→前編からの続き
■感動の小笠原村初の沖ノ鳥島視察会。
2泊3日ず~っと油凪だったこと、
天気が良かったことはその大成功の要因のひとつでした♡
しかし、村始まって以来初というその意味、
父島から960㎞も離れているというその特異性、
日本の排他的経済水域(EEZ)の3割を有している小笠原村にとって、
沖ノ鳥島の持つアイデンティティはとても重要だということが分かります。
今回はその部分にフォーカスして記事を書いていこうと思います。
人口2500人の小さな小笠原諸島ですが、
国境離島であり、
太平洋におけるアジアと西側諸国においても、
とても重要な位置にある沖ノ鳥島。
2018年の中止になった視察の時に、
講演会を行ってくれた東海大学 海洋学部 教授の山田吉彦先生が、
今回は一緒に乗船し、
船内で講演会を行って頂きました!
海洋資源や政治的な意味合いなど、再勉強させてもらいました☆
ちなみに僕が示しているこの写真は、山田吉彦教授が、
以前沖ノ鳥島の上に立っている写真なのだそうです。
戦前は現在の北小島、東小島の他に6つの島があり、
それもメートル級だったがという説もあるので、
こうして浸食から守るのはとても重要ですね☆
そちらの内容にも触れたいと思います。
沖ノ鳥島の重要な意味が理解できます(^^♪
沖ノ鳥島の重要な意味が理解できます(^^♪
■実はかなりレアな「おっきー」という、
沖ノ鳥島マスコットキャラがいたことも今回発覚しました!!
なんと東京都の職員さんが手作りで作ったぬいぐるみもありました!
すんごい力作!!
なんと南鳥島のキャラでもある「みなみん」も作ったそうですが、
そちらはすでに南鳥島に行っているそうです(#^.^#)
背面はポスターデザインにはなく、想像で作ったというから驚きです!
■さてさて、興味深い、山田吉彦先生の沖ノ鳥島噺(ばなし)。
発見から今に至る、歴史的な部分は2018年の記事を参照してください。
僕自身、すっかり内容を忘れていましたが、
再度読むとしっかりと書いてありました(笑)。
重複する部分もありますが、ぜひ情報をアップデートしましょう♪
沖ノ鳥島はとても小さな島でありながらも、
国境離島、排他的経済水域を維持するためにもとても重要な島です。
そして、近年は海洋資源としても重要であると考えられているそうです。
日本は化石燃料などの資源は乏しく、輸入に頼っていますが、
実は海洋資源大国であることが分かってきたそうです。
沖ノ鳥島のリーフの外側に建設中の桟橋。
周囲に「立ち入り禁止、国土交通省」と書かれています。
メタンハイドレードは「燃える氷」と言われる資源で、
日本の使用ガスの100年分が沖ノ鳥島周辺に眠っていると言われているそうです。
しかし、あまりに深い場所にあったりと、採算がなかなか合わないので、
利用を見送っているとのこと。
言い換えれば可能性の宝庫と言えますね。
ちなみに現在の日本のLPガスの輸入は
オーストラリアからが38%、
他はカタール、マレーシア、パプアニューギニアから輸入しているそうです。
普段からの備えとして、ガスは1週間分、石油は2か月分備蓄しているそうです。
■海洋鉱物資源のうちの1つが「海底熱水鉱床」というものがあります。
それは海底から噴出した熱水に金属成分が含まれており、
その成分が周辺の海水によって冷却され、
その過程でさまざまな金属が沈殿してできたことから、
こうした名称で呼ばれているものだそうです。
それが青ヶ島周辺では金が採れて、
小笠原では白銀が採れるのだそうです!
同じく小笠原村に属していて、日本最東端でもある「南鳥島」では、
コバルト・リッチ・クラスト(深海底に存在する鉱物資源)や
リチウム(蓄電池の材料)などレアメタル資源の宝庫なのだそうです。
リチウム(蓄電池の材料)などレアメタル資源の宝庫なのだそうです。
2014年に大騒ぎとなった小笠原における、
中国船サンゴ密漁事件がありましたが、
海保が拿捕した9隻のサンゴの値段はたった5000円だったそうです。
となると本当の狙いは?
これだけ豊富な海洋資源がある事が分かると、色々考えてしまいます。
沖ノ鳥島に設置されている気象観測所
あまり有名ではないそうですが、
2012年に五島列島に106隻の中国船団が現れ、水質汚染などで大問題になったことがあるそうですが、
約2000人を超える他国の船が目前に迫る怖さは計り知れません。
僕自身も母島の沖に200隻の船団が現れた時には、
急に攻められたら、どう家族を守れるか真剣に考えました。
とても怖かったです。
今回の沖ノ鳥島視察から、島に戻ってきたタイミングで、
中国が沖ノ鳥島北部の公海上にブイを設置したというニュースが飛び込んできました。
物騒な話ですが、なんとか平和的に解決してほしいと願います。
チベットやウイグルの事を考えると、かなりシビアな状況と思います。
2018年の記事の最後にも書きましたが、
本来誰のものでもない、地球の土地なのですが、
人は所有し、権利で古から争いが絶えません。
平和ボケだと言われますが、
お互いがそれなりに尊重していければいいのにと
個人的にはいつも思います。
今回、渋谷村長が森下前村長の写真を掲げていました。
■今回、沖ノ鳥島到着時には、おがさわら丸船上で村旗が揚げられました。
するすると揚がる様はなんかカッコ良かったです。
おがさわら丸村チャーターも示す旗です!
■そして、食料自給率の部分。
我が国は食料自給率は39%と言われています。
田んぼも減り、農家も減っていく中、
種子法、種苗法の廃止が進み、
かなりシビアになってきています。
そんな中、魚に関しては自給率60%を推移していて、
日本は海があることで食を維持できると言えるそうです。
そのためには排他的経済水域を維持するために、
沖ノ鳥島が重要となるのです。
手前が北小島、奥が東小島です。
ここではカツオやキハダマグロなどがよく釣れる海域なのだそうです。
今回の視察でも拝見できましたが、
気象観測所以外にも、
沖ノ鳥島に桟橋が作られてきていて、
より利用が活発に行われようとしています。
沖縄の尖閣諸島や島根県の竹島のようなケースもあるので、
しっかりと人が住み、営利活動も行うことが重要と言えるようです。
■今回の沖ノ鳥島視察会では、
沖ノ鳥島、南鳥島のVR体験や、パネル展示も行われました。
人生初のVR体験をここでしたのですが、
不思議なもんですね~
とても楽しく、すっかり沖ノ鳥島、南鳥島に行った気分になっちゃいました♪
ちなみにうちの副議長は、とっておきの南鳥島グッズに身を包んでおりました。
南鳥島に直接行った人だけがゲットできるレアものだそうです。
日本唯一の熱帯である沖ノ鳥島。
船が周遊の為に速度を落としたら、一気に暑くなりました。
妻は周遊を終えたら、おがさわら丸かき氷を堪能しておりました♪
このように、
沖ノ鳥島の国境離島としての重要な意味、
海洋資源としての可能性、
どちらも重要であることが再確認できました!
山田吉彦先生、関係者の皆さん、ご丁寧にどうもありがとうございました!!
山田吉彦先生、関係者の皆さん、ご丁寧にどうもありがとうございました!!
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