ゴエモンのつぶやき

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みのりの家:知的障害者家族「心の広場」に 自閉症長男思い出の自宅、母提供 /埼玉

2009年09月28日 00時36分53秒 | 障害者の自立
◇来月23日、越谷にオープン
 自殺で4年前に46歳で亡くなった自閉症の長男、小林年(みのる)さんが建てた自宅を、知的障害者家族のサロン「みのりの家」として開放しようと、越谷市宮本町2、長谷川美智子さん(76)が準備を進めている。オープン予定は10月23日。長谷川さんは、「自宅は息子が障害を抱えながらも頑張って作った家。思い出がいっぱい詰まっており、同じ境遇の家族が交流する『心の広場』にしたい」と胸を膨らませる。

 年さんは幼児期に知的障害を伴う自閉症を発症。人とのコミュニケーションは苦手だが、性格は明るく記憶力は抜群だった。離婚した母親を気遣う心も人一倍強かったという。都立定時制高を中退後、建材、婦人服、食品会社と職場を変えながら働き続けた。

 「お母さん、家が古くなったので建て替えよう」。02年1月に鉄骨2階建て延べ約100平方メートルのしゃれたマイホームを建設した。資金は、年さんが26年間コツコツと貯めた1400万円を元手に、400万円の住宅ローンを充てた。障害がありなかなか旅行に行けないので、庭には露天風呂を設け、好きな柿の木を植えたという。

 02年11月、年さんは大手宅配便会社の関連企業に転職。05年3月、突然自宅で首つり自殺した。ショックを受けた長谷川さんは06年8月に「自殺は会社の障害者に対する配慮不足が原因」として、会社を相手取り損害賠償を求め東京地裁に提訴した。1審は棄却されたが、東京高裁で今年9月、会社側が見舞金500万円を支払い障害者に関する社員教育を実施することなどを条件に和解した。

 裁判を終え、気持ちの整理がついた長谷川さんは、「息子と2人で暮らし、思い出がいっぱい詰まった家を何か社会に役立てれば」と、今回の自宅開放を思いついたという。サロンは息子の名前と、「障害者が地域で働けて生きていけるという願いがみのるように」との思いから、「みのりの家」と名付けた。

 家の開放は月1回程度の計画で、障害者を抱える家族が集まり、共通の悩みを話したり、情報交換や近況報告をする場にしたいという。オープン日の10月23日には午前10時~午後3時を開放し、市内の障害者団体に参加を呼びかける。夕方以降は会社帰りの障害者家族の父親らに出席してもらう予定だ。

 長谷川さんは、「同じ悩みを持つ家族が気軽に集まり、お茶を飲みながら会話を楽しめるスペースにしたい。具体的な運営はみなさんと話し合いながら決めます」と話す。問い合わせは長谷川さん(電話048・965・7669)。


視覚障害者の野球「グランドソフトボール」とは? /和歌山

2009年09月28日 00時35分25秒 | 障害者の自立
◆視覚障害者の野球「グランドソフトボール」とは?

 ◇全盲、弱視10人で1チーム--遊撃手が2人いるのが特徴
 なるほドリ 県立和歌山盲学校(和歌山市府中)の生徒が8月、盛岡市での第24回全国盲学校野球大会に出場したね。視覚障害者の野球は「グランドソフトボール」って言うらしいけど、どういうルールなの?

 記者 全盲、弱視の選手を合わせて10人で1チームです。右翼手と一、二塁との間に「右翼撃手」と呼ばれるポジションがあり、遊撃手が2人いるのが特徴。遊撃手2人のうち1人と投手は全盲で、捕手は弱視の選手というルールがあり、さらにチーム10人中最低4人は全盲選手が出場することが義務付けられています。

 Q 試合はどうやって進めるの?

 A 捕手の合図で投手がハンドボール用のボールを転がし、打者はバットで打ち返します。全盲の選手が走塁する場合はそれぞれの塁の近くにいるコーチが声をかけて指示し、サポートします。

 Q 音や声を聞くのが大事なんだね。

 A 全盲の選手がボールを打とうとしている時や、捕球しようとしている時は、ベンチの選手も応援する人もプレーが終わるまで声を出してはいけません。ヒットやアウトの度、静まり返っていた競技場に歓声がわき起こるのですよ。

 Q すごく盛り上がりそうだね。

 A 甲子園を目指す球児のように、野球をする盲学校生には全国大会出場があこがれです。来年も楽しみですね

重い自閉症も…才能開花 国際障害者ピアノフェス出場

2009年09月28日 00時33分42秒 | 障害者の自立
音更出身の工藤さん(中札内高等養護学校)
 【音更】音更町出身で、中札内高等養護学校の工藤さんが、30日からカナダのバンクーバー市で開かれる第2回国際障害者ピアノフェスティバルに初出場する。工藤さんは、3年前から本格的にピアノを習い始め、並々ならぬ集中力で実力を伸ばしてきた。町内の知的障害者らで構成する「つばさバンド」の仲間も活躍を応援している。

仲間が応援
 NPO法人日本障害者ピアノ指導者研究会(東京)などが主催する同フェスは、障害を持つ人たちのためのピアノの祭典。2005年の横浜市で始まり、4年に1度開催される。

 重い自閉症を抱える工藤さんは、もともと歌が好きで帯広養護学校時代に同バンドに加入した。当初は、歌やタンバリンなどの打楽器を担当し、次第にキーボードのけん盤に色テープを張って曲を覚え、弾けるようになった。高等養護学校の藤田結香教諭(音楽)や、町内でピアノを指導する藤田菜穂子さんの下で才能が開花した。

 周囲が同フェスへの出場を勧め、5月に東京で開かれた審査会に合格。総勢70人の日本代表に道内からは工藤さんを含めて4人が選ばれた。

 時間を忘れて練習に打ち込み、全曲を耳で覚えて暗譜で弾くのが工藤さんのスタイル。藤田教諭は「絶対音感がある。障害が重たいクラスにいながら、両手でピアノを弾くことができる生徒に出会ったのは初めて。才能を見いだしたお母さんやバンド関係者のおかげだと思う」と感心する。

 工藤さんと音楽との接点をつくった同バンドは、元小学校教員の高金國男さん(75)が世話人となり約10年前に発足。約20人の若者が集まり、各地のイベントに出演している。26日は町総合福祉センターで壮行会を開き、メンバー全員で工藤さんを激励。工藤さんは、同フェスで演奏する「オリーブの首飾り」やバンドの定番曲「上を向いて歩こう」など3曲を披露した。

 カナダに同行する母親の真智子さん(48)は「本人はこれまでの発表会にはない意欲を持っているよう。とにかく頑張って、楽しく弾いてほしい」と話している。

「精神保健福祉ボランティア」 心の健康、学習・啓発を /和歌山

2009年09月28日 00時29分47秒 | 障害者の自立
 ◇誰でもかかる可能性
 心に病を持つ精神障害者が増える中、地域社会で当たり前の暮らしができるように支援している「精神保健福祉ボランティア」を、県と和歌山市の各保健所が育成している。誰もがなりうる身近な病気なのに、認識が薄く偏見を持つ人もいる。周りの人たちはどう向き合うべきか。一人一人が理解を深めるべきことは多い.

 県によると、県内の精神障害者保健福祉手帳の交付者は、02年度末に2061人だったが、08年度末は4028人に倍増した。同年度末の自立支援医療(精神通院)受給者証の交付も7816人に上っている。

 今月14日、岩出・海南両保健所主催のボランティア講座が紀の川市内で開かれ、宮本病院(和歌山市)の精神保健指定医、村垣雅代さんが20人を前に講義し、症例を挙げて説明した。

 感情の沈滞、思考の停滞、将来を悲観的に考える「うつ病」。40代男性は職場の配置転換からうつになり、体調不良で出勤できない状態が続く。対象のはっきりしない不安を抱える「不安神経症」の60代男性は、20代のころに突然不安感が強くなり、知らない所や遠くに行けず、仕事に就き結婚しても電車に乗れないという。

 「特別な病気ではなく、誰でもかかる可能性のある病気です」。村垣さん自身、映画館で人がたくさん死ぬ映画を見ると、気分が悪くなりパニック障害になり、頭痛と吐き気で数時間悩まされたという。「しかし、精神障害が特別な疾患という差別意識はまだ根強い。今後は教育面から心の健康を学習・啓発することが必要」といい、地域社会で生活する障害者を支えるボランティアの大切さを説く。

 各保健所では、それぞれのボランティアが地道な活動を続ける。岩出保健所は約10人が調理実習を手伝ったり、交通機関を使う練習に寄り添う。御坊保健所も約20人が通院中の人らの運動会を補助したり、新宮保健所も10人が月2回のデイケアや啓発事業に参加する。岩出保健所の保健師、山本昌代さんは「どう接していいか分からず怖いと思う人が多い中、地域密着で活動するボランティアの役割は大切だ」と話す。

 和歌山市保健所から委託を受ける社会福祉法人「一麦会麦の郷」は11月15日に講座を開く。現在約30人が家から出て来られない人を訪問して話し相手になったりしている。

 担当者の岡本路子さんは「接する機会がなく、敬遠しがちになるが、付き合うと私たちと同じです。皆さんも病気の内容を知ってほしい」と話している。(講座は無料だが詳細未定。問い合わせは麦の郷073・427・8149)

ホームヘルパー養成研修:知的障害者対象、始まる 県北で初 /宮崎

2009年09月28日 00時29分09秒 | 障害者の自立
 ◇実技や講義153時間を履修
 県北では初となる18歳以上の知的障害者を対象にした2級ホームヘルパー養成研修(定員10人)がこのほど、日向市の「ひゅうが障害者就業・生活支援センター」で始まった。10月末まで実技、講義など計153時間を履修する。

 06年に始まった障害者自立支援法の一環で、雇用機会の少ない知的障害者の雇用促進を目的に始まった国・県の委託事業。これまでに宮崎市で2回、都城市で1回実施されている。今回は11人が参加した。受講料は無料で、テキスト代(約6700円)のみ自己負担。「障がい者の心理と家族の理解」といった講義(63時間)▽「健康管理、体位交換」などの実技(58時間)▽「グループホーム実習」などの演習(32時間)を履修する。

 心身障害者福祉施設「白浜学園」を運営し、今回入所者2人が参加した小林精子園長は「就労意欲の強い、心やさしい人たちばかり。就職できた人は昨年2人と聞いています。みんなの希望がかなえられるように」と話した