ゴエモンのつぶやき

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知的障害者の職場体験、コクヨなど3社…埼玉県

2009年09月12日 01時04分32秒 | 障害者の自立
採用検討 生徒「働けそう」
 文具・事務用品大手のコクヨ(本社・大阪市)など三つの企業グループが連携し、今夏、埼玉県内の特別支援学校に通う知的障害を持つ生徒を対象に、職場で実際に仕事を体験してもらうインターンシップを行った。(秋田穣)

 不景気で障害者の雇用情勢も厳しい中、学校関係者は今回の試みを歓迎。参加した企業側も「知的障害を持つ人の雇用を検討するきっかけになった」と評価しており、今後の採用計画などに生かしていく構えだ。

■新たな自信

「会ったばかりの人と一緒に仕事をしなければいけないことも多い。初対面でも職場の人と話せるようにしてください」

 8月上旬、JR品川駅近くにあるコクヨグループのコクヨマーケティング本社(東京都港区)食堂。同社で1週間のインターンを終えたさいたま桜高等学園(さいたま市)の長瀞陽一さん(16)ら2年生2人は、人材開発部の担当者からこんなアドバイスを受けていた。


 同校は県立の特別支援学校で、知的障害を持つ生徒約220人が通っている。インターン中、2人はパソコンの表計算ソフトを使った名刺の入力、ファイルや取扱商品カタログの整理、テープライターによるシール作成などを行った。スーパーの商品陳列などの経験があり、オフィスで働いてみたかったという長瀞さんは、「慣れないことも多かったが、オフィスで働けると思った」という。大手企業での就業体験が、新たな自信となったようだ。

■社員にも刺激
 知的障害者のインターンを企画したのは、コクヨ、クレディセゾン、帝人の3企業グループ。過去にも採用活動で連携した実績があるという。今回は、コクヨマーケティング埼玉支店(さいたま市)が、さいたま桜高等学園に机などの備品を納入していることがきっかけで、企画された。知的障害者のインターンについて、グループを挙げて推進することで企業グループ間での話がまとまり、同校と羽生ふじ高等学園(羽生市)を対象にインターン生を募集した。


 その結果、8月中に、コクヨマーケティングが2人、クレディセゾンが1人を、それぞれ都内の本社で受け入れ。帝人は、グループ企業の帝人在宅医療が2人をさいたま市内の支店に迎えた。いずれも、期間は1~2週間に及んだ。


 企画したコクヨマーケティングの人見泰正・人材開発部長は、「知的障害への偏見をなくす大変さを知った。賛同する企業を一つでも増やし、障害者の皆さんの活躍ぶりを伝え、社会全体の理解を深められるよう貢献したい」と語る。


 クレディセゾンの場合、今年6月現在の障害者雇用率は1・9%だが、すべて身体に障害を持つ人たちだ。同社人事部は、「社内で知的障害を持つ人と働くのは初めてだったが、一緒に働いたチームがまとまり、ほかの社員にもいい刺激になった」と話す。同社は今後も同様のインターンを続けるほか、知的障害者の採用も検討する方向だ。


■就職率は微増
 さいたま桜高等学園就労支援室の根岸祐子教諭は、今回のインターンについて、「生徒は大きな自信になった。企業側にも不安があると思うが、大手が受け入れてくれたことで、ほかの企業にも広まり、就職につながれば」と期待する。


 県は2007年4月、知的障害を持つ生徒の就職を増やそうと、軽度の知的障害の生徒を対象に、就労率100%を目指して両校を開校した。


 特別支援教育課によると、08年度の県内特別支援学校30校の高等部の就職者数は156人。卒業生に占める就職者の割合は25・3%で、06年度の22・8%、07年度の21・7%に比べて増えている。同課は、「知的障害者の雇用について、ここ数年、企業の理解が深まっていることの表れでは」と分析しており、今後の企業の取り組みに注目している。


:「聴覚総合支援学校」へ 障害者団体、校名変更に「残念」 /富山

2009年09月12日 01時01分22秒 | 障害者の自立
 ◇「教育の専門性確保を」
 全国でろう学校の統廃合や再編が進む中、県教委は11日開会の県議会9月定例会で、県立ろう学校などの校名変更を定める条例改正案を提案する。可決されれば「ろう学校」の名称は県内からなくなり、「聴覚総合支援学校」に変更される。校名存続を求めてきた聴覚障害者団体は「残念だが、今後は『ろう教育』の専門性を確保するよう求めていく」としている。

 ろう学校を巡っては、全国で統廃合や、他の障害を抱える児童・生徒も編入した特別支援学校への移行が進められている。しかし静岡、滋賀県などでは「ろう学校」の校名存続に向けた取り組みも広がっている。

 県内では、07年に県立学校教育振興計画で再編計画がまとまり、三つの養護学校で複数の障害者を対象にすることや、盲学校で病弱者を、ろう学校で知的障害者を、それぞれ新たに受け入れることなどを決めていた。

 県教委は計画に基づき、10年4月から「富山ろう学校」と「高岡ろう学校」を、それぞれ「富山聴覚総合支援学校」「高岡聴覚総合支援学校」とする方針。そのための「県立高校等設置条例」の改正案が、9月議会に提案される。

