民主党を揶揄して『選挙互助会』と呼ぶことを知った。
確かに言い得て妙と感心した。だれが言い出したか知らないが、憲法や安全保障で統一的な方向性を提示できない寄り合い所帯の性格を端的に表現したもので、十分のエスプリが効いたコピーである。岡田党首が『発布以来育んできた憲法を守る』と発言しているそうである。育むとは生まれはともかく、長所を伸ばし短所を矯正して成長させるという語感があるが、岡田党首は現行憲法を70年間も矯正する必要がない完全・究極である憲法と考えていることが窺える。一方、『「8日間の素人の作業で誕生した現行憲法は改正すべき」とする安部政権とは憲法改正の議論をしない』とも述べている。岡田党首の二つの発言から、現行憲法は『ほぼ完全であるが、改正すべき点はあるので他の政権下では改正を論議する』ということであろうか。このことは、『駄目なものはダメ!』と改憲論議を封じた社民党の流れを汲むオールドリベラリストに配慮しつつ、在外邦人の安全確保には武力の使用も考慮しなければならないとする右寄り若手議員の両方に配慮した、まさに選挙互助会維持のための苦肉の策であろう。
おりしも、国際情勢を無視した国内向けのバラ色の公約で政権移行したギリシャが、当然のことながら苦闘している。現在の厳しい国際関係下では等方位外交、一人勝ちの国家運営など幼児的夢想に過ぎない。民主党は、冷徹に国際情勢を見据えつつ、日本が国際的に地歩を得るための方策を提示できる数合わせではない野党第一党であって欲しい。与党になって欲しいとは思わないが。