小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

出逢いと別れの島の春

2023年04月04日 | 母島 日常 日記
■ははじま丸は母島の沖港を出て、沖に向かいます。
そのははじま丸に並走するように、見送り船の漁船が走ります。

父島では毎便の様に見送り船が有名ですが、
母島ではここぞという時にだけ、見送り船が出ます。

「いってらっしゃ~い!」
「元気でね~~!!」
「いってきま~す!!」
「ありがと~~~!」
そんな叫び声が船のエンジン音にも負けずに聞こえてきます。

僕はその先でSUPの上で手を振ります。
見送り船から友人が写真を撮ってくれました(^^♪
ありがとう☆

僕にできる精一杯の見送りがSUP見送りです。
令和4年度はPTA会長ですが、
それは全然関係なく、
見送りたい人がいる時で、海況と都合が許せばやります。

事前にははじま丸、見送り船の船長に確認はしてありますが、
やはりまっすぐに大きな船が向かって来るのはドキドキします。
こちらは木の葉のようなSUPボードです。

ははじま丸と見送り船の漁船に挟まれる形で、
ははじま丸のみんなを見送ります。

僕の中ではお世話になった先生ももちろんですが、
卒業して本土の高校に向かう島っ子に向けて、思いっきり叫びました。
この卒業までの言葉にならないほどの島でのドラマを知っているだけに、
無事にこうして巣立ちを迎えれたことが、
本当に本当に嬉しかったです。

卒業式でも彼が涙を流しながら、島のみなさん、
そして親に感謝を語っている時、
僕はカメラを構えていたのですが、
涙でファインダーが見れなくなりました。

そんな巣立ちだっただけに、
精一杯の見送りをしたかったのです。

見送った直後はははじま丸と見送り船の引き波が双方からSUPに迫ってきましたが、
乗り越え、その後は波に乗れて、落ちずに済みました(笑)。

漁船の見送り船の漁師も
「ちゃんとジャイアンの見せ場を作ったからな!!」
と言ってもらえて感謝♪

数日後、ははじま丸の船長にも会って話したら
「流石でしたね~(笑)」と言ってもらいました☆
どちらも事前の確認が重要です☆


■遠く離れていく2隻を見ていたら、
なんとミナミハンドウイルカが近くにやって来ました。

クジラもバンバン跳ねています。
見送り船の目の前で、
ずっと何度もアクションを繰り返しています。

海の中に入れば、
ザトウクジラの歌声が鳴り響き、
目の前をミナミハンドウイルカが楽しそうに近寄って来ました♡

SUPではハシナガイルカにはよく遭遇するのですが、
一緒に海中で遊んでくれるハンドウイルカにこの海域でSUPで会うのは珍しいです。

その後にはハシナガイルカまで登場してきて、
まるで島を離れるみんなを見送ってるようでした♪



■そんな母島の春は、出逢いと別れの季節です。
3月に卒業生、進学、赴任した先生の異動などお別れのオンパレードです。
そして4月は新しく赴任する先生や公務員、新規採用や移動で新しい出逢いが沢山です。

寂しくもワクワクもするこの春。

恒例の学校の見送り式で島を離れる生徒や先生のスピーチ。

首にはお別れのレイがかけられています。

1年間で一番レイが多いのも、この3月の出港日。

先生と生徒もお互いに声を掛け合って、別れを惜しみます。

この時にこの島でどうやって過ごしてきたのか、
どのように人と関わってきたのかが感じられてきます。

サッカー部の胴上げ。

みんな別れを惜しんで、沢山のレイや船の中での食べ物などを贈ります。

僕はSUPで見送るために一足先にこの場を離れたので、
この後のお別れや出港シーンは残念ですが見れません。
今回はそれよりも、自分ができる最善はSUP見送りと思ったのです。

そして冒頭の場面に繋がります。

本当にまさに一期一会。
出逢ってくれて、本当に感謝です☆

この別れは毎回毎回慣れませんが、
こうして別れを惜しむほどの出逢いが出来たという意味では、
すごく良かったと思うのです。

そして、出港の時に投げたレイが島に辿り着くように、
きっとまたどこかで逢えると思うのです☆

いってらっしゃい!!
ありがとう☆





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