glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

オルガの悩み

2005-11-03 07:57:25 | Weblog
  日本エスペラント大会に招待された外国人にオルガという名のモルドバ出身の若い女性がいました。

 みなさん、モルドバという国をご存知ですか。ルーマニアとウクライナにはさまれた細長い小さな国です。彼女はウクライナのオデッサの大学を卒業したそうです。

 彼女は日本大会に参加した縁で関西にあるあるエスラント団体の機関紙に時々記事を書かないかと誘われ、同意したそうです。でも、どうやって原稿料を受け取ったらよいか彼女には分らないのです。

 モルドバでは殆どの人が銀行口座を持っていないのです。つまり、銀行を信用していないのでお金がある時にはみんなボトル貯金としてビンに入れ家に置くのだそうです。まあ、それは口座を開き、利用するほどの収入が無いということを意味しているのでしょう。

 銀行口座が無いというとその団体の人は世界エスペラント協会(UEA)の口座にお金を振り込もうといってくれたそうです。でも、若い彼女は世界青年エスペラント協会の会員ですがUEAの会員ではありません。UEA会員になるためにはかなり高い会費が必要です。

 彼女が解決策を見つけて帰国したかどうか知りません。私達は銀行が存在することはあたりまえと思って生活してきましたが、銀行組織がまだ確立していない国があるのですね!

 最近、日本の銀行も信用できるかどうか怪しくなってきておりますが、私達は銀行なしに生活できないように組織の中に組み込まれてしまっています。銀行破産を恐れながらも銀行無しに生活できなくなっています。
コメント (8)
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