小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

母島にヒシクイ参上!!

2022年11月02日 | 母島 鳥
■「でっかいカモがいる!」
「ジャイアン、大きな黒いアヒルがいるよ!」
「何?この子?」
おお!またマガンが来たか!

こんな展開がたまらなく愛おしい♡
ああ、こんな母島が大好きです(#^.^#)

ハロウィンの10月末、
そして翌朝の通学路周辺で、
1羽の鳥の存在で母島がザワザワとしておりました。

色んな連絡を受けて、
カメラ片手に学校の通学路へ。

いました、いました。

まあ、なんと学校近くの横断歩道をちゃんと渡っているではありませんか(#^.^#)
これで手を挙げていたら、もう完璧です(笑)。

10月上旬に父島の八瀬川でマガンの幼鳥を目撃していたし、
数年に1度くらいはマガンが来ているので、
マガン幼鳥と決め込んでいたら、
知人からヒシクイじゃないか?とご指摘を受けて、
調べてみると、なるほど亜種オオヒシクイのようですね。

そんな訳で久し振りに母島でマガンの確認、ではなく、
ヒシクイ(亜種オオヒシクイ?)を初確認しました☆

母島でオオヒシクイを見るのは初めてです!
島のレジェンドに聞くと、
ヒシクイは初めてではないそうです。
記録に残っているかどうかは定かではありませんが。

よく似たマガン幼鳥は数年おきに見かけます。

■オオヒシクイ(大菱喰、Anser fabalis)は、カモ目カモ科マガン属に分類される鳥類です。
国の天然記念物に指定されています。

シベリアやアリューシャン列島の方から越冬で飛んできたようです。
ザトウクジラと同じコースですね(#^.^#)

小笠原では聟島でヒメヒシクイの記録があったみたいです。

ちなみにヒシクイという名前は、好んで餌にしているものが由来しているようです。
ヒシクイは植物食の鳥で、「ヒシの実」という水草の実を好んで食べることから、
「ヒシクイ」という名前が付けられたみたいです。

なかなか面白いですね(#^.^#)

英名はBean Goose(豆を食べるガン)
学名がAnser fabalis

これはかつて英国へ飛来した時期が、豆の収穫期にあたるところから名付けられたそうです。

仲間のマガンは小笠原には時々飛来することがあり、
2014年に衰弱したマガンを数か月お世話したこともあります。

あのマガンはすごくドラマティックに野生復帰したので、
今でも強く記憶に残っています。

1か月前に父島で見かけたマガンは、
とても弱っていましたが、
昨日から母島に現れたオオヒシクイは、
色んな所でイネ科の葉っぱや穂を食べる元気な姿をみかけます。

しかし、
人を警戒してないし、
道路をペタペタと歩いているのは、
交通事故の心配があります。

もっと車のない所の草を食べてよ!

母島の写真大好き仲間のNちゃんが、
なんと母島の銀座通りの農協前を闊歩しているヒシクイさんを撮ってくれています。

写真提供 Nちゃん

どおですか?
この堂々たる佇まい!

人を知らないのか、
人に慣れているか分かりませんが、
野生動物として少々心配なくらいです☆

まあ、そんな心配なヒシクイちゃんですが、
母島のみんなが温かく見守ってくれているので、
きっと大丈夫かと思います☆

■そんなヒシクイを探しに行く傍ら、
例によって母島の大谷川の河口(前浜の河口)にいくと、
小さいのにえらい目立つ綺麗な青い鳥が飛んでいました!

これはカワセミ!?
とっさにシャッターを切ります。

間違いない。
カワセミでした。

しかし、ヒシクイやマガンと違って超コンパクトなカワセミ。
そんな超望遠レンズのカメラは今絶不調。

ちゃんと撮れるわけもありません。

でも島に長くいるほど、
島にカワセミが渡ってくるのを信じられず、
「マジで!?」と驚きます。
僕自身がそうでした。

バードウォッチングが島デビューなので、
内地の鳥のスタンダードがまるでで分かりませんが、
カワセミは流石に知っていました☆

2015年には、なかなか上手に写真も撮れました♪

曇り空でも映える鮮やかなブルーの光沢。

母島でもダイビングして小魚を獲っていました。
みんなが魅了されるのも分かります☆

川には、
オオバンやバン、
オナガガモやコガモがやって来て、
秋から冬の雰囲気になってきました☆

珍しいヒシクイちゃんはいつまで母島にいるのかな~?