新陛下と新元号下のペナントレースが始まり、我等のカープが白星発進した。
「プロ野球ニュース」で20人以上のプロ野球解説者が開陳した順位予想では、優勝は巨人、カープはAクラス確保が大勢を占めていたが、初戦では巨人の菅野投手を攻略(本塁打による1点だけではあるが)し、大瀬良投手が巨人打線を8回零封して快勝した。先の解説者の大方が、「丸(佳浩)の抜けたセンターはカバーできるが、丸の3番はカバーできない」と述べていたが、試合を見る限り解説者の慧眼に同意せざるを得ないと感じた。センターの守備には野間選手が充てられ、昨季の丸選手欠場時に示した実績もあり予想通りの守備力を発揮した。3番に起用された西川選手は内野から外野手にコンバートされ守備の不安を忘れて打撃に専念することができるため昨季以上の打棒を期待したが、やはり打席の迫力という点では丸選手に見劣りがするものと感じた。西川選手の打撃如何が後に続く鈴木誠也選手や5番打者(昨日は松山龍平選手)の打撃にも大きく影響することから、更なる奮起を期待したい。一方、小園内野手、島内投手、坂倉捕手が開幕1軍を果たして確実な若返りの兆しを見せていることも心強い限りであるとともに、プリンス堂林選手も内野手登録されており一安心。今季巨人にFA移籍した丸佳浩選手は、古巣相手の初戦に力んだか4三振と大瀬良投手に手もなく捻られたが、ダッグアウトを間違えなかったことで良しとしよう。野球選手にとっては長く苦しいペナントレースの始まりであるが、自分にとっては楽しみな半面、妻とのチャンネル権争奪戦と、深夜のプロ野球ニュースまで起きていなければならない半年と、内心をよぎる不安を押し隠してカープの4連覇を願う半年の始まりである。
本口説を書きながらテレビを聴いていると、イギリス下院がメイ政権のEU離脱協定案に3度目の否決をしたことが耳に入った。EUが受諾した離脱延長は2週間であり、現在の状態では4月12日の期限までに有効な解決策を見出すことは不可能とみられていることから、イギリスの合意なき離脱は決定的であろう。イギリス国民は司法と立法の権利を取り戻し移民の制御を獲得した代わりに、関税と物流障害に伴う経済減速に耐え、北アイルランド帰属問題の再燃に心を砕くことを自ら選んだことになる。国家の方針・国是を国民投票というナショナリズムとポピュリズム委だねた結果はどうなるのだろうか。答えは5年後・10年後にしか判らないであろうが。