glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

国際返信郵便切手

2005-11-04 09:40:05 | Weblog
 今年の夏前のことでした。国際返信郵便切手を買いに郵便局に行きました。局員は引出しを開けて中身を確認して言いました。
『ありません。売り切れたらもう発行しないことになっています。』

 私はこの切手を結構便利に使っていました。エスペラントの世界大会に行く時はたいてい持参しました。手紙を出すのもままにならない国の若者も結構いるのです。文通しているの?と訊ね、出来ないといわれた時に、文通は学習に良いからと数枚渡すのです。日本の名物より荷物にならないし、役に立つと私は思っていました。
 お金を送るのは送料が掛かり少量のカンパはし難いので、この切手を送っていました。インタ―ナットが主流になって郵便はその役目を終えたということでしょうか。

 私には東ヨーロッパに複数の文通相手がいます。彼らはまだインターネットとは無縁です。ヴィリニュウスで、チェコの友だちが会社でみんなが使っているからとメールアドレスをくれました。着くかどうか試しに送れと言うことでしたが、返事が来ない所をみるとうまく行かなかったのでしょう。

 日本エスペラント大会に来ていたルーマニア人の女性の話です。郵便料金が高いと言うので、その金額をユーロに直し、日本円に換算しました。収入と合わせて見比べると本当に高いです。
 日本への料金は130円。
 日本からヨーロッパ・アメリカへの料金は110円です。

 彼女の年金を円に換算すると月約7000円です。
 日本での最低賃金の約10時間分です。

 彼女達にとって手紙を出すことさえままならないことは一目瞭然です。

 国際返信郵便切手は150円でした。郵政公社にとって儲けにはならないかもしれません。でも、残してもらいたかったです!
 
 インターネットは世界的規模でみるとまだまだ少数派です。地球にはまだ電気の無い地域もあるのです。
コメント (2)
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