 こうした県教委の取り組みについて、聴覚障害者らでつくる県聴覚障害者協会は「基本計画策定の過程で、当事者団体から聞き取りすらないまま決めたのはおかしい」と批判。「ろう」という言葉についても「差別語ではなく、聞こえない人が手話を使って社会参加する誇りがこめられている」などとし、校名を存続させるか、「ろう総合支援学校」にするよう要望し、数回の協議を重ねてきた。

 しかし、県教委は「学校教育法では『聴覚障害』という言葉が使われており、難聴児などを含めた聴覚障害教育のセンター的機能を持たせる」などと説明。「聴覚障害総合支援学校」とする方針を変えなかった。

 同協会は「校名を残せなかったのは残念だが、『ろう者』という言葉に誇りとアイデンティティーを持っていることも、理解してもらいたい」としている。


精神障害者にも適用 アムネスティが日本政府を批判

2009年09月12日 00時59分40秒 | 障害者の自立
 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は10日、日本の死刑制度と死刑囚の精神衛生に関する報告書を公表、精神障害がある死刑囚に対しても日本政府が死刑を執行しており、国際的な基準に違反していると批判した。

 報告書は、日本では死刑制度の情報公開が非常に遅れている上、死刑囚が「非人道的」な状況に置かれているとした。

 アムネスティは、日本が順守するとしている国際的な基準は、精神障害がある死刑囚の刑を執行しないよう求めていると主張。日本ではこうした死刑囚の正確な数も不明な上、死刑囚の健康問題についても情報が公開されていないと指摘した

車椅子泉伝志団:車椅子の背中は広告 障害者の雇用拡大に--別府 /大分

2009年09月12日 00時56分09秒 | 障害者の自立
 車椅子を使う重度身体障害者らが、車椅子の背中などに企業の広告を張って市街地などを巡る「車椅子泉伝志団」が8月末から別府市内で活動を始めた。NPO法人「自立支援センターおおいた」(同市)が始めた取り組みで、同センターは「障害者の雇用拡大につなげたい」と意気込んでいる。

 車椅子で生活するセンターの米倉仁理事長が「車椅子で外出すると周囲の視線が集まる。ならば、逆手にとって、仕事に出来ないか」と考えたのがきっかけだ。

 車椅子を使う障害者の中でも軽度の人は就労の機会もあるが、重度の人は難しいのが実情。しかし「外に出て仕事をしたい」という声は多く、同市の助成を受けて、今年度モデル事業として取り組むことになった。

 初回の8月22日は約35人で大分トリニータのホームゲームをPRした。顔を隠したい人や目立ちたい人にはプロレスのマスクを用意。そろいの赤や紺のシャツを着て、同市の商店街などを中心に「応援よろしくお願いします」と声をかけながら約2時間回った。市の助成金から1人2000円の謝礼を払った。

 助成金を使うモデル事業は、残り3回計画している。その後も宣伝費を支払うスポンサーを捜して継続したいと考えている。問い合わせは同センター0977・27・5508。

映画:「ゆずり葉」初上映 聴覚障害者への理解を 12日から県内各地で /岩手

2009年09月12日 00時51分14秒 | 障害者の自立
 ◇実行委「多くの人に」
 耳が聞こえず発声できない聴覚障害者への差別的法制度の改正運動を背景に、ろうあ者の暮らしを描いた映画「ゆずり葉」(早瀬憲太郎脚本・監督、09年製作)が12日、盛岡市内での上映を皮切りに県内各地で上映される。映画は全国巡回中で、県内での上映は初めて。県上映実行委員会は「多くの人に見てもらいたい」と呼びかけている。

 映画は全日本ろうあ連盟が08年の創立60年を記念して製作、今年完成した。

 聴覚に障害がある2人の男が主人公だ。青年の「吾朗」は、将来のスターを夢見て、オーディションを何度も受けるが、不合格が続く。還暦を過ぎた「敬一」は、かつて、就業や融資が制限されるなどの法制度改正運動の記録映画作りに打ち込むうち、健聴者の恋人を失い、自責の念から心を閉ざす。物語は2人の偶然の出会いときずなを軸に展開する。

 啓発的ではなく、感情がこもった手話など、ろうあ者の生活を丹念に描き、脚本や演技の細部にリアリティーが追求されている。荒い息づかいと手話で言い争う場面は、字幕に追いつけないほどの勢いと気迫がある。

 早瀬監督をはじめ、キャストの多くも耳が聞こえない。撮影には手話通訳者が同行し、撮影開始の合図には旗を振るなど工夫した。全編に字幕も付けた。実行委の高橋幸子委員長は「この映画は私たちの汗と涙の結晶であり、大きな文化財である」と評価する出来栄えだ。

 上映会は、12日午後2時と午後6時半、盛岡市・盛岡劇場▽10月24日午後2、6時、北上市・さくらホール▽同31日午後1、6時、一関市・一関文化センター--など。宮古、久慈の両市でも上映予定。前売り券は1200円、高校生以下800円。問い合わせは県上映実行委員会(電話019・601・2020)