glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

小さな女の子

2010-05-09 08:45:13 | 平和
 連休中は一日だけ展示室のボランテイアに出ました。

 子どもの為の国際理解展示室で他の仲間とちょっと打ち合わせをしていたら、見学に来たネパールの大使と偶然出会い、挨拶を交わす事が出来ました。
 帰り際に、私達に何か注文がありましたら…。と言うと、居室が見えるように屋根を省いているのが残念です。ネパールの屋根は瓦か藁ぶき屋根です。屋根があったらもっと現実味がでます。それに農家は窓の外にトウガラシを吊るしてあるので、トウガラシがぶら下がっていたらもっと良いと言うことでした。それでも自分の国の生活が分かりやすく表現されていると嬉しそうでした。

 人との出会いは偶然に左右されますが、見ていただくだけでなく声をかけて、たとえ短くとも話ができて良かったと感じました。彼は私たちのような一般人に会うことは少ないでしょうし、ネパールに関心を持つ人がいると知ることは嬉しいはずです。


 平和展示室で、母親と一緒の小さな女の子に出会いました。戦時中の生活の写真をじっと見入っていました。家族5人で来ていました。年齢を聞くと6歳になったという事でした。戦争が終わった年の私の年齢とほぼ同じです。

 私は、産めよ増やせよを象徴する写真を見ながら、私も兄弟が多かったこと、なぜ兄弟が多いかとか、食べ物の話、例えば隣のおばさんんが、親指ほどのさつま芋をおやつにと渡してくれたので生でぽりぽりと食べた事、焼き人参をもらった事もある事、姉達と野草摘んでご飯に混ぜて(いいえ、野草にご飯を混ぜて!)食べた話などをしました。

 熱心に聞いてくれました。私は私の話を細かな記憶としてこの子に覚えていて欲しいわけだはないのです。子どもが、小さい時に両親とこの展示室にやってきた事を大きくなってから思いだし、また来てほしいのです。そして次第に平和とは何なのか自分の頭で考える大人に成長して欲しいと願っているのです。


  

 水曜日、緑の点のようなバジルの芽を発見。今朝は5ミリほどに成長していました。ゴーヤはまだ芽を出しません。
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4 コメント

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少し違うだけで、 (街中の案山子)
2010-05-09 09:55:43
私は、glimiさんと、時代が10年ほど違うだけで、その戦後の困窮の体感はありません。だから、子供のときの記憶として語ってくれる友人がいると、つい聞き入ります。
それから、もう60年以上だっているのです。だから、その幼子のお母さんだって、私よりも、もっと実感が、というか、受取り方が、当事者のそれとは、違うでしょうね~。だからどう、というわけではないけれど、時間が過ぎるということは、こういうことだと、そう思う機会が多くなりました。
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先の見えない不安な時代 (glimi)
2010-05-10 14:22:46
 今は先の読めない不安な時代かとも思います。 
 草食系人間と言われる人たちも、淡々と生きているように見えますが、解決できない不安に目をつむっているのではないかな?と思う事もあります。 

  10年前より小さい子を連れた若い両親が増えています。その人たいの多くがこの子たちの時代はどうなっているのでしょうねと言うのです。

 親が興味を持っていることに子どもも小さい頃は魅かれるようですので、どんな形であれ平和に興味を持つ若い両親がが増えて欲しいと願っています。
 この女の子の両親は新婚旅行にアウシュヴィッツに行ったという事でした。
 父親は2歳半の男の子にハンガーマップを分かりやすくした模型の前で何か話していました。

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2歳半の男の子 (街中の案山子)
2010-05-11 12:14:50
で、思い出しました。
二女を妊娠中の梅の季節。大阪城へ梅見に行きました。初めて立派なお城を見た息子
「誰が住んでいるの?」
今は誰も住んでいないこと。昔、お殿様が住んでいたころのことを話しました。
その偉い人は今どうなったの?と聞くので、死んでしまったよ、と。
すると「結局は勝った人も死ぬのだから、殺したりしなければいいのにね」
正確には2歳8か月の男の子の感性の話です。
子供のココロって、澄んでいますよね。
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きっかけは男の子 (glimi)
2010-05-11 17:06:34
 2歳半の子可愛い子でした。消毒液で遊んでいたのです。子どもに注意しただけでは親に誤解される事があります。親に状況説明に行ったらお姉さんが写真を見つめていのでした。

 最近幼児は注意するとあのおばさん嫌いとか言って母親に言いつけに行く子もいるのです。この子は困ったようにやってきて私に身体を押しつけてだっこをせがんだのです。私も抱きしめてだっこしてやりました。小さい子は言葉では言えませんが、いたずらを後悔していいるのが良く分かりました。
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