小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

ターニングポイント

2021年04月17日 | 母島 日常 日記
■4月になり、自分自身にも新しい風がどんどん吹いて来ました。
これは母島に来て12年、一番のターニングポイントだと思います。

40歳になり、これからどうして生きたいか?
どうしていくべきなのか?
色んな事を凝縮する1週間でした。

畑ではローゼルが新芽を覗かせています。
まさに今の自分のタイミングにしっくりきます。

毎度思うことですが、どうしてあんなに小さな種なのに、
それ以上の大きさの双葉がたった数日で出てくるのでしょう?
生命の神秘を感じさせられます(*^_^*)

この春からずっと「母島ローゼル」と名付けていた自分で10年種取りしていたローゼルを
父島でも沢山の方に栽培してもらえるようになってきたので、
「小笠原ローゼル」に改名しようと思います。

去年は畑がネズミの猛攻に遭ってしまい、満足な出荷が出来ませんでした。
それに対して模索した結果が、今回の重大な人生のターニングポイントに繋がっています。
ホント、何が起こるか分からないものです(*^_^*)
ドキドキワクワク♡


■既存のことにすがらないで、
思い切って手放してみると、
新しい事がどんどん舞い降りて来ました。
驚きの連続です♡

そんな意味で、この1週間は自分にとってはとても激動の1週間でした♪

近年は先輩たちが言うように時間の流れが加速度的に増して、
1週間なんてあっという間に過ぎゆくものでしたが、
なんか1ヶ月くらいの印象があるほど充実していました。

作業をしながら、
歩きながら、
色んな人に話しながら、
色んな事を考え、調べました。

特に話したわけでもないのに、
自然と色んな声がかかり、
どんどん暮らしが動いていく。

そんな島の暮らしが大好きです♡

写真は畑のパッションフルーツ。
僕の妄想の様に
毎日美しい花が咲いて、
実は日々、どんどん大きくなります。

さあ、これからどうなるか。

理解ある家族のみんなが支えになってます。
感謝です(*^_^*)


■そんな時、妻が送ってくれた、とても興味深い話のページがありました。
・仕事の為に仕事をする!?
・お金の為に仕事をする?
・やるたいことをする?
このページの中のメキシコの漁師の話がとても面白いです。

まさにミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくる灰色の男たちの話に通じます。

さあ、自分かこれからどういうスタイルで生きていくか。
ちょうどそれらを考える転機を迎えています。

やりたいことは星の数ほどあるけれど、
時間も寿命も永遠ではありません。

40歳。
まさにいいタイミングですね。

やりたい仕事に就くもいいし、
やったことのない分野に飛び込むもいいし、
自分で事業を立ち上げてもいいし、
何かが起きるまでただダラダラ過ごすのもいい。
今までの仕事を続ける選択肢もあります。

色んなクリエイティブな友人は、
それぞれのタイミング、
色んな年齢で、
シフトしていきました。

僕にとってはこのタイミングだったのだと思います♪

今期はまだ母島にいるオナガガモ♂さん。
彼らも渡りに行くときのタイミングって、どう計っているのでしょうね?



■母島で僕にしかできない仕事、働き方がある気がしています。
自分自身の為に生きている事には変わりないのですが、
困っている人を支える事に関わっていきたいと思っています。

それを今回は事業として立ち上げて行こうか、
立ち上げるにはどんな準備が必要か調べる必要があります。

必要があれば色んな資格を取得する必要性が出てくるかも知れません。

妻がまたまた興味深いHPを探し出してくれました。
5分100円の家事代行で高齢者を支える「御用聞き」というものです。

まさに母島に今必要なものな気がしています。


今花盛りの月桃の花です☆

母島は子どもが多く、過疎化とは無縁の印象がありますが、
そんな事はありません。

今65歳以上が島の4分の1を超えてきています。
僕が週に1度程度だけ働いている福祉施設でも利用者はどんどん増えています。

そして、20~30代の若者が減って来ています。
これは今、会長をしている青年会でも実際に感じている事ですし、
村の統計からも見て取れる部分です。

ほとんどの分野で次世代がおらず、衰退の雰囲気を醸し出しています。

そんな中、来年度以降実質10年間ほど都営住宅の募集をやらないという東京都の発表は、
島の若手世代には衝撃的なものでした。


持ち家も土地もなかなか普通に手に入れられない小笠原。
子育てしたいが収入の低い若い世代にとって、
都営住宅は定住の要の存在です。

今回の方針はまさに行政による定住促進の逆を行くものでした。
「これじゃ子ども産めないよ…。移住を考えてしまう…」
そんな若い世代の声が沢山届きました。

これについては、「小笠原都住を考える会(母島)」が発足し、
改善に向けて、動き出しています。

そんな困った人たちの為の活動も僕がやりたい分野のひとつです。


■そんな色んなことを考え動いているターニングポイントの4月です。
じっくりと考えながら、次の事を模索していこうと思います。

そんな最中、畑に新しい仲間が増えました♡

ウコッケイ(烏骨鶏)が新たに7羽増えました(*^_^*)

ヒヨコではないけど、大人でもない微妙なお年頃のコたち。
すっかり次女は虜になっています(笑)。

畑で飼っている烏骨鶏たちもこれで20羽になりました。

その餌は島の飲食店から出る、いらない食べれるものがほとんどです。
こうして資源は巡っていくのです(*^_^*)


「食っていく事」=「定職に就くこと」ではない事が分かって20年が経過しました。
これからの生き方が問われています。

さあ、今日は何をしようかな?
何をしたいのかな?