今朝の「めざまし8」で、プーチンに呪いをかける「丑の刻参り」が報じられた。
プーチンに呪いを掛けたい気持ちは分かるが、流石にテレビでは神社汚損の迷惑行為の範疇として伝えていた。
傘寿直前かつ田舎者の自分でも、「丑の刻参り」は昔話の世界で実際に見聞したことはないが、未だに呪いの儀式として伝承されているものかと、いたく感心したものの「丑の刻参り」自体を良く知らないので興味本位にネットで調べてみた。以下は、ウイキペディアと自称40代魔女の記事を参考にした「正しい?丑の刻参り」の手順である。
〇準備物件
・白装束(スペックは不明)
・藁人形(相手の氏名・生年月日を記載。相手の写真を張り付けたり爪や髪の毛を容れると、より効果的)
・五寸釘
・頭に被る五徳(昔ながらの3本足、ガスコンロ用は不可)と蝋燭
・口にくわえる和櫛
・胸にかける鏡
〇実施
・準備物件を用意して、身体を念入りに洗い清める
・白装束に着替えて、五徳を逆様に被り、櫛・鏡を身に着ける。
・丑三ツ刻(0200-0230)に1人で神社に参詣
・逆様に被った五徳の足に蝋燭を立て点火
・呪う相手の名前を大声で叫びながら、境内の御神木もしくは鬼門(北東)にある杉の木に五寸釘で藁人形を打ち付ける。
・これを7夜続ける。
〇呪いの仕上げ作業(7日目の呪い終了後)
・藁人形を杉の木から外す。
・棘のある木の枝で火を熾して藁人形を燃やす(灰が飛ばされないように注意する)
・藁人形の灰を容器に入れ、十字路の道路で灰を撒く(1回ずつ手で掴んで丁寧に撒く)
〇注意事項
・藁人形を打ち付けている時に目撃されたら、第1夜から遣り直す。また、地域によっては目撃者は殺さなければならない掟がある。
とされており、準備物件、行動の秘匿、7夜も実施、等を考えると、余程の怨念と執念が無ければ達成できないように思えるので、昔の人も「常人には達成できない程の障壁・困難」を義務付けて、丑の刻参りの多発を防止する狙い・知恵が働いていたのだろう。
今すぐに呪いを掛けたい相手はいないものの、地方都市に住む自分が「丑の刻参り」を決断したとしても、藁・五徳・和櫛・五寸釘はホームセンターでも入手困難であろうし、神社までの道のり・7夜の丑三ツ刻の起床・深夜族の目と監視カメラによって行動を秘匿することは不可能であろうことから、実施は不可能に思える。
今回報じられた現代版「丑の刻参り」は手順・所作のいくつかを簡略化したものであろうが、その分「効き目」も薄い(笑)のではないだろうかと思えば、神社施設の棄損は別にしても止めることをお勧めして、口説終了。