ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

厚生労働白書:雇用と福祉施策、両面の拡充が必要

2009年09月06日 01時21分01秒 | 障害者の自立
 厚生労働省は25日、09年版厚生労働白書をまとめた。派遣など非正規雇用労働者の雇い止めで、職と住居を同時に失う人が多数現れたことなどを背景に、セーフティーネットを有効に機能させるためには「雇用施策と福祉施策の両面の拡充が必要」との考えを初めて打ち出した。雇用支援や生活保護などはバラバラに行われており、総合的な支援の重要性を盛り込んだ。

 白書は、若者と高齢者、障害者、母子世帯、非正規労働者、生活困窮者の抱える現状を分析、対策を示した。非正規で働く若年者については、45%が就職活動の失敗や就職をあきらめた者と分析。母子世帯は、世帯所得が全世帯平均の半分以下の243万円で、仕事での所得は約200万円であるとした。さらに、就職率は07年度の39.5%から34.9%に落ち込んだ。

 白書は現状を「昨今の経済情勢は人々が就労し自立して生きることに大きな困難を与えている」と分析した。その上で「人々が生活困難に直面した場合、生活に困窮してしまわないうちに、雇用施策と福祉施策が相まって直ちに支援の手が差しのべられ、自立を維持することがセーフティーネットの重要な役割だ」と訴えた

不適切事例:和泉の障害者施設で 府が運営財団に改善指導 /大阪

2009年09月06日 01時20分19秒 | 障害者の自立
 府は4日、和泉市の知的障害者更生施設「太平学園」「伯太学園」で、必要性がないのに入所者を室内に閉じ込めるなど不適切な事例があったとして、施設を運営する社会福祉法人・日本ヘレンケラー財団(西川佳夫理事長)に改善を指導した。財団は近く理事会を開き、職員らの処分を決める。

 府の調査では、今年3月までに2施設で計34人に対し、「つっかえ棒」で室外に閉じ込めた事例があり、いずれも法令で定める本人・家族の同意▽記録の保存▽処置のマニュアルの整備--といった手続きが取られていなかった。

 行動の制限は「生命・身体の危険」などを条件に一時的に認められるが、拘束が日常的だったケースも一部であった。また、すでに退職した太平学園の前施設長が、入所者の頭をたたいたなどとする証言もあった。

 府は4日、府庁に西川理事長を呼んで監査結果を通知。人権上の配慮を欠いた行為への責任を明確化し、運営体制を見直すよう指導した。西川理事長は「認識の甘さがあった。利用者や家族に不安な思いをさせた」と陳謝した

保育士採用試験:点字受験拒否 障害者団体、大阪市に質問書

2009年09月06日 01時15分40秒 | 障害者の自立
 全盲の女性保育士の小山田みきさん(31)が大阪市の保育士採用試験で点字受験を拒否されている問題で、全国61団体が加盟する障害者団体「DPI(障害者インターナショナル)日本会議」(三澤了議長・東京都千代田区)が17日、平松邦夫・大阪市長あてに公開質問書を提出した。

 質問書では、点字受験を認めない市の姿勢を「バリアフリー」や「共生」の視点ではなく、逆の「偏見」と「排除」に基づく「選別主義」だとしたうえで、障害者の権利と雇用についての見解などを問うている。全盲で同会議副議長の楠敏雄さん(64)は「小山田さんの希望は当然の権利で、障害を理由に受験の機会が奪われている現状はぜひ改善してほしい」と市の担当者に訴えた

点字受験:大阪・枚方で「可」に 保育士など5職種

2009年09月06日 01時14分24秒 | 障害者の自立
 大阪府枚方市は、来春採用の保育士採用試験から視覚障害者向けに点字受験を認めることを決め、28日から応募の受け付けを始めた。受験資格のある全盲の女性保育士(31)が障害を理由に、大阪市の保育士採用試験の点字受験を拒否された問題を毎日新聞が報道したのを受けて、庁内で協議。枚方市は「拒否は人権上問題」として、募集要項に「点字受験可能」と明記した。保育士の他、来春採用の保健師と土木技術者、建築技術者、電気技術者の4職種でも点字受験を認めることにした。

惜しまれつつ幕 障害者と健常者のかけ橋目指し28年--大垣 /岐阜

2009年09月06日 01時12分41秒 | 障害者の自立
 「心と心のかけ橋」をテーマに、障害者と健常者が一緒になって歌う大垣市の「ふれあいコンサート」が、28年の歴史の幕を下ろすことになった。詞やポスターの応募作品の減少などが原因。市民参加の手作りのコンサートとして親しまれてきただけに、惜しむ声は大きい。

 ◇応募作品減少…環境も変わった…
 コンサートは81年の「国際障害者年」を記念し、同市社会福祉協議会が「人と人の心を結び、いつまでも響き渡る『ふれあいの心』を育てよう」と始め、毎年9月を中心に開催。市民から詞や曲を募集し、応募者本人や家族、ボランティアが歌を披露し、作曲のボランティアもいた。小・中学生のグループが歌うこともあった。当初は同市室本町の市スイトピアセンターの文化ホールで開催。コンサートのポスターも募集し、多くの人から寄せられた。

 88年には西濃地方各地から詞が100点以上、ポスターは200点以上の応募があり、この年だけ会場を大垣公園の仮設ステージに移した。だが、作品は年々減少。

 07年には詞25点、ポスター18点に。一般入場者も減り、07年から会場を同市中川町の市中川ふれあいセンターに変更。昨年は作品募集をせずに10月に福祉フェスティバルの中で実施。これまでに発表された歌や踊り、演奏を披露した。今年からは完全に取りやめる。

 同市社会福祉協議会は「応募作品は減少し、参加者・来場者が固定化してきた。障害福祉のとらえ方も変わってきた。より時代のニーズにあった事業を展開するためにも単独事業としての廃止を決めた」と話している。

 長年、コンサートにかかわってきた人は「障害を持つ子どもたちもふれあいコンサートでは明るく、元気良く歌ったり、演奏していた。まさしく、障害者と健常者のふれあいの場だった」と懐かしみ、中止を惜しんでいる。