小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

小笠原とアフリカとカヌーの縁

2019年06月20日 | 小笠原 先史時代
■先日、父島に長女が通う高校の文化祭があり、日程の都合で父島に3泊しました。
文化祭を見に行ったはずが、思わず予想外の出逢いがありました(笑)。

それが、小笠原とアフリカ、そしてカヌーの関係です。

まさか小笠原とアフリカに縁があるとは驚きました。
しかし、それは奇妙な偶然で繋がって知った事でした。


これは父島のビジターセンターに展示されているアウトリガーカヌー。

今回の父島滞在は、小笠原の先史時代に想いを馳せて色んな所に行き、話を聞きました。

なんと、先月に発刊された小笠原の考古学の本「小笠原を発掘する」。
まさに今自分が一番知りたかった情報が詰まっています♪
 ※この本は父島のビジターセンターに寄贈されています。

江戸時代から始まったとされる小笠原の歴史。
それ以前は無人島だったから付いた英名が「Bonin island」。

しかし、近年の発掘調査で石器時代に小笠原で人が暮らしていた遺跡が発掘されたのです。

それは、ポリネシア人が太平洋の島々をカヌーで自由に行き来していた時代に、
小笠原諸島にまでそれが及んでいたことを示す重要な発見でした。


■今回、父島に行ったらなんとケニアン・ナイトというアフリカ音楽のイベントが予定されていました。
時間があったので、ワークショップ、ライヴも行く事にしました♪


ワークショップはケニア伝統太鼓「ンゴマ」奏者の大西匡哉さんを中心に、
ジャンベや島のカカでみんなでアフリカのリズムを堪能しました♪

問題はその次の日、コーヒー山に行って、プーランの良さんとカヌーとアフリカの話をしていたら、

アフリカのマダガスカルにはポリネシアの言葉もアウトリガーカヌーも存在していて
父島にはその地をルーツとしている欧米系のレジェンドが今もいると言うのです。

心底、ビックリしました!!
そのレジェンドは昔からよく知っている方でした(*^_^*)

まさかアフリカの島にまでアウトリガーカヌーとポリネシアの言葉が残っているとは、
思いもよりませんでした。

そして丁度、ケニアン・ナイトのタイミングでこれを知れたのは、
なんだか不思議な縁を感じずにはいられません♪

そんな中、最高のケニアンナイト。
アフリカのリズムと歌はあまりに根源的で、魂を心の奥から踊らされる最高のひと時でした♪

人の起源はアフリカ。
それは問答無用で根源的であるはずです。
千晶さんの歌とかけ声も素晴らしい♡

超短いですが、動画もあります。


匡哉さん、千晶さん遠路はるばる、
ありがとうございました!
このご縁に感謝です♡


■さらに、ビジターセンターでまたまた驚きの過去が!
なんと、小笠原に伝統航海術で渡ってきたという記録があるというのです!

それは1986年(昭和61年)にヤップ島からタマナで作ったカヌー「ペサウ号」で若者が小笠原に渡ってきたというのです。

その3000㎞の航海は、現代機器を使わない、
スターナビゲーションと言われる伝統航海術で渡って来たそうです。

ガーヤンさんという長老が船長で、ガーヤンカヌーと呼ばれていたようです。


当時の小笠原では盛大に迎えられたようです。

このタマナのカヌーはその後、
兵庫の園田学園女子大学に展示されているそうです。

この小笠原返還20周年記念誌に載っています。

この時の様子を知っている方、お話をぜひ聞かせて下さい!!


■そんな色んなご縁が舞い込んでくるものなので、父島では停めてあるカヌーを眺めにいってしまいました。

父島には色んなカヌーが残っています。

みんなそれぞれ微妙に違っていて、面白いです。


現役の漁師さんのカヌーもあるのです。

カヌーを眺めていたら、持ち主の知人が現れ、色々カヌーについて語ってくれました。


■そしてプーランの良さんが家宝として大事にしている、ハワイのビショップ博物館で購入したというカヌーの図鑑。

とても分厚く、全部英語でものすごい情報量です。

これは太平洋の島々でアウトリガーカヌーが廃れて無くなってしまいそうな事に懸念を抱いて、
徹底的に調べ上げられたものだそうです。

ちゃんと小笠原のカヌーも載っています。

さすが、日本で一番最初にアウトリガーカヌーが伝来した土地ですね☆

小笠原についても書かれています。

■7月にカヌーレースがある父島では子供たち向けのカヌーレッスンが盛んに行われていました。

これがまたとても、いい感じなんです♪

僕が今回見たのは小学2,3年生なのですが、
見ているそばからグングンと上手くなっていくのです。

子ども達もイケイケになっていきます♡

それを眺めるみんな。

あまりに平和で素敵な光景で、うっとりしてしまいました♪

母島も今年からキッズのカヌークラスが始動します。
みんながカヌーの気持ち良さを知ってくれるといいな(*^_^*)

どんどん経験と知識と文化と島がカヌーを中心に繋がっていってます♡
ああ、毎日ワクワクが止まらない(*^_^*)

そして久々に父島のウェザーステーションで夕陽を見ました。
久々の晴れということもあり、本当に美しかった♡

島のみんなも久々の夕陽を味わっている。
観光客も夕陽をただ見に来ている。

島で暮らしていて、
ふとこんなとき、
自然に感謝の念が湧いてきます♡


■最後に今回の本来の主目的(笑)、小笠原高校で文化祭「ビーデ祭」です。

当日はあいにくの大嵐でしたが、高校生達は精一杯文化祭を運営し、楽しんでいました♪

小笠原高校に通う長女にとっては、最初の高校の文化祭。
自分自身も頑張っていましたが、先輩たちの頑張りはいい刺激になったのではないでしょうか?

以前、父島に住んでいた我が家にとっても10年以上ぶりに見に行けた、ビーデ祭。

みんな一生懸命で、
とっても素敵な時間を過ごせました♡

まさに「青春」の2文字がピッタリ(*^_^*)

島の高校生達はとっても輝いていました♡

本当にお疲れ様でした!!