女と学校見学に訪れた自由の森学園の校長先生がとても素晴らしい言葉を語っていました。
高校を卒業する若者にこういう風に語れる校長がいる学校はカッコいいと思います。
一部、抜粋です。
「早く、効率よく、なるべく楽に あたかも近道を探すように生きるのではなく、
自分にとっていい方法とは何かを考えて模索して選択していくことを大切にしてほしいと私は思っています。
限られた時間内で効率よく正解を出していくという「テスト学力」と「生きる」ということはイコールではありません。
世の中の常識や社会の風潮に流されるのではなく、自分の学んできたことをベースとした「観」に基づいて自分自身を生きるということを大切にしていってほしい。そして、そのような一人ひとりが尊重される社会を形成する一人であってほしい。私はそう願っています。」
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■僕自身も30代半ばを超え、
体力も衰えはじめ、徹夜もできなくなりました(笑)。
それでも過去に戻りたいと思ったことはなく、
今が一番楽しいし、
これからやりたいことは沢山あります。
人それぞれに与えられた時間は、
その人次第で変わっていく、
そう思います。
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子育てしていく中で、
子どもは今の一瞬を楽しむことに命をかけていると感じます。
その子供の魂から学ぶことはとても多いと思います。
何度もこのブログでも言っていますが、
明日死んでも後悔しないで、
笑って死ねるように、
今を一番に楽しんでいこうと思います♪
そして、その自分を支えてくれる家族や友人、島の皆さん、
本当に有難うございます(*^_^*)
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