ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者自立支援法廃止へ、国が裁判猶予要求

2009年09月25日 01時00分31秒 | 障害者の自立
利用者に1割の自己負担を求める障害者自立支援法は憲法違反だとして、障害者63人が全国13地裁で起こした集団訴訟で、同法廃止を掲げる民主党政権の発足後、初めてとなる口頭弁論が24日、広島地裁で開かれた。

 国側は従来の姿勢を転換し、「同法を廃止して総合的な制度をつくる」として、裁判進行を3か月程度猶予するよう求め、裁判官、原告側ともこれを認めた。政権交代による政府の政策転換が訴訟の方向を大きく変えることになった。

 猶予期間について、長妻厚生労働相は同日夜、報道陣に「よりよい制度を作っていくという姿勢を示した」と説明。厚労省によると、広島以外の12地裁の訴訟でも、国側は同様の対応をとるという。

 障害者自立支援法は、障害者が受ける福祉サービスの利用料について、原則1割を自己負担とする「応益負担」を柱とする。原告側はこれを「憲法が保障する生存権の侵害」などと主張していた。全国弁護団の藤岡毅弁護士は今回の国側の転換について、「あくまで違憲判決を目指すが、国が(違憲判決に)匹敵する内容を示せば、判決以外の解決もあり得る」と和解の可能性も示唆した。

 民主党は先の衆院議員選挙で、応益負担の原則を改め、障害者の負担能力に応じた利用料を求める新制度の制定を公約に掲げていた。長妻厚労相は今月19日、公約通り同法を廃止すると明言していた。廃止の時期や新制度の内容は明かされておらず、今後、与党で検討を進める。

 ただし、この集団訴訟で原告側は2006年4月の施行以降について、増額された負担分を根拠に賠償を求めており、この点について国側がどのように対処するかは不透明だ。


広がる銀幕の世界 視覚障害者に音声でガイド

2009年09月25日 00時58分56秒 | 障害者の自立
 視覚障害者にも映画を楽しんでもらおうと、桜坂劇場は23日、同劇場で音声ガイド付きの「さんかく山のマジルー」(中江裕司監督)を上映した。FMラジオから流れる情景説明の音声ガイドと出演者のせりふを一緒に聞き、視覚障害者の観客は映画の世界を満喫した様子だった。同劇場は「視覚や聴覚に障害がある人にも映画を鑑賞してもらいたい」として、2010年にバリアフリー映画祭の開催を検討している。

 音声ガイドはバリアフリー映画観賞推進団体シティライツ(東京都、平塚千穂子代表)が制作した。ガイドは、映画に合わせてFMラジオから流れ、利用者は映画の音声とイヤホンからのガイドを聞いて作品を楽しむことができる。

 同劇場によると、上映会開催の告知後、視覚障害者らから問い合わせが相次いだという。興業課の下地久美子さんは「障害のために映画を見られない人や映画館に来られない人が多くいる。誰でも楽しめるような映画祭を開きたい」と映画祭の構想を語った。

 上映後、中江監督や沖縄盲学校の生徒、シティライツのメンバーは同劇場でトークショーを開いた。沖縄盲学校高等部2年の安慶田萌子さんは音声ガイドを利用し初めて同作品を鑑賞した。「ストーリーも良かったし、ガイドで服装の説明や方言の通訳もあってとても分かりやすかった」と満足した表情を見せた。

 ガイド作成時のモニターも務める視覚障害者の斉藤慶子副代表は「シティライツができるまでは映画を見たことがなかった。見始めた当初は筋が分かりやすい作品がよかったが、それだけではだんだん物足りなくなってきている」と映画の世界にのめり込む。シティライツの平塚代表は「ガイドは説明し過ぎると聞く人の想像力を妨げてしまう。解釈を押し付けずに見たまま客観的に説明するよう気を付けている」とガイド作成時の苦労を明かした。

 音声ガイドを利用し目をつぶりながら映画を鑑賞したという中江監督は「想像力がすごく膨らんだ。視覚障害者の方の中では、僕が作った映画よりも素晴らしい映画が出来上がっているのではないか」と語った。


「障害者の食堂」人気 鹿島市役所

2009年09月25日 00時56分39秒 | 障害者の自立
 鹿島市役所に約2年前まであった旧市民食堂を全面改装し、障害者が中心になって働くレストラン「より処(どころ) ほんまもん」(0954・62・2258)が24日に正式オープンする。既に今月中旬から従業員の研修を兼ねて仮営業しており、連日、利用客でにぎわっている。目玉は390円の「日替わり定食」だ。(長沢豊)


 「ほんまもん」は社会福祉法人たちばな会の障害福祉サービス事業所(多機能型)「かがやきの丘」(嬉野市塩田町)が運営。知的、精神または身体の障害がある人たちの自立を支援しており、一般就労の前段階で、仕事に習熟する場として常設店にした。


 これまで同様の店を市内に構え、6年近く営業してきたが、地理的に不便なことなどもあって「赤字」状態で、とても給与は支払えなかったという。そこに市から「市役所内にあった市民食堂が空いており、利用者を公募している」と情報提供があり、審査も通って使用権を得た。


 広さは約500平方メートル。600万円をかけて厨房(ちゅうぼう)施設やテーブル、いす、食器類などを調えた。市内や嬉野市などから7、8人の支援員や障害者が通勤する。午前10時から午後5時まで営業し、原則、日曜日が休みになる。


 メニューは、日替わり定食以外にもショウガ焼き、から揚げ、焼き魚、肉野菜の各定食(550~600円)、うどん・そば類、親子やカツなどの丼もの、チーズカレー、チャンポン、焼きめしなど多彩だ。かがやきの丘支援員で店長の寺尾洋一さん(29)は、飲食業界での経験がある。「障害は個性。それぞれの特性をどう生かしていくかが、私の役割。前向きに取り組んでいきたい」と話す。


 かがやきの丘の森田哲之・就労支援員は「互いに足りない部分を補い合いながら、障害者の自立を目指したい。また、市民が障害者への理解を深めてもらえる場所としての役割も果たしたい」。


カープ観戦で障害者らが交流

2009年09月25日 00時54分37秒 | 障害者の自立
 広島市ボランティア情報センター(広島市中区)を利用する障害者やボランティアグループの交流会が23日、市内であった。21団体の約100人が、広島東洋カープのデーゲーム観戦などで親交を深めた。

 市東区地域福祉センターで始まった交流会では、観戦を前に、カープ選手を題材にしたビンゴゲームを楽しんだ。選手の名前が読み上げられるたびに歓声や拍手がわいた。

 続いて、南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)まで、車いすの利用しやすさなどバリアフリー度をチェックしながら移動。スタジアムでは、大きな声援を送った。

 センター利用者連絡会の主催。寺田和弘代表幹事は「団体同士の活動は見えにくい。交流が深まればボランティアの輪が広がる」と話していた。


川越「あいアイ美術館」障害者アート見せ隊

2009年09月25日 00時53分15秒 | 障害者の自立
 知的障害者の絵画や陶芸の作品を川越市からトラックで運び出し、県内外で展示する移動美術館の活動が注目されている。創作活動を通じた知的障害者らの自立を目指すギャラリー兼アトリエ「あいアイ美術館」(川越市郭町2丁目)が7月に開始。すでに東京や群馬など10カ所で美術展を開き、さらに約50件の展示会の依頼が舞い込んでいる。


◇東京へ群馬へ出張展


 あいアイ美術館は07年5月から、NPO法人「あいアイ」が運営している。法人理事長の粟田千恵子さん(66)は、知的障害者らの絵画教育などに長年取り組んできたグラフィックデザイナー。美術館のアトリエで制作に取り組む7人の障害者は、都内の企業と雇用契約を結ぶデザイナーたちだ。


 粟田理事長らは、既存概念にとらわれない自由な発想で描かれた知的障害者らの魅力あふれる作品を、常設展示会場に足を運べない障害者ら多くの人に見てもらおうと移動美術館を企画。企業には、商品のパッケージなどで作品を活用する機会を見つけてもらう場も提供したい考えだ。


 運送業者から譲り受けた2トントラックを、荷台内でも作品を展示できるように改装した。荷台外側の左右のパネルには、会員たちが富士山と花の絵を描いた。


 移動美術館は一回に20点程度の作品を用意。現地ではトラックの周辺にイーゼルを立てて作品を展示する。雨天時は荷台内に作品を展示。同行した作者が作品の解説にも当たる。展示の費用は相談に応じ、無料、経費の実費負担、寄付などの方法から選ぶ。


 これまで都内のホテルや物産展会場、群馬県の町役場、県内の金融機関などで開催。10月3日には地元・川越市の「安比奈親水公園まつり」(雨天の場合は4日)、同25日には「2009アースデイ・イン・川越 立門前」への参加も決まった。どこへでも出かけますので、ぜひ作品を見ていただき、障害は個性だと実感していただけたら」と粟田理事長。問い合わせは、同法人(049・277・7872)へ。