もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

建国記念について

2015年02月12日 | 社会・政治問題

 建国記念日と制定の由来を理解している人が2割程度であり、他の国に比し、極端に少ない割合であるらしい。

 新聞紙上で理解の割合が高いとされている国は、『由来が書かれた時』や『現政体になった時』を建国日としており、日本のように文字がない時代に成立し、幾多の政体が交代する間も象徴天皇の下に国の範囲を維持した国は他に類を見ないので比較の対象とはならない。建国記念の日制定の過程で、制定する必要がない、大政奉還の日とする、帝国憲法発布の日とする、日本国憲法発布の日とする・・・等々の議論が百出したと記憶しているが、当時は帝国憲法に規定されていた紀元節の復活であるとして制定を忌避する国民感情も確かに存在していたとともに、社会党(現社民党)及び共産党は天皇制反対を標榜しており、共産党に至っては武力革命によって天皇制を打破することを綱領に挙げていた時代である。建国を記念することは必要であり、ほかに国民がこぞって賛成する決め手がない以上、即位後数百年(実際には100年以内か)に編纂された記紀の記述に基づいた神武天皇の即位日を建国の日とするのは首肯できる。今一度、学校教育を含めて建国記念の日を考える日としたいものである。

 建国の時期を何時にするかという議論はさておき、建国記念日とその由来程度は常識として知っておくべき事柄ではないだろうか